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床上操作式クレーン・資格キングへの道 取材協力:コマツ教習所

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TOP > 資格キングへの道

資格キングへの道 工場で使える資格を普通の営業マンが皆さんに代わって体当たり取材。資格取得の難しさと感動をレポートします。

床上操作式クレーンを自由自在に動かそう!

工場で大きな積荷を持ち上げ移動させるクレーン作業。重機の形状が鶴に似ていることから英語で鶴を表す‘crane’(クレーン)から名付けられています。今回は「床上操作式クレーン」にワークス梅島が体当たりで挑みます!

資格挑戦第三回目の今回は、「床上操作式クレーン」。「玉掛け」の資格を活かすことができ、実際の現場でも一連の作業として行われるので、多くの方がセットで取得される資格です。早速、3日間の技能講習を受けにコマツ教習所神奈川センタへ向かいました。
技能講習の受講スケジュールは、修了している資格によって受講時間が異なります。前回玉掛け技能講習を修了しているので16時間の講習を受講します。

受講スケジュール(16時間コース)
第1日目 学科教育(5時間)
第2日目 学科教育(5時間) 学科試験 
第3日目 実技教育(6時間) 実技試験

第1日目 学科教育(5時間)

安全面に注意して操作するように学科初日は一日かけて「床上クレーンの知識」を学びます。
クレーンと一口にいっても様々な種類があります。建設現場で見かける資材をつり上げる巨大なモノや工場内で天井から吊されているモノなど形は違えど、荷を動力でつり上げ、水平に移動するのが、クレーンの定義です。
「床上操作式クレーン」は、文字通り、床の上でホイストやトロリからつり下げられた「押しボタンスイッチ」と呼ばれるコントローラーを操作し、荷の移動とともに作業者も移動する方式です。5t以上のつみ荷を扱うことができるので、現場の即戦力としてこの資格を活用できます。

いつものように専門用語に戸惑うこともありましたが、今回で三回目の資格挑戦なので、これまでの授業で共通する話も多く、理解しやすかったと思います。

クレーンを操作する「押しボタンスイッチ」どの資格でもそうですが、やはり安全面に関する授業は身が引き締まります。
運転室で操作する方式のクレーンに比べて、床上での操作は比較的簡単に作業できる反面、荷に近づいて作業するため、事故の発生の割合も高いので、より十分な安全知識を求められます。
安全に操作するためには、まず「押しボタンスイッチ」を正確に扱うことが重要。同じようなボタンが縦一列にならんだコントローラーは、間違ったボタンを押して誤作動させてしまい大きな事故につながることが非常に多いとのこと。

正しい運転操作を身につけ、常に作業現場の状況を確認することなどクレーン運転の基本心得をたたき込み、一日目の授業を終えました。

第2日目 学科教育(5時間) 学科試験

クレーンの動力源である電動機学科二日目は、「原動機及び電気に関する知識」と「関係法令」を学び、最後に学科試験が行われます。

クレーンは動力で動くので当然電気が必要になります。クレーンを昇降させるのに必要な電動機は頻繁に正転、逆転、停止が繰り返されるので、それらに十分耐えるように設計されており、それにともない電流についての知識も必要となってきます。
電気についての知識は直流と交流ぐらいしか知りませんでしたが、クレーンでは特殊な場合を除き、ほとんど交流電動機の一種である三相誘導電動機が使われているそうです。それによって、昇降の際の衝撃を少なくして、荷揺れの防止ができ電動機の始動停止を制御できるとのこと。
確かに作業現場では、動力に電気を使って行う作業が多いので、電流に関する基礎知識は必須なのかもしれません。実際の現場では、感電など電流の事故が起こることもあり、電路の絶縁や感電しないための知識や救急処置の方法なども必要です。

安全に作業を行うために、関係法令は頭に叩き込まないと!続いて「関係法令」。
クレーンは、労働安全衛生法で「特定機械(特に危険な作業を必要とする機械等)」の一つに定められていて、安全に運転するために知っておくべき条項を理解しなければなりません。
もっとも大事なことの一つは、クレーンの定格荷重を超えるつり荷をつらないこと。過荷重運転を行うと構造部分や駆動部分が壊れたり、クレーンの寿命が縮むだけでなく、大きな事故につながるおそれもあるので、現場では必須の安全遵守事項です。床上操作式クレーンの長所は、操作が簡単にできることなので、つい軽い気持ちで過荷重したり運転資格を持たない作業者が運転したりすることも・・。このような安全法令をきちんと理解し、現場で一番活かさなければならないことだと感じました。

講習の後は、学科試験です。
資格取得の学科試験も今回の挑戦で三度目。講習の際アンダーラインを引いたところをしっかりと復習し、落ち着いてできたので、今回も無事合格。

明日は、敷地内にあるクレーン実技場で実技教育です。

第3日目 実技教育(6時間) 実技試験

クレーンの基礎操作 ~ボタンを正確に押して、クレーンを操る!~

クレーン実技場は天井が高く、巨大なクレーンとレールが設置されていて迫力があります。安全点検の点呼の仕方など玉掛けの資格を持っていると省略される事項もあり、早速クレーンの基本的な操作に移りました。

移動方向は東西南北で表示まずは、「押しボタンスイッチ」のコントローラーを正確に扱うことを学びます。
移動の方向は左右前後ではなく東西南北で表します。天井に方向をしめすボードがあり、間違わないように方向を定めます。
はじめはフックに荷をつけずに操作を行います。クレーンを上下、左右、前後にボタンを押して動かします。ボタンは割と軽く押してもきちんとクレーンが作動します。

一通りの動作を押し終えると、クレーン操作で一番大切な横行(北南の移動)の際の揺れを止める技術を教わります。
クレーンを横に移動させると慣性の法則で左右に揺れます。その揺れをコントローラーを使って小さくして、止める技術が大きな荷を移動させるクレーンでは重要になります。
揺れを止めるには、一番大きく揺れているところで、揺れとは逆の方向へボタンを押しブレーキをかけます。これにより、揺れが小さくなり何度か繰り返すことによって止まっていきます。はじめはこのタイミングがなかなかわからず手こずりました。

ボタンを押すタイミングに注意して!慣れてくると今度は走行(縦方向、東西の移動)の際のブレーキのかけ方を学びます。横行との違いはコントローラーのボタンの押し方が若干違い、強く押し込まないといけないということ。その分のタイミングを考えて押さなければならないので、体で覚える必要があります。

作業が終わると必ず電源を切り安全点検を行います。

クレーン操作応用編 ~ボタンを押すタイミングを体で覚えろ!~

荷が揺れるから、操作が難しいなあ。「押しボタンスイッチ」の基本操作が一巡すると、今度はフックに荷をつけての練習をします。
先ほどと同様に前後左右の揺れに注意してバランスをとりながらクレーンを操作していきます。
荷がついた分揺れの幅が大きくなるため、一番揺れの大きくなったポイントを見切ってボタンを押して揺れを止めます。これは何度か操作してタイミングを体で覚えるしかないと思います。

荷をつけての運転も一巡すると、次は実技試験を行うコースを使った訓練を行います。
床上操作式クレーンは荷の移動とともに操作している人間も一緒に移動していきます。コースには障害物やポールがたててあり、それらに触れないようにクレーンを操作し、既定の順路を進んでいきます。

まず、ホームポジションに荷が置かれ、そこで玉掛けを行います。玉掛けの作業は資格を持っていても、教官しかしてはいけません。
フックに玉掛けが終わると、荷をすこし持ち上げ、地切り(巻上げにより荷を地上から離し、一旦停止させる動作)を行います。それから荷を運搬していきます。
荷を西に動かしていくと、まず障害物のバーがあります。高飛び競技につかうような器具にバーが設置してあり、クレーンを昇降させ障害物を越えていきます。そのままコースに従い進んでいきます。方向を東西、南北に変えるたびに荷が大きく揺れていくので、その都度揺れにブレーキをかけ安定させてから、移動していきます。
コースを作っているポールに触れないように、揺れを止めて移動させるのが結構むずかしかったです。
円の中に着床させるぞ!最後にホームポジションに書かれている輪の中に着床させ、教官に玉掛けを外してもらい作業完了となります。

直進する操作はボタンを押すだけなので比較的容易ですが、荷の揺れを止めるタイミングが難しく、何度かポールに荷がぶつかってしまいました。
一連の動きを繰り返し練習し、いよいよ実技試験です。

実技試験 ~ひとつひとつの動作に気を配り、安全確認も忘れずに!~

実技試験は練習した動作項目を、ひとつずつ確認、評価されていきます。
開始時の確認点呼からはじまり、最後に荷を下ろすまで気を抜くことができません。いかに荷を安定させながら運搬し、まわりの状況を把握しながら定位置に荷を下ろすことができるかが試されます。タイミングよくボタンを押し、荷の揺れをきちんと止めて順調に荷を運んでいきます。
玉掛けの資格を取っていてなじみのある作業だったせいか若干自信があり、おおむね自分のイメージ通りに試験を終えました。
結果は合格!

三つめの資格を無事取得できました。

【実技試験のポイント】

電源のオン・オフ、大きな声での安全点呼、ボタンをタイミングよく押し、荷の揺れを安定させながら移動など、ひとつひとつの動作を集中して行うこと。

三つ目の資格ゲット


資格取得に挑戦して

ボタン操作で行う単純な作業。
しかし、正しく扱わないと危険と隣り合わせだと自覚!

免許皆伝!ボタン一つで大きな荷を自由自在に扱える床上操作式クレーンは、一見簡単な作業のように感じると思います。しかし、玉掛け作業と同様に安全確認を怠ると大事故を起こしかねません。作業中だけでなく、作業前からクレーン機器の点検や、歩行範囲の確保、巻き上げ用のワイヤロープに異常がないかなどの確認作業を徹底して行わなければなりません。それだけ大きな責任を任されたポジションなので、やりがいのある仕事だとも言えると思います。

受講者に聞きました

クレーンのような仕事で使える資格を取得しておくと、会社でポイントがもらえる制度があります。ポイントによって昇給の機会があります。

ワークス梅島のCheckPoint

資格が昇給に繋がる会社は、この受講者の勤める会社以外でも結構あるとか。積極的な資格取得が給与アップのポイントのようです。
もちろん、直接昇給に結びつかない会社もありますが、将来に渡って使える資格ですので、きっと役立つと感じました。

 

資格はココで取りました!

コマツ教習所株式会社
神奈川センタ

神奈川県川崎市川崎区中瀬 3-20-1
TEL 044-287-2071
コマツ教習所株式会社神奈川センタ

床上操作式クレーン技能講習

床上操作式クレーン技能講習の受講についての詳細はコマツ教習所までお問い合せください。コマツ教習所は北海道から九州まで全国15ヶ所で講習を実施しております。
コマツ教習所株式会社

コースと受講資格
コース区分 現在保有している資格及び業務経験
16時間 ・移動式クレーン運転士免許保有者
・デリック運転士免許保有者
・揚貨装置運転士免許保有者
・玉掛け技能講習修了者
・小型移動式クレーン技能講習修了者
20時間 ・上記資格を有しない方

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バックナンバー
Vol.4 アーク溶接の資格取得体験記
Vol.3 床上操作式クレーンの資格取得体験記
Vol.2 玉掛けの資格取得体験記
Vol.1 フォークリフトの資格取得体験記