鋳造・鍛造
鋳造とは素材を高温で溶かして液状にしたのち、それを型に流し込んで部品などの形を作る仕事です。
自由に形を作ることに向いており、大量生産ができコストがかからないというメリットがあります。一方で、強度を保つために肉厚にする必要があり、重くなってしまうという点があります。
鍛造とは大型のプレス機やハンマーで素材に圧力をかけることで、部品などの形を作る仕事です。鋳造よりも肉厚ではなくても強度が保て、軽く仕上がります。
一方で、コストがかかり、時間もかかるため、鋳造に比べると量産に不向きです。鍛造には冷間鍛造と熱間鍛造があり、冷間鍛造ならほとんど常温ですが、熱間鍛造だと1000℃を超える温度で成型を行います。
鋳造なのか鍛造なのかは、部品や部位ごとで異なります。
どちらにしても、大変な熱気の中で作業することが多く、15~20分で交代しながら作業を行います。長時間仕事をしてしまうと熱中症になってしまいます。
この環境に慣れるまでは体力的にハードな仕事といえますので、やはり男性が従事している場合が多いです。必然的にチームで仕事に取り掛かりますが、作業自体は黙々と1人で行うので、人見知りするような人も向いています。
一番大切なことは、環境にすぐに適応できる強い身体を持っていることです。
求人に関しては、未経験でも募集は多く行っていますが、工業系の専門学校や大学で学び、専門知識があった方が有利です。
自動車メーカーや機械製造現場の求人情報が特に多くみられます。