溶接
溶接の技能は工場ばかりではなく、建設業など幅広い業種で必要とされています。
また、一口に溶接の仕事といっても、どの工程で溶接を行っているかで難易度が変わり、それによって給与も違います。
例えば、ラインでの流れ作業の中で半自動の繰り返しの作業だったり、溶接後に検査や試験の必要がない場合ならば比較的簡単ですが、スキルも給与もそれほど上がりません。単純作業を黙々とするのが得意という方に向いています。
配管の溶接は放射線検査や超音波検査をクリアしなければならず、仕事のクオリティーの高さが求められます。
配管はライフラインに関係する場所での仕事もあるのでそういった場所は、かなりの技術が必要なため給与面でも高待遇です。図面通りに製品まで仕上げる溶接工もいます。
製缶の溶接を主にしている場合が多く、10年以上の経験を経て技術を習得するとかなりの給与がもらえます。造船所での溶接も高待遇なことが多いです。
ただし、ベテランの域に達するにはかなりの経験を必要とし、見習いのうちは根気が必要になります。いずれにせよ、こうしたレベルの高い仕事をこなし高給を得るには、辛くてもめげずに続ける忍耐力と集中力が必要で、目標に向かってひたむきに努力する姿勢が大事だと言えます。
溶接技術には資格があり、まずはその基礎的なものを取得しておくのもいいかもしれません。
手溶接技能者資格といって、基本級なら15歳以上で、1ヶ月以上の溶接技術を取得していると、受験資格を得られます。
試験のための学習によって、溶接作業についての多くの知識が得られますので、第一歩として挑戦してみてはいかがでしょうか。