「朝、寝坊してしまった…」「急に体調が悪くなって仕事に行けない…」
こんな経験、誰にでも一度はあるのではないでしょうか。
特に生活リズムが変わりやすい20〜30代のうちは、体調管理や時間管理がうまくいかず、遅刻や欠勤をしてしまうこともあるかもしれません。
ただし、働く上で「遅刻や欠勤」は、自分の評価や職場での信頼に大きく関わる重要なポイントでもあります。
この記事では、遅刻や欠勤がどのように扱われるのかを理解しつつ、トラブルを防ぐための具体的な対策について解説します。
遅刻・欠勤が多いとどうなるの?
やむを得ない理由がある場合でも、遅刻や欠勤が繰り返されると職場に迷惑がかかります。
たとえば、製造業や工場勤務の現場では「人が一人足りない」だけで作業がストップしてしまうことも。だからこそ、多くの会社では遅刻や欠勤へのペナルティを設けています。
具体例:罰則の一例
- 「3回の遅刻で1日分の給料が減額」
- 「無断欠勤が2日続いた場合は契約終了」
「そんなの厳しすぎない?」と思うかもしれませんが、会社が定めたルールの範囲内であれば、これは法律上も問題ありません。
「ノーワーク・ノーペイ」ってどういうこと?
「ノーワーク・ノーペイ(働いていなければ給与は発生しない)」という基本ルールがあります。
たとえ社員として在籍していても、以下のような時間には基本的に給与は支払われません。
こうしたルールを知らずにいると、「え?なんで給料が減ってるの?」と後からトラブルになる可能性も。
事前にきちんと把握しておくことが大切です。
給与が発生しないケース
- 遅刻・欠勤した時間
- 出産・介護などで休業中
- 健康診断中(※就業時間外に受ける場合)
- 選挙に出かけた時間
- 休憩時間以外に喫煙している時間
- ストライキ参加中 など
【参考1】賃金支払い義務に関する詳細説明
・ノーワーク・ノーペイの根拠:民法624条(「労働者は、その約した労働を終わった後でなければ、報酬を請求することができない」)という規定に沿って、労働契約を解釈する。
ただし、民法624条は「任意規定」といって、当事者に異なる取扱い(任意の変更)を許容する。
よって、賃金は労働の有無にかかわらず支払う(例えば休職中も賃金の一部を支給する)と定めれば、その定めが優先される→ノーワーク・ノーペイには例外もあるということ。
(=就業規則等の規定次第では、ノーワークでもペイが必要な場合がある。)
出典:https://www.mhlw.go.jp/churoi/roushi/dl/R021012-2.pdf ↩︎
減給ルールには上限がある
「減給って、どこまでされるの?限度はないの?」と心配になる方もいるかもしれません。
実は、減給の額には法律でちゃんと上限が決まっています。
法律で定められた減給の上限
- 1回の減給額は「平均賃金の1日分の半分」まで
- 1回の給与支払で減給できるのは「その給与の10分の1」まで
また、減給には必ず就業規則による明記が必要です。雇用契約を結ぶときに確認しているはずなので、もし内容を忘れてしまった場合は、会社に聞いて再確認しておくと安心です。
自分を守るためにできること【チェックリスト付き】
実際に働くうえで、遅刻・欠勤が理由で信頼を失わないように、次のようなことを意識してみましょう。
日常でできる予防策
□ 前日はなるべく早く寝る
□ 目覚ましを2つ以上セットする
□ 朝の支度にかかる時間を把握しておく
□ 通勤経路の代替ルートを確認しておく
体調管理のポイント
□ 無理せず体調が悪ければ早めに休む
□ 睡眠と食事のバランスを意識する
□ 定期的に健康診断を受ける(予約は早めに)
職場との信頼関係の築き方
□ 遅刻・欠勤する場合は早めに連絡する
□ 理由をしっかり伝える(できれば電話が望ましい)
□ 職場に迷惑がかからないよう引き継ぎメモなどを用意する
避けるべき行動例
× 連絡なしで遅刻・欠勤する(無断欠勤)
→ これは最も信頼を失う行動です。1回でも「この人は信用できない」と思われてしまうことも。
× 何度も「寝坊しました」だけで済ませる
→ たまにならまだしも、何度も繰り返すと「自己管理ができない人」という印象に。
まとめ:働くうえで「信頼」は何よりの財産
社会人として働く以上、「時間を守る」「体調を整える」「報連相をしっかり行う」という基本的な姿勢が、何よりの信頼につながります。
「まだ経験が浅いし、自信がない…」という方もいるかもしれませんが、大丈夫。大切なのは完璧を目指すことではなく、一歩ずつ意識して行動していくことです。
失敗しても、反省して改善できればOK。
あなたが「信頼される人材」になる第一歩を、今日から踏み出してみてくださいね。
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