期間工の寮の設備や食事についての特徴、手当についてご紹介します。また、各メーカーそれぞれの食堂についても解説します。
寮の設備はどうなっている?
期間工の寮は大きく分けて以下の2つの種類があります。
・集合寮
・ワンルームタイプの寮
期間工の大多数が入寮するのは集合寮となっていますが、一部ワンルームタイプの場合もあります。
まずは、集合寮とワンルームタイプの寮の設備をそれぞれご紹介します。
集合寮は、プライバシーの確保された個室と風呂やトイレなどの共用部があり、寮の中で生活が完結できるようになっているのが一般的です。
寮内には食堂もあり、300円~500円程度のお手頃な値段で、バランスの取れた食事をとることができますよ。
さらに、寮費や光熱費などが無料または非常に安い点も、集合寮で暮らすメリットと言えます。
一方のワンルームタイプは、民間のアパートやマンションをメーカーが借り上げている形の寮です。
部屋の広さは1Kなどコンパクトながら、各部屋にキッチンや風呂、トイレが付いた完全個室となっており、期間工の方には人気の寮です。
ただし、ワンルームタイプの場合は当然ですが食堂は付いていません。
さらに、格安ながらも寮費がかかる場合があり、完全個室で快適な分いくつかのデメリットもあります。
寮の設備の詳細はメーカーによって異なりますが、どの寮も部屋や設備は清潔で、期間工の方が快適に過ごせるよう整備されているのでご安心を。
部屋について
ここからは、期間工向けの集合寮の部屋についてご紹介します。
集合寮の部屋はワンルームの一人部屋となっている寮がほとんどで、プライバシーはしっかり確保されています。
生活に必要な冷蔵庫や冷暖房、荷物を収納することができる家具などは各部屋に揃っているため、持ち込んだり買いそろえたりする必要はありません。
また布団などの寝具などは定期的に取り換えてもらえることも多く、いつも清潔な寝具で寝ることができますよ。
一方、寮によっては2人以上の相部屋となる場合もあります。
相部屋と言ってもリビングやトイレは共用で、一人ずつ個室の寝室が用意されているルームシェアタイプの部屋が一般的です。
とはいえ期間工は夜勤がある仕事も少なくないため、就寝中に生活音が気になる方も多いと思います。
寮の部屋の様子については、応募時や面接時に質問しておくと安心です。
浴場
期間工向けの集合寮の中には、広々とした大浴場が完備されているのが一般的です。
大浴場の利用時間はあらかじめ決まっていることが多いですが、24時間利用できる個室のシャワールームが備わっている寮もあります。
始業前や仕事終わりなど好きな時間に、すっきりリフレッシュすることができますよ。
食堂
期間工の集合寮には、朝昼晩3食の食事が食べられる食堂が備わっています。
食事は一食当たり300円〜500円程というリーズナブルな値段設定で、食費の節約にもなります。
食堂の利用時間は決まっていますが、昼勤でも夜勤でも食事をとり損ねないよう、工場の勤務形態に合わせて営業している寮もあります。
ただ、土日休みの工場の寮だった場合、休日には食堂が営業していないこともあるのでご注意を。
集合寮には自炊ができるキッチンがないことが多いため、基本的には寮の食堂で、たまに外食やテイクアウトを利用して食事を取る方が多いようです。
とはいえ、ハードな期間工の仕事の合間に自分で食事を用意する必要もなく、しかもお手頃な値段で食事を取ることができる食堂が近くにあるのはありがたいですよね。
気になる食事のメニューは?
食堂の食事メニューは日替わりで用意されており、日々食堂のメニューを食べる方が飽きないよう工夫されています。
寮の食堂での食事は、以下のどちらかの形が一般的です。
・主食と汁物、メインの主菜等が選べる定食スタイル
・好きな単品を選べるスタイル
定食スタイルの場合、メーカーや寮によっても異なりますが、朝食にはパンと目玉焼きやサラダ、昼食や夕食は肉・魚料理などの主菜に小鉢などの副菜が付き、栄養バランスの考えられた食事をとることができます。
また主食や汁物がセルフサービスとなっている食堂では、食事の量を自分で調節することができますよ。
立ち仕事や力仕事が多い期間工の方にとっては、丼ものや麺類など、ボリュームのある単品メニューがあるのも嬉しいですよね。
自炊しても良い?
期間工のための集合寮の場合、各部屋や共用部にキッチンが用意されていないことが多いため、満足に自炊をすることは難しいかもしれません。
とはいえ、給湯室がある寮では電子レンジやケトルを利用することができるため、寮で簡単な調理をすることはできます。
ただし火災防止のため、カセットコンロなどの調理器具を寮の個室に持ち込むのは禁止されている場合がほとんどです。寮のルールは必ず守るようにしてください。
一方で、ワンルームタイプの寮の場合は一般的な賃貸の部屋と同様、簡易的なキッチンが備わっています。
というのは、ワンルームタイプの寮内には食堂がなく、自炊や外食などで食事をとる必要があるためです。
食費を節約したい方は、積極的に自炊をしているようですね。
食費は出る?
いくらリーズナブルな値段とはいえ、朝昼晩の3食を寮や工場の食堂で食べると考えると、食費は月に約3万〜4万円ほどかかってしまいます。
ですが、メーカーによっては期間工の待遇の1つに、食事補助手当が用意されていることがあります。
食事補助手当の支給額は、メーカーによって月額5,000円〜2万円ほどと幅広いですが、少しでも食費を節約したい方にとっては嬉しい制度です。
各メーカーの食事の違い
寮の食事は、メーカーごとに様々な特色があります。
各メーカーの寮の食事について、寮の食事メニューや一食当たりの値段などの情報を合わせてご紹介します。
トヨタ
まずは、トヨタ自動車の寮の食事についてです。
トヨタの寮の食事は、日替わりの定食の他、単品メニューや副菜などを選んで食べられるようになっています。
定食メニューなら500円程度、カレーや麺類などの単品であれば300円〜400円で食べることができます。
トヨタの食堂の人気メニューは「とり天定食」や「ハンバーグ」、「ラーメン餃子セット」など。和洋中のバラエティ豊富なメニューが用意されています。
三菱自動車
次に、三菱自動車の寮の食事についてご紹介します。
三菱の寮の食事は、日替わりメニューの定食スタイルです。
朝食は洋食・和食の日がありやや軽めのメニューですが、昼食と夕食はボリュームがある一汁三菜の定食を食べることができます。
三菱の食事の大きな魅力は、食堂の食事が「無料」で食べられること。
つまり、寮や工場の食堂で3食食べれば食費は一切かからないため、食費分はそのまま貯金に回すことができますよ。
マツダ
続いてマツダの寮の食事をご紹介します。
マツダの寮の食事は日替わり定食の他、単品メニューなどから選ぶことができます。
気になる定食の値段は、朝定食は約300円、昼定食と、2種類から選べる夜定食は500円程度。
また麺類などの単品メニューは200円台から用意されており、非常にリーズナブルです。
期間工の業界内でも特にマツダは食事補助手当が手厚く、月額1万5,000円が支給されることも大きな魅力です。
スバル
最後に、スバルの寮の食事をご紹介します。
スバルの食事は定額の日替わり定食と、麺類や丼ものなどの単品メニューから選ぶことができます。
寮での食事は朝食が200円台、夕食は400円台で食べることができるということで、ご紹介した中では食事の値段が最も安く設定されています。
その代わり、スバルは食事補助手当は支給されないので気を付けましょう。
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