「モノづくりの仕事に関わりたい」「製造の現場だけでなく、設計にも携わってみたい」そんな方におすすめなのが【金型設計】の仕事です。
自動車、家電、スマートフォン、生活雑貨…。あらゆる製品を「大量かつ高品質に」つくるために欠かせないのが“金型”。その金型を設計する仕事は、まさにモノづくりの“土台”を支える重要な役割を担っています。
この記事では、金型設計の仕事内容や向いている人の特徴、未経験から目指す方法まで、わかりやすく解説します。
金型ってどんなもの?
金型(かながた)とは、製品の形状をつくるための「型」のこと。素材(樹脂や金属など)を流し込んだり、押しつけて成形したりして、同じ形の製品を繰り返しつくるために使用します。
金型には、用途に応じていくつかの種類があります。
- プラスチック製品向けの「射出成形用金型」
- 自動車ボディなどに使われる「プレス金型」
- 金属部品を成形する「ダイカスト金型」
- ガラス製品のための「ガラス用金型」 など
同じ形・同じ品質の製品を、大量かつ安定的に生産するには金型が不可欠です。
金型設計の仕事とは?
金型設計とは、製品の形や構造に合わせて最適な金型を設計する仕事です。設計図をもとに、材料の流れや冷却効率、量産時の精度などを考慮しながら、金型の構造を決めていきます。
▼ 仕事内容の一例
- CADソフトを使った設計図面の作成
- 製品の形状・材質に応じた金型構造の検討
- 製造現場との打ち合わせ・試作調整
設計の精度は、製品の「品質」「コスト」「生産スピード」に直結するため、高い専門性と責任感が求められる仕事です。
日本の金型設計技術は世界的に高く評価されており、町工場の技術者が海外の最先端プロジェクトに関わることも珍しくありません。
金型設計を仕事にするには?
金型設計の道に進むには、工業高校や専門学校、工学系の大学などで機械設計や製図の基礎を学ぶ人が多いです。
一方、製造現場での経験から設計へキャリアアップする人も増えています。
また、設計とは別に「金型工」と呼ばれる職種もあり、こちらは金型の組み立てや試作、調整を行う実作業の担当者です。「金型製作技能士」などの国家資格が必要な場合もあります。
▼ 金型設計に必要なスキル・資質
- 図面を正確に読み取り、設計できる力
- 細かい作業をコツコツ続ける集中力
- 製造現場の知識と連携力
- トラブル解決のための発想力・論理的思考力
金型設計に向いている人の特徴
こんな人は金型設計の仕事に向いています。
- 手先が器用で、細かい作業に集中できる
- 図面や数字に抵抗がなく、論理的に物事を考えられる
- 粘り強くコツコツ努力できる
- 一生モノのスキルを身につけたい
- 新しいアイデアで工夫するのが好き
最初は【製造補助】【CADオペレーター】などの仕事からスタートし、現場経験を積んで金型設計にステップアップする人も多くいます。
まとめ:世界に誇れる“日本の技術”を、あなたの手で未来へつなごう
金型設計は、モノづくりの“品質・効率・精度”を支えるキーパーソン。図面を通じて製品の未来を描き出す、設計のプロフェッショナルです。
「ものづくりが好き」「設計に興味がある」「将来は技術者として成長したい」そんな方にとって、金型設計はやりがいのあるキャリアの選択肢になるでしょう。
未経験からの挑戦も可能です。まずは、金型設計に関わる求人情報をチェックしてみましょう。
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