「寮付き求人」と聞くと「家賃が浮いてお金が貯まりそう」と期待する反面、「古い相部屋じゃないか」「知らない人と暮らすのは不安」といった心配もあるかもしれません。
確かに寮付きの仕事は、住む場所と仕事を一気に手に入れられる大きなチャンスです。特に「今は貯金がないけど、すぐに実家を出たい」「新しい場所で心機一転スタートしたい」と考える人にはぴったりです。
この記事では、寮付き求人のリアルなところ、特に気になる「寮の種類」や「仕事内容」そして「失敗しないためのチェックポイント」を分かりやすく解説していきます。
どんな寮に住める?タイプ別メリット・デメリット
「寮」と一口に言っても、最近は色々なタイプがあります。一昔前の「相部屋」ばかりではありません。ご自身の希望に合わせて選べるケースも増えています。
① ワンルーム・個室寮(プライベート重視派)
一番人気が高いのがこのタイプです。
普通のワンルームマンションやアパートの一室を寮として使っているため、玄関もキッチンもお風呂もトイレも全部自分専用です。
- メリット:
- 仕事が終われば完全に一人の時間。誰にも気を使う必要がありません。
- 生活リズムが他人と違っても安心です。
- デメリット:
- 人気が高いため、希望する場合は早めに応募が必要かもしれません。
- 他のタイプに比べると、寮費が少し高め(と言っても普通に借りるよりはずっと安い)の場合があります。
② シェアハウス・相部屋寮(費用重視・仲間が欲しい派)
「とにかく費用を抑えたい」「新しい土地で一人は寂しい」という人には、このタイプが向いています。
寝室は一人(個室)で、キッチンやリビング、お風呂などを他の人と共同で使う「シェアハウスタイプ」が主流です。寝室も複数人で使う「相部屋タイプ」は少なくなっていますが、その分寮費は格安です。
- メリット:
- 寮費が無料だったり、格安だったりするケースが多いです。
- 同じ職場の仲間と自然に仲良くなれます。
- デメリット:
- 共有スペースの使い方などで、ある程度のルールを守る必要があります。
- 一人の時間が好きな人には、少し窮屈に感じるかもしれません。
③ カップル・家族寮(パートナーや家族と住みたい派)
数は多くありませんが、カップルや家族で一緒に入居できる寮を用意している会社もあります。
間取りも2DKなど、二人以上で暮らせる広さになっています。「カップル入寮可」「家族寮あり」といった条件で探してみると良いでしょう。
どんな仕事が多い?寮付き求人の代表的な職種
寮が用意されている仕事には、いくつかの傾向があります。特に多いのが以下の職種です。
製造・工場系(自動車、半導体、食品など)
寮付き求人の中で最も多いのが、工場での仕事です。
例えば、自動車の部品を組み立てたり、スマホやゲーム機に使われる小さな部品(半導体)を作ったり、コンビニに並ぶお弁当やパンを作ったりする仕事です。
- 特徴:
- マニュアルがしっかりしているので、未経験からでも始めやすい求人が多いです。
- 研修で丁寧に教えてもらえる場合がほとんどです。
- 「高収入」や「期間工(特定の期間だけ働く)」の募集も多く、短期間でしっかり稼ぎたい人に向いています。
建設・土木・警備系
建物を建てる現場や道路工事の現場、または施設やイベント会場での警備の仕事です。
体を動かす仕事が多いですが、その分給与も高い傾向にあります。社会の役に立っている実感を得やすい仕事です。
サービス・リゾート系(ホテル、旅館など)
全国の観光地にあるホテルや旅館、スキー場などで働く仕事です。
接客や客室の清掃、レストランでの調理補助などが主な内容です。いわゆる「リゾートバイト」と呼ばれるもので、働きながら観光気分を味わえるのが魅力です。
寮付き求人探しで失敗しないための確認ポイント
「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、応募する前や面接の時に確認しておきたいポイントをまとめました。
① 寮費はかかる?「寮費無料」と「寮費補助」の違い
一番大切なのがお金のことです。「寮費無料」と書かれていても、水道代や光熱費(電気・ガス)は自分で払うケースが多いです。
- 寮費無料: 家賃はタダ。でも光熱費は自己負担か、給料から天引き。
- 寮費補助: 家賃の一部を会社が負担してくれる。例えば家賃5万円のところ、自己負担は2万円でOK、など。
- 寮費全額自己負担: 寮には入れるが、家賃は全額自分で払う。ただし、敷金・礼金なしで入れたり、家賃が相場より安かったりします。
「寮費無料」が一番お得に見えますが、「寮費補助」でも月1〜2万円で住めるなら十分お得です。総額でいくらかかるのかをしっかり確認しましょう。
② 寮の設備とルール(家具・家電、ネット環境、門限など)
すぐに生活を始められるように、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、ベッドなどの家具・家電があらかじめ付いている寮も多いです。
- 確認したいこと:
- 家具・家電は付いていますか?(ない場合、自分で買う必要があります)
- インターネット(Wi-Fi)は使えますか?(無料か有料か)
- 門限や、友達を呼んではいけないなどのルールはありますか?
- 駐車場はありますか?(車を持ち込みたい場合)
③ 寮の立地(工場の近さ、周辺の便利さ)
寮から職場までの距離も大切です。
「寮から徒歩5分」という場合もあれば、「寮から無料の送迎バスで20分」という場合もあります。
また、寮の周りにコンビニやスーパー、病院などがあるかも確認しておくと、生活が始まってから困りません。
年代・状況別!寮付き求人探しのコツ
寮付き求人を探す理由は人それぞれです。ここでは、状況別にどんな仕事を探すと良いか、コツを紹介します。
未経験・20代〜30代:まずは貯金!高収入・未経験歓迎の仕事
「今は経験も貯金もないけど、生活を変えたい」という方には、寮付きの工場ワークスがぴったりです。
工場ワークスには、未経験者を歓迎する求人がたくさんあります。特に自動車や電子部品の工場は、給与が高めに設定されていることが多いです。まずは「寮費無料」や「高収入」を条件に、しっかりお金を貯めることを目標にするのがおすすめです。
40代・50代:経験不問・体力的に無理のない仕事
「この年齢から新しい仕事なんて…」と不安になる必要はありません。
40代や50代の方を積極的に採用している求人も多くあります。
体力に自信がない場合は、重いものを持たない「検査」や「梱包(こんぽう)」といった軽作業を選ぶのが良いでしょう。また、これまでの社会人経験を活かして、現場のリーダー候補として採用される道もあります。
女性:セキュリティ重視!女性専用寮・オートロック完備
女性が一人で新しい土地に行く場合、一番心配なのは安全面です。
求人を探すときは、まずセキュリティをチェックしましょう。
- 「女性専用寮」や「女性専用フロア」があるか
- 寮の入り口が「オートロック」になっているか
- 「管理人の人が常駐」しているか
こうした設備が整っている寮なら、安心して新生活をスタートできます。
まとめ:寮付き求人を活用して、新しい生活をスタートしよう
寮付き求人は、仕事と住まいを同時に手に入れ、生活費をぐっと抑えられる大きなチャンスです。
家賃や光熱費が安く済む分、貯金に回したり、趣味に使ったりと、生活にゆとりが生まれますし、寮にはワンルームからシェアハウスまで色々なタイプがあります。
もちろん、共同生活のルールや、寮の設備・立地など、確認すべき点もあります。
この記事で紹介したチェックポイントを参考に、ご自身の希望(プライベート重視か、費用重視かなど)をはっきりさせてから求人を探してみてはいかがでしょうか。
工場ワークスには、寮付きの求人がたくさん掲載されているので、新しい生活を始める第一歩にぜひご利用ください。
記事に関するQ&A
Q1. 寮付き求人は「怪しい」と聞きますが、大丈夫ですか?
A1. 不安に思う方もいるかもしれませんが、多くの場合は「怪しい」ものではありません。
企業が寮を用意する理由は、遠方からも優秀な人(やる気のある人)に来てほしい、安心して長く働いてほしい、というしっかりとした目的があるからです。特に製造業では人手が必要なため、福利厚生として寮を整備している優良企業も多いです。
ただし、中には労働条件が厳しいのに寮で縛り付けようとする会社もゼロとは言えません。そうした求人を避けるためにも、「工場ワークス」のような製造業に特化した信頼できる求人サイト 11 を利用し、面接時には寮のルールや費用についてしっかり確認することが大切です。
Q.2 寮にはすぐに住めますか?初期費用はかかりますか?
A2. 仕事が決まれば、基本的には入社日(=働き始める日)から入寮できるケースがほとんどです。
最大のメリットは、普通の一人暮らしで必要な「敷金・礼金・仲介手数料」といった初期費用が、ほぼかからない点です。布団や着替えなど、身の回りのものだけ持って行けば新生活をスタートできます。
Q3. 住民票は移す必要がありますか?
A3. 法律上は、引っ越しから14日以内に移す必要があります(移さないと罰則の可能性もある)
しかし、期間工などで働く期間が決まっている場合や、週末は実家に帰るなどの理由で、住民票を移さない人もいます。ただし、運転免許証の更新や公的な手続き(選挙の投票など)は住民票のある住所で行う必要があるため、不便が生じる可能性はあります。会社から指示がある場合もあるため、入社時に確認してみると良いでしょう。
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