期間工は家族がいても働けるのか?家族寮の特徴、福利厚生についてご紹介します。また、各メーカーの違いについても解説します。

期間工は家族がいても働ける?

期間工は家族がいたり子持ちであっても働くことは可能です。

もちろん期間工として働いている期間だけ単身で働きに来ることも可能ですが、できれば期間工として働いている期間であっても家族と一緒に暮らしたいというのが本音ですよね。

そのような方に向けて、夫婦や子持ちの方に向けて2LDKや3LDKなど、広々とした間取りの家族寮を用意している工場もあります。

とはいえ、期間工として働いている方は単身の方が多いのも事実ですので、多くの工場は集合寮や借り上げ社宅といった単身用の寮を用意している場合がほとんどですので、家族寮を用意している工場は大手企業が運営している工場に限られてしまうと考えておくといいでしょう。

正社員を目指すために期間工から働き始めるという方であれば、正社員になるまでは家族と別々に暮らし、正社員になったら家族寮に入寮したり、社宅に家族と住むこともオススメできます。

というのも、期間工の従業員に対して家族寮を用意していない工場でも、正社員には家族寮を用意している工場はとても多いからです。

また、家族寮がある工場で勤務先を選んでしまうと、選択肢が狭まってしまい希望の職種に就くことできない場合も多いでしょう。

であれば、期間工の期間だけ家族とは別々に暮らすことになってしまっても、希望の職種で正社員を目指して期間工として働くことが将来的にも多くのメリットを得ることができるはずです。

家族寮について

家族寮とは、期間工として働く従業員とその家族が一緒に住むことを目的に作られた寮のことです。

工場の近くに家を借りるのではなく、家族寮に入寮するメリットは下記のようなことが挙げられます。

・家具家電付き

エアコンやテレビ、洗濯機、冷蔵庫など、生活に必要な家具家電が備え付けられており、それを無料で使用することができます。

・家族寮に格安で住むことができる

毎月の家賃の多くを工場側が負担してくれるため、格安の寮費で住むことができます。

・引っ越し手当が付いている

家族寮に引っ越してくるために掛かる費用の一部を工場側が負担してくれます。

・家族との時間をたっぷり取ることができる

家族寮は勤務先の工場の近くにある場合が多いので、仕事終わりに家族との時間を十分に取ることができます。

上記の内容は家族寮に多い待遇の一例です。

勤務先の工場や募集内容によっても異なる場合がありますので、かならず募集中の求人をご確認ください。

年収はいくらになる?

家族寮に入寮することで、実際に年収はどれくらい変化があるのでしょうか。

期間工の平均年収である450万円とし、家賃10万円の3LDKのマンションに住んだ場合の実質的な年収は330万円になります。

同じ年収で工場が家賃を負担してくれて1.5万円で家族寮に住めた場合の実質的な年収は432万円です。

このように、家賃を安くするだけでも実際の年収は100万円近くも変わることがわかります。(あくまで平均的な例ですので、実際の待遇や家賃についてはかならずご自身でご確認ください)


つまり、家族寮に入寮することで給料から引かれる固定費を少なくすることができるのです。

また、家族寮に入寮することで工場から福利厚生として手当や待遇を受け取ることもできます。

福利厚生について

期間工として働くと、給料や賞与の他に下記のような手当や待遇を受けることができます。

  • 赴任帰任
  • 入社祝い金
  • 旅費
  • 慰労金
  • 満了金

どれも家族寮に住むのであれば知っておきたい知識ですので、それぞれについて詳しくご紹介していきます。

それぞれの福利厚生には工場ごとに規定が定められている場合も多いので、かならず規定については確認しましょう。

赴任帰任

家族寮に入寮した従業員に対して、工場で働き始めるときに支給される「赴任旅費」と、期間を満了して退寮するときに支給される「帰任旅費」を手当として支給する工場が多いです。

赴任・帰任はそれぞれ2万円〜5万円ほど支給され、実際にかかった旅費によっても変動します。

入社祝い金

期間工として働くことが決定すると、入社祝い金が支給される場合が多いです。

勤務先の工場によって入社祝い金は、20万円の工場もあれば50万円の工場もあるなどさまざまな金額が用意されています。

入社祝い金は、入社前に受け取ることができませんので、寮には入寮せずにご自身で賃貸を契約する場合であれば初期費用に当てられませんので注意しましょう。

旅費

長期休みなどを利用して帰省するときに掛かる旅費を負担してくれる場合もあります。
期間工の間は、家族と別々に住む方であっても金銭的負担をかけず家族のもとへ帰ることが可能です。

慰労金

慰労金とは、契約期間を満了まで働いた従業員に対して、契約期間に応じて出勤日数分を支給される手当のことです。

例えば、6ヶ月契約・慰労金の日額が1,500円・出勤日数が120日という条件で働いているのであれば、慰労金は「1,500円×120日=180,000円」というように計算できます。

つまり、上記の条件であれば、慰労金は18万円の支給となるのです。

ただ、遅刻や欠勤をした出勤日に関しては、とうぜん慰労金は支払われません。

また、慰労金は月毎での支給ではなく、「満了慰労金」として3ヶ月、6ヶ月ごとなど、契約期間・更新期間にまとめて支払われる場合がほとんどです。

満了金

満了金は、期間満了まで働いた労働者に対して出勤状況に応じて支払われる手当です。

慰労金とは異なり、1ヶ月単位で計算されることがほとんどですので、1回でも遅刻や欠勤のある月はその月の満了金がまるまる支払われないこともあります。

例えば、月に23日出勤で満了金が1日あたり1000円の場合、皆勤だった場合には23,000円の満了金の他にも皆勤手当が支払われる場合が多いです。

つまり、満了金と皆勤手当のある工場で働く場合、1日でも遅刻や欠勤をしてしまうだけでも満了金+皆勤手当を受け取れなくなってしまい、給料が低くなってしまうことがあることを覚えておきましょう。

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