期間工は 高卒でも採用されるのか、気になる応募条件、手当、正社員登用制度についてご紹介します。また、各メーカーについても解説します。

期間工は高卒でもなれる？

結論からお伝えすると、期間工は高卒でもなれますし、中卒でもなれます。

期間工として働く場合、自動車メーカーや工業機械メーカー、電子部品メーカーなどの工場で働くことになります。

仕事内容はプレス機を使ったパーツの製造や部品のボルト締め、製品の検査など体力をつかった仕事がメインです。

誰でも同じ内容の仕事ができるようにしっかりとした研修があるので学力は必要ありません。

トヨタや日産などの大手自動車メーカーの期間工募集を見ると学歴が必要だと感じてしまいますが、期間工のお仕事に学歴は関係ないので安心して応募してください。

学歴関係なく採用される

学歴関係なく採用される期間工は大学卒業や中退した人も応募しています。

期間工の給料は平均で月額25万から30万以上を稼げることが一般的です。そのため、大卒であっても目標とする企業につくまでの間や資格などを取るまでは、期間工として働いて短期間で大きく稼ぐ人も増えています。

また、大学を卒業して普通に働いた場合、1つの会社に長期間勤務すれば、将来的な給料は大きく上昇しますが、現在では働き方が多様化しています。

20代や30代の若い人の間では1つの会社に留まるといった考え方に変化があるため、学歴に関係なく新しい会社を見つけるまでの間を期間工として働いてみるのも良いのではないでしょうか。

面接では正直な経歴を

期間工の採用基準は学歴や職歴は関係なく「健康なのか」や「工場勤務に向いているか」といったことで判断されます。

メーカーごとに期間工の採用人数は異なりますが、多いところで年間約300人以上を採用しています。

300人以上の面接を行い経歴を事細かに聞いて、合否を判断することはありません。

基本的に面接にきた段階で工場での勤務説明をしているので経歴は正直に答えましょう。

採用人数が多いので1人ひとりの経歴を調べるようなことはされませんが、嘘の経歴を伝えるメリットは1つもありません。

学歴不問な高待遇

期間工のお仕事は学歴や職歴に関係なく年収にして400万円〜500万円以上を稼ぐことが可能です。
2021年の年代別平均年収では、20代で341万円、30代で437万円、40代で502万円というデータが出されています。

参考 : https://doda.jp/guide/heikin/age/

期間工は学歴不問なので、高校を卒業してすぐに期間工になれば、30代で平均年収を稼ぐことができます。なぜそこまで期間工の年収が高く高待遇なのかというと、下記のような制度が整っているからです。

①入社祝金
②慰労金　
③皆勤手当
④寮費

入社祝い金

期間工が高待遇な理由の1つに入社祝い金の存在があります。

そもそも大手メーカーが期間工を必要としているのは、自社の需要の増減に合わせて社員を採用できるからです。

そのため、繁忙期には人員を確保するために入社祝い金を用意しています。

メーカーによって祝い金の額は異なりますが、20万円から40万円が一般的です。

ただし、入社祝い金の受け取りには条件があり、入社から2カ月から4カ月程度の勤務期間が必要になるので注意してください。

慰労金

慰労金は満了金とも言われているもので、正式には満了慰労金と言います。

どのメーカーでも満了慰労金はあり、期間工として働いた期間ごとに決められた金額を受け取ることができます。

メーカーや時期によって金額は変動しますが、トヨタの期間工では6カ月で207,400円、12カ月で305,000円が支給されています。
※ただし、条件や支給額等はメーカーによって大きく異なるため、気になるメーカーの待遇については最新の求人情報を必ず確認してください。

皆勤手当

慰労金ほどの高額な手当ではありませんが、無遅刻、無欠席の出勤率100%の人に皆勤手当がつきます。

メーカーによって異なりますが、日産では1カ月あたり4万円程が支給されます。

正社員として会社に勤めると無遅刻、無欠席は当たり前です。普通に働くだけで毎月4万円が支給されるのは高待遇の証と言えるのではないでしょうか。

寮費

期間工を採用するメーカーは、働きやすい環境を提示して人を集めるために工場近郊に寮を完備しています。

寮の種類は個別寮や共同寮などさまざまですが、入居費用は無料です。

メーカーによっては家具家電つきの寮に無料で住める上、光熱費もかからないといった高待遇で働くことができます。

応募の際にはメーカーの用意する寮の環境も確認してみてください。