皆さま、こんにちは!「工場ワークス」です。
これまでの連載で、私たちは製品が作られる「製造現場」の仕事、そしてそれを支える「管理部門」の仕事について深く掘り下げてきました。最終回となる今回は、工場でつくられた製品が、いかにして私たちの手元に安全かつ確実に届くのか、その最終工程を担う「倉庫・物流」に関するお仕事にスポットを当てていきます。オンラインショッピングが普及した現代において、その重要性はますます高まっています。
倉庫・物流に関するお仕事
工場でつくられた製品は、皆さんの手元に届くまでに、倉庫や物流の過程を通ります。これらの部門でも、様々な役割の人が活躍しているんですよ。
大切な商品を守るのが使命 梱包のお仕事
インターネットが普及したこともあり、オンラインで買い物をする人も、多いのではないでしょうか。その際、届いた段ボールを開けると、プチプチなどを使って、商品にキズが付かないように梱包されていますよね。
梱包とは?
「梱包」とは、段ボールや発泡スチロール、紐などを使った丈夫な荷造りのことを言います。輸送中に商品が傷つかないよう、外部の衝撃から保護する目的があります。皆さんがオンラインで買った商品が無事に手元に届くのは、この「梱包」のおかげなんですよ。
梱包のお仕事とは?
梱包のお仕事は、工場や倉庫、物流会社の配送センターなどで行われています。出荷される商品をダンボールなどに詰めていく作業で、入れる商品や緩衝材の種類、入れる順序などが細かく決められています。
梱包の魅力
- 複雑な作業が少ない: 一度仕事を覚えれば、比較的スムーズに作業できます。
- 多くの人へ価値を与えられる: 梱包された商品は国内外に届けられ、受け取った人が傷一つないきれいな商品を受け取れると、喜びに繋がります。販売側の信頼にも関わる、物流において不可欠な仕事です。
まずはこんなことに取り組んでみましょう!
- プレゼントをきれいにラッピングしてみる! 友人にプレゼントを贈る際に、丁寧に包装紙で包んだり、リボンをかけたりしてみましょう。受け取る側の気持ちを考えて作業することで、梱包の仕事にも通じる「丁寧さ」が身につきます。
- 引越しの荷造りを工夫してみる! もし引越しの機会があれば、荷物が壊れないように、緩衝材を使って丁寧に梱包してみましょう。荷物の量や形に合わせて、最適な梱包方法を考える練習になります。
チェックリスト:梱包、得意かも?
- 手先を使ってコツコツ作業するのが好きですか?
- 丁寧な作業が得意ですか?
- 誰かの役に立っていると感じられる仕事にやりがいを感じますか?
一つでも当てはまるなら、ぜひ検討してみてくださいね。
ピッキング作業って知ってる? 気になるその内容に迫る!
ピッキング作業ってなに?
「ピッキング」というお仕事は、どんなことをするのか知っていますか?工場や倉庫でよくみられるお仕事です。これは、伝票や指示書に従って倉庫などで商品や製品を取り出していく作業のことです。
ピッキングする商品は、本、CD、衣料品、日用雑貨、食品、酒類など多岐にわたります。基本的に資格や経験は不要な仕事ですが、重量物を扱う場合はフォークリフトの運転免許が必要なこともあります。
ピッキング作業は力仕事だけではない!
ピッキング作業には大きく2つのスタイルがあります。
- 摘み取り(つみとり)方式: カゴやカートを持って倉庫内を移動し、必要な商品を次々にピックアップしていく方法です。
- 種まき方式: 倉庫内の棚ごとに担当者がいて、ベルトコンベアで流れてくる箱やカゴに指定された商品を入れていく方法です。 工夫次第で効率的に仕事を進められる面白さがあります。例えば、倉庫内を移動する最短ルートを考えたり、疲れにくいルートを考えたりと、頭を使いながら適度に体を動かせる仕事です。
まずはこんなことに取り組んでみましょう!
- 自宅の整理整頓を効率化してみる! 例えば、収納場所を決めて、取り出しやすいように配置を工夫するなど、物の管理を意識してみましょう。ピッキング作業にも通じる「効率化」の視点が養われます。
- スーパーでの買い物で効率的なルートを考える! 買い物リストを見ながら、店内を回る最短ルートや、商品を探しやすい棚の配置などを意識してみましょう。普段の買い物もピッキングの練習になります。
NG例:指示書をしっかり確認しない
ピッキングは、伝票や指示書の内容を正確に読み取り、間違いなく商品を取り出すことが重要です。見落としや確認不足は、誤出荷につながるため、一つ一つの指示を丁寧に確認する習慣をつけましょう。
フォークリフトのお仕事内容と向いている人
工場や倉庫にあるたくさんの荷物を運ぶときに大活躍のフォークリフト。これは、重い荷物を運ぶときに使われる車で、2本のツメ(フォーク)に荷物を乗せることができます。
フォークリフトはどんな車なの? フォークリフトにはいくつかの種類があります。
- カウンターバランスフォークリフト: 最も一般的で、座って操作するタイプです。
- リーチフォークリフト: 立って乗るタイプで、フォークリフトが停止していても、フォークを伸ばして荷物を届けることができます。
- ウォーキーフォークリフト: 歩きながら操作するタイプで、比較的誰でも簡単に扱えます。
フォークリフトのお仕事はどんな魅力がある?
- 倉庫の中を運転するのが楽しい: 狭い通路でも小回りが利くので、運転好きにはたまらないでしょう。
- スキルアップを実感しやすい: 荷物をきれいに積んだり、パレットにツメを入れたりするには練習が必要です。経験を積むほど、スピード、正確さ、安全性が向上していくのを実感できます。
こんな人はフォークリフトには向いている
- 安全で丁寧な仕事ができる人
- 長時間の運転も楽しめる人
- 集中力を維持できる人
まずはこんなことに取り組んでみましょう!
- フォークリフト運転技能講習の情報を集める! フォークリフトを操作するには、運転技能講習の修了が必要です。講習の内容や費用、期間などを調べて、受講を検討してみましょう。
- 普段から安全運転を心がける! フォークリフトの運転は、自動車の運転と同じように周囲への配慮が不可欠です。普段の車の運転から、危険予知や安全確認を徹底する習慣をつけましょう。
運転好きな人は必見!ドライバーのお仕事内容とは?
街中でトラックやタクシーのドライバーを見かけますよね。手紙のような軽いモノから、引っ越しの荷物、工場から出荷された製品まで、いろいろなモノを運んでいます。
ドライバーのお仕事とは?
ドライバーとは、車を運転する仕事全般をさします。
- トラックドライバー: 11t以上の大型トラックで長距離輸送をしたり、中型トラックで比較的近い距離を運んだり、小型トラックで各地域に荷物を分配したりします。
- 宅配ドライバー: 集配所から個人宅への配送や、荷物の集荷を行います。
- ドライバー補助: 目的地までのナビゲーションや荷物の積み降ろしを手伝い、ドライバーをサポートします。
- バス・タクシードライバー: 人を目的地まで運びます。路線バスや観光バス、工場内送迎バスなどがあります。
ドライバーになるのに必要な免許とは? 運転免許は必須です。乗車する車両の大きさや仕事内容によって必要な免許の種類が異なります。
- 普通自動車免許: 小型トラックや宅配ドライバーで運転できます。
- 中型自動車免許: 5t以上11t未満のトラックを運転できます。
- 大型自動車免許: 11t以上のトラックを運転する大型トラックドライバーに必要です。
- 第二種運転免許: バスやタクシードライバーには必須で、運賃をもらって人を運ぶことができます。
ドライバーに向いている人とは?
- トラックドライバー: 一人で黙々と作業したい人、自分で予定を決めて達成することに喜びを感じる人
- 宅配ドライバー: 道を覚えるのが得意な人、お客様とのコミュニケーションが好きな人
- ドライバー補助: 人に対する気遣いができる人、フットワークの軽い人
- バス・タクシードライバー: 人との会話が好きな人、好きな地域で働きたい人
まずはこんなことに取り組んでみましょう!
- 地図アプリでルート検索を習慣にする! 目的地までの最短ルートや、渋滞を避けるルートなどを調べて、効率的な経路を考える練習をしてみましょう。
- 長距離ドライブに挑戦してみる! 運転が好きなら、片道数時間のドライブを計画してみましょう。長時間運転する体力や集中力が自分にあるか試す良い機会になります。
NG例:交通ルールを軽視する
ドライバーは、交通ルールを遵守し、安全運転を徹底することが何よりも重要です。急いでいるからといって無理な運転をしたり、ながら運転をしたりすることは絶対に避けましょう。
全三回にわたる連載、最後までご覧いただきありがとうございました。私たちの生活に欠かすことのできないモノをつくり、そして届けてくれる製造業のお仕事。普段何気なく使っているモノができる過程に、どんなお仕事をする人がいるかを想像することはあまりないかもしれません。しかし、一つのモノを製造し、皆さんの手元に届けるためには、本当に多くの職種が関わっています。そうした方々がいるからこそ、私たちは生活に必要なモノを得て、充実した毎日を過ごすことができます。モノづくりによって、人々の幸せに貢献するお仕事。それこそが、製造業の奥深さであり、面白さなのです。
もし「これだ!」と思える仕事が見つかったら、今日からでもできる小さな一歩を踏み出してみましょう!あなたの新しいチャレンジを、「工場ワークス」は全力で応援しています!今後も求人情報やお役立ち情報を発信していきますので、工場・製造業のお仕事探しに工場ワークスをご活用ください。
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