「手に職を付けて仕事したい!」「働きやすそうな仕事を探しているけど見つからない…」とお悩みのあなた。もし「ものづくり」が好きなら、製造業を選択肢のひとつに入れてみませんか?
製造業や工場勤務といえば、昔は「3K」(キツイ・キタナイ・キケン)と言われることもありました。そんな中で、今女性が活躍している企業がどんどん増えてきているんです。製造業界で働く女性を「ものづくり女子」と呼び、業界を盛り上げようとする動きもあるんです!
この記事では、そんなものづくり女子のお仕事事情をテーマに、女性が活躍している製造業の仕事内容やメリットとデメリット、そして持っていると有利な資格などをまとめてご紹介します。気になる人は、ぜひ最後まで目を通してみてくださいね。
ものづくり女子が大活躍!製造業ってどんな仕事?
製造業とは、材料を加工し組み立ててひとつの製品にする仕事を指します。製品と一口に言っても幅広く、いわゆる精密機器や化学製品から自動車、はたまた医薬品や食品まで、さまざまな「ものづくり」を行っています。つまり、製造業は私たちの生活を陰ながら支えている、世の中になくてはならない仕事なんです。
製造業というと力仕事というイメージもあり、男性向きの仕事だと思っている人も多いかもしれません。でも実は、女性が力を発揮できる仕事もたくさんあるんです。まずは、そんな製造業のお仕事事情をご紹介します。
女性が担当する仕事は軽作業がメイン!
女性が活躍している仕事は工場によって異なりますが、未経験の女性の場合は、組み立てや検品、梱包などの軽作業に配属されることが多いようです。また、資格を取ったり経験を積むことでできるようになる仕事もたくさんあります。
まずは、製造業未経験の女性が活躍できる職種をまとめてみました。
1.製造(ライン作業・オペレータ)
ライン作業や機械の操作によって、製品の組立や加工の作業を行います。手元で行う機械の加工・組み立て作業や、部品を設置してボタンを押すオペレーター作業などさまざまな仕事があります。クオリティを保ちながら、決められた作業を黙々と進める力が求められる仕事です。
2.品質管理(検査・検品)
出来上がった製品に不備がないかをチェックする作業です。製品の小さな破損や不良品を見逃さず、製品の質を一定に保つための重要な仕事です。細かいことによく気が付く人や、集中力がある人に向いています。
3.出荷(ピッキング・仕分け・梱包)
梱包は、出来上がった製品を袋や段ボールなどに入れて振り分け、出荷の準備を行う作業です。発送準備や手続きを行うこともあります。他にも、台車やフォークリフトを使った製品の移動作業を行うこともあるため、体力があり、効率よく作業ができる人に向いている仕事です。
こんな人にピッタリ!製造業のメリット&デメリット
製造業や工場の仕事には、女性が働きやすい魅力がたくさんあります。特に、未経験で手に職を付けたい女性にピッタリな条件がそろっているんですよ。 ここからは、製造業のメリットとデメリットを合わせてご紹介します。
メリットは「働きやすさ」
1.未経験でも高収入を目指せる
製造業の求人では「未経験歓迎」を掲げている企業も多く、初めての人でも安心して働けるのがメリット。各工程にしっかりとしたマニュアルがあるため、未経験でもスムーズに作業を進めることができます。また、働き方によってはしっかり手当が付くので、高収入も見込めるのも嬉しいポイントです。
また、所定の資格を持つ人に対して手当が付くこともあり、さらに必要な資格取得をサポートしてくれる企業もあります。これも手に職を付けて働きたい人には魅力的ですよね!
2.スケジュールが組みやすい
工場勤務はほとんどがシフト制。前月に次の月のシフトを決めることが多いため、スケジュール調整がしやすいですよね。さらに残業も少なめなので、子育て中の人や自分の時間を大切にしたい人にはかなりオススメ。繁忙期などによって残業が発生してしまうこともありますが、残業手当はしっかりと払われるのでご安心を。
3.人間関係で悩みにくい
ひたすら作業を行うことが多い製造業の仕事は、作業中に周囲の人と会話をするということが少ないため、人間関係の問題が起こりにくい環境です。人と話すことが苦手な人や、誰にも邪魔されずに集中して作業したい方には打ってつけの職場かもしれませんね!
デメリットは「体力面」
1.夜勤や交代制勤務がある工場も
製造業では、夜勤や交代制勤務などが設けられている企業もあります。特に食品系の工場を志望している場合は、夜勤がある工場が多いため、求人票に記されている勤務体制をよく確認するようにしましょう。
ただ、夜勤手当は割増率が高いので(基礎賃金の25%以上)しっかり稼ぎたい人には魅力的です。しかし、不規則な時間に働いて体調を崩してしまっては本末転倒。体調管理には注意する必要がありそうです。
2.体力が必要になることも
女性は軽作業を担当することが多いとはいえ、中には重たい製品や部品を持つなどの力仕事が発生することがあります。他にも担当する工程によっては、立っている時間が長かったり、工場内の移動が多い場合も。こういったことも求人票に記されている場合がありますので、よく確認するようにしましょう。
製造業に就職したい!取っておくべき資格はある?
製造業界が気になってきた方の中には、就活の際に有利な資格はあるのかどうか気になった人もいるのではないでしょうか?前述した通り、製造業界は未経験歓迎の求人が多く、必要な資格がある場合、入社後に資格取得をサポートしてくれる体制が整っています。もし資格があれば即戦力として重宝されますし、手当が付いて給料が上がり、将来の自分のキャリアアップにも役立ちます。ここからは、製造業で有利な代表的な資格を3つご紹介します。
フォークリフト運転技能者
工場や倉庫などでの運搬作業に使われるフォークリフトは、屋内で使用する際も資格が必要な乗り物です。資格取得には実技と学科の講習があり、1トン以上の荷重を扱う場合は、講習後の試験に合格をする必要があります。比較的簡単に資格が取れつつ、リフト運転時は座り仕事になるので人気です。製造業では特に活躍する場面が多いので、持っておいて損がないお勧めの資格ですね。
危険物取扱者
一定数量以上の危険物を貯蔵・扱う化学工場やガソリンスタンドなどの施設で必要とされるのが危険物取扱者の資格です。甲・乙・丙という3つの区分があり、 最難関の甲種以外は受験条件がなく、誰でも取得可能です。需要が高く、活かせる業種が多いのが特徴です。
溶接技術者
金属同士をつなぎ合わせる溶接には、多種多様な資格があります。初心者向けの資格としては、電気の放電を利用する「アーク溶接」と、ガスを使った「ガス溶接」の資格があります。それぞれ講習や試験を受け、合格すれば取得できます。
ゴーグルを付け、バチバチと火花を散らしながら行う溶接…ちょっと憧れちゃいませんか?手に職があるかっこいい溶接技術者になりたい人は、ぜひこちらの記事「『溶接女子会』に注目! 溶接の世界で働く女性を通して、溶接の仕事の魅力を発見」もチェックしてみてください!
まとめ
一つの製品ができる工程に関わる製造業は、自分の仕事が実際に形になる達成感を感じられる仕事です。まさに、手仕事やDIYが好きな「ものづくり女子」にぴったりの仕事だと思いました!
製造業界では今、女性の働き手が求められています! 少しでも気になったら、ぜひ就職先の候補に製造業を入れてみてくださいね。