期間工は若い世代でなければ採用されないと思われがちですが、実は40代でも十分活躍することが可能です。本記事では40代で期間工に採用されるためのポイントについて解説します。これから就職活動を行おうとしている40代の方は、ぜひ参考にしてみてください。
期間工は40代でも採用される？
期間工は40代でも就業することが可能です。平成19年に改正された雇用対策法（※）により求人における年齢制限が禁止されました。ただし「長期勤続によるキャリア形成を図る観点から、若年者等を期間の定めのない労働契約の対象として募集・採用する場合」といった例外もあります。
基本的には年齢制限はなく、能力さえあれば40代でも期間工として働ける仕組みになっています。
※”厚生労働省公式HP”参照
期間工に40代で採用されるポイント
期間工に40代で採用されやすくするためには以下のようなポイントを押さえることが重要です。
- 繁忙期に応募する
- 40代を積極的に採用している求人を探す
- 経験をアピールする
繁忙期に応募する
期間工に採用されやすくなるためのポイントに、人手が必要とされる繁忙期に向けた求人に応募するというものがあります。期間工で求人が多い自動車工場の繁忙期は2～3月の決算時期とされており、繁忙期に向けた募集に応募すると採用されやすいといわれています。
9～10月や3～4月といった契約期間満了が重なる時期に募集が増えるので、目指す業種の繁忙期と合わせて応募時期を考えてみるといいかもしれません。
40代を積極的に採用している求人を探す
年齢不問といっても期間工は体力が必要な仕事なので、20代といった若い人のほうが適性があるのは否めません。企業の中には40代を積極的に採用しているところがあるので、自分の適性をうまくアピールして応募すれば採用が期待できます。
経験をアピールする
期間工の求人の中には経験者を優遇するものがあり、同じ業界での就業経験がある人を高く評価するところがあります。具体的には免許が必要なフォークリフトでの運搬作業やレクチャーに時間がかかるマシンオペレーターのような業務経験です。40代でも経験があれば有用性の高さを認めてもらえるため、採用が期待できます。
工場勤務の経験がある場合は、積極的にアピールしていきましょう。
40代で期間工から正社員になれる？
40代で期間工から正社員になることは可能です。大手の自動車メーカーでも採用されている実績があり、40代でも期間工から正社員になるケースはさほど珍しいことではありません。しかし登用された人材は20代といった若い世代が主流であるのは事実なので、40代から採用されるためには他の社員より有用性が高いことを企業側に示す必要があります。
40代で期間工から正社員を目指すためのポイント
40代が正社員を目指すポイントとして以下のようなものがあります。
- 勤務態度に問題がない
- 改善提案を数多く提出する
- 登用試験に合格する
それぞれについて解説します。
勤務態度に問題がない
正社員登用に近づくためには遅刻や欠勤がないことが重要です。正社員として適性があると判断されるためには、普段の積み重ねが重要です。1回くらい大丈夫だろうと気を抜かずに、目標を意識して長期的な目線で日々を送ることが重要です。
改善提案を数多く提出する
改善提案は日々の業務において効率化や品質向上が期待できる改善案を提出する仕組みです。改善提案の内容によっては全体のオペレーションの変更が行われることもあり、正社員登用に向けたアピールに役立ちます。改善提案の提出数が多い人や集会の場で発表を自主的に行った人は、人事評価アップが期待できるため、登用を目指す場合は積極的に活動をすることをおすすめします。
登用試験に合格する
正社員登用を実現するためには、登用試験に合格する必要があります。登用試験は人事評価をもとに、筆記試験や面接試験が行われ、採用が決定されます。これまで紹介したように普段の勤務態度や改善提案の提出が判断材料となるため、日頃から登用試験を意識して日々を送ることが重要です。
面接時は作業服をしっかり着用して社会人としての言葉遣いに注意し、日頃から心がけていることをアピールできればいい結果が待っているはずです。契約期間内に積極的に活動してアピールできるポイントを積み重ねましょう。
期間工になるために知っておきたいQ&A
40代から期間工を目指す方によくある以下の疑問について解説します。
- 期間工は40代でも務まる？
- 資格は必要？
- 契約期間はどのくらい？
- 選考から入社までの期間は？
期間工は40代でも務まる？
期間工は40代でも十分活躍することができます。体力が必要な仕事が多いですが、経験が求められる業務も多く存在します。若い人にはない豊富な社会経験を活かせば、企業からも評価されるはずです。年齢を気にせず、自信をもって働きましょう。
資格は必要？
基本的に期間工に資格は不要です。未経験でも活躍できるのが期間工のメリットです。正社員を目指す場合や採用確率をアップしたい場合には資格があると役立ちます。フォークリフトでの運搬や玉掛け作業など、製造業では資格が必要な作業が多く存在するので、取得しておくことに損はないでしょう。
契約期間はどのくらい？
期間工の契約期間は3か月〜6か月であることが多く、更新した場合最長でも2年11か月とされています。2年11か月となっているのは雇用が3年以上になる場合、正社員として雇用する必要があるためです。長く働きたい場合は、上記の契約期間内に正社員登用を目指しましょう。
選考から入社までの期間は？
選考から入社までの期間は早くて2週間程度、遅くても1か月程度というのが一般的です。応募期間や選考人数によっても変化するため、早めに就業したいと考えている場合は、期間に余裕を持って応募しましょう。
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40代でも期間工で働くことは十分可能
期間工は体力が必要な仕事であり、若い世代の人が中心の業種ですが、採用される可能性は十分にあります。採用されるためには繁忙期や年度末といった期間に応募することが重要です。若い世代にない社会経験をアピールすることで、有用性を示すこともできるので、前向きに就職活動を行いましょう。
