季節の変わり目は、衣替えのついでに洋服の断捨離が捗りますよね。特に新生活の始まる春は、引っ越しなどで「持ち物を今すぐ減らしたい! 」と思っている方も多いのでは?
もちろん、フリマサイトやリサイクルショップで洋服を売るのも1つの手。でも、面倒な手続きがあったり、ダメージがある服は買い取ってもらえなかったり、何かと時間や手間がかかってしまうことも…。
そこでおすすめしたいのが「洋服のリサイクルサービス」です。
ここからは、気軽に洋服を回収してもらう方法や、お得なクーポンがもらえる方法、そして不要になった洋服で社会にちょっと良いことができる方法などをご紹介します!
目的に合わせたサービスで洋服を処分して、すっきりしたクローゼットで新生活を迎えませんか?
時短で楽々! 不要な洋服は店舗の回収サービスへ
春はただでさえ忙しい季節! 不要な洋服があっても、フリマサイトで取引・発送したり、繁忙期のリサイクルショップで計算してもらう間に時間を潰したり…そんな余裕がない時もありますよね。
でも捨てるのはちょっと待って!簡単に洋服をリサイクルできる回収サービスへ持ち込んでみませんか?
ここからは、不要な洋服を気軽にリサイクルに出せるスポットを、注意点と共にご紹介します。
ユニクロの「RE.UNIQLOプロジェクト」
みんな大好きなファッションブランド「ユニクロ」で洋服の回収サービスを行っているのを知ってました?
回収方法は、全国のユニクロ店頭に設置されている「RE.UNIQLO回収ボックス」に、持ち込んだ洋服を入れるだけ。
リサイクルの対象はユニクロとGU、プラステの販売商品のみですが、ユニクロ製品は日本人のクローゼットの3割を占めている(※完全な主観)ほどの国民的ブランドですし、かなり使えるサービスだと言って良いでしょう!
ただし、リサイクルする洋服は必ず洗濯してから入れてください。なぜかというと、回収した洋服のうち、まだ着られるものは世界各地の難民キャンプへ寄付されているから。世界中で今も辛い生活を強いられている人々に思いを馳せつつ、丁寧にお手入れをしたくなりますね…!
それ以外の洋服は、工場で燃料や防音材にリサイクルされます。気古した服を余すところなく活用してもらえるという安心感はさすが! ぜひ一度、お近くのユニクロ店舗をチェックしてみてくださいね。
ZARAの「衣類回収プログラム」
スペインを代表するファッションブランド「ZARA(ザラ)」でも、不要になった洋服を回収してくれるサービスがあります。
回収方法は、袋に入れてしっかり封をした上で、店舗に用意されているコンテナに入れればOK。ZARAは大型のショッピングモールなどにも入っているので、お買い物ついでに気軽に処分できるのも魅力的ですよね。
ZARAのサービスの特徴は、洋服のメーカーやブランドは不問ということ。靴や小物以外なら、どんなブランドの洋服でも引き取ってもらえるのは嬉しい!
回収された洋服は必要な団体へ寄付されたり、新しい繊維製品にリサイクルされることになります。「処分したい服のブランドがバラバラだった…」という場合は、ZARAの衣類回収プログラムも検討してみましょう!
お得すぎ! 着なくなった洋服がクーポンに!?
大切にしていた洋服をリサイクルショップなどに持ち込んだとき、二束三文にしかならずに悲しい思いをしたことってありませんか? ブランド品でもない限り、気古した洋服を納得がいく値段で売るのは至難の業です。
それなら、着なくなった洋服が割引クーポンになるサービスを利用してみるのはいかがでしょうか? 無料で不用品を回収してもらえる上に、割引までしてもらえるなんて…これは利用しない手はありません!
続いては、洋服のリサイクルをするとお得なクーポンが貰えるスポットを紹介します。
H&Mの「古着回収サービス」
今回ピックアップしたのは、大手ファストファッションブランド「H&M(エイチ アンド エム)」です! H&Mでは、不要になった洋服や布地を回収するサービスを行っており、ブランドや服の状態を問わずリサイクルに出すことができます。
回収方法はとても簡単。レジにいるスタッフに声をかけて、不要になった洋服を専用の回収ボックスへ。その後、スタッフから次回の買い物時に使用できる500円分のデジタルクーポンを受け取りましょう。
2020年には、このサービスを通して18,800tもの古着を回収したというH&M。世界中の人がこの古着回収サービスを活用しているようですね。
古着をリサイクルして環境を守りながら、お得にお買い物を楽しむことも、持続可能な行動のひとつかもしれません。もちろん買った服は、大切に長く着てくださいね!
着なくなった洋服が世界を救う?
最後に、ちょっと視点を変えて「途上国支援」について考えてみたいと思います。
「洋服のリサイクルと途上国支援にどんな関係が? 」と思っている人もいるかもしれませんが、実はスゴい取り組みをしているプロジェクトがあるんです。
ここからは、自分の着なくなった洋服で少しだけ世界を変える方法をご紹介します。
着なくなった洋服が世界を救う?
ご紹介するのは「古着deワクチン」。環境省の「第6回グッドライフアワード 環境と福祉賞」を受賞している民間のプロジェクトです。
これは不要になった洋服を専用ボックスに入れて送ると、その名の通り、開発途上国の子どもたちの命を守るポリオワクチンを届けることができるというサービスなんです。
さらに、回収された洋服のフィリピンの女性スタッフが仕分けを行っており、その後カンボジアの工場で、障がいのある方や元ストリートチルドレンのスタッフがリサイクル処理を担当。こうして途上国の雇用を生み出すことにも役立っているんだとか!つい応援したくなりますよね。
注意点としては、洋服の回収専用ボックスは、2,500 円(ミニ版)または3,300円(通常版)で事前購入が必要なことです。
ですが、この専用ボックスには20~30kgまで洋服をたっぷり詰められますし、靴や鞄、毛布まで送ることができるサービスは珍しいんです。何より、途上国の子どもたちのワクチンと雇用創出のための「寄付」だと考えれば、妥当なお値段だと思います。
三方良しなこの取り組み。詳しくは公式サイトからチェックしてみてくださいね。
まとめ
不用品を「捨てる」と「売る」の間には、「回収してもらう」という選択肢もあります。
以前、私も着なくなった洋服を「売るより楽だから」という理由で、ゴミとして捨てたこともありました…。
ですが、地球環境や世界の人々の役に立つリサイクルサービスを利用すると、クローゼットの中だけではなく、心まですっきりしますよ!
着なくなった洋服はゴミとして処分するのではなく、ぜひ一度「リサイクル」という選択肢も考えてみてくださいね。
制作:工場タイムズ編集部