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オイルエレメント交換時期

オイルエレメントの機能、交換時期とは? 車好きなら知っておきたい!

2018/10/10公開 / 2023/09/11更新

マイカーをお持ちの方なら、オイル交換やガソリン補充など日々のメンテナンスは欠かせませんよね。

タイヤ交換など自分で行えるメンテナンスの他に、車検など業者に行ってもらわなければならないメンテナンスもあります。

車の部品には「オイルエレメント」という部品があり、これは自分で交換できます。部品の一部なので使えば劣化していき、いずれ交換が必要となるのです。

オイルエレメントとは?

「オイルエレメント」は、単にエレメントとも呼ばれることがある車に使われている部品のひとつです。オイルフィルターなどとも呼ばれ、オイルを濾過する部品であり、フィルターとして機能します。

エアーフィルターが空気を濾過するように、オイルエレメントはエンジンオイルを濾過します。エンジンオイルはエンジンの潤滑油となり、エンジンをスムーズに動かす働きなどをします。

ただエンジンは動かしていくと、金属クズやすす、ゴミなどが発生し、オイルに混じっていきます。そのオイルの不純物を濾過する装置が、オイルエレメントなのです。フィルターとして濾過紙が入っており、ここをオイルが通過することにより濾過されます。

エンジンルームの中に取り付けられており、エンジンオイルを循環させて、オイルエレメントを通し、そのフィルターでオイルを濾過して不純物を取り除きます。エンジンを動かせば自然とゴミなどは発生するのでオイルエレメントは必要不可欠な装置です。

フィルターが汚れていき、ある程度汚れると交換が必要ですが、交換せずにいると油圧警告灯が点きます。これは、エンジンオイルが少なくなった、オイルポンプが壊れたときなどにも点きますが、オイルエレメントが詰まったときにも点灯するのです。

エンジンにはフィルターがないので、エンジンがゴミなどを除去する機能は持っていません。オイルエレメントがなければどんどんオイルにゴミが発生し、不純物の混じったオイルを使って車が走ることになり、車に良くありません。

オイルが汚れたらオイルだけ交換すればいいのではないかと思うかもしれませんが、オイルエレメントによってエンジンオイルを長く使えるようにしているのです。オイルエレメントを定期的に交換することで、車のメンテナンスにかかる時間と費用を少なく出来ます。

オイルエレメントに期待できる効果

オイルエレメントはエンジンオイルの不純物を濾過して、オイルを綺麗に保ちます。もしもエレメントのない状態で車を走らせると、車はオイルに不純物が混じったまま走ります。オイルに不純物が多いほどエンジンの調子を悪くして、それだけ燃費も下がります。エンジンだけではオイルの汚れは取り除けないので、どんどんエンジンの調子が悪くなってしまいます。

オイルエレメントはエンジンの調子を保ち、燃費を向上させるのに役立っています。もしもオイルに不純物が混じってしまうと、エンジンのシリンダーやピストンにも悪影響を及ぼします。エンジン内部のシリンダーやピストンが、オイルの不純物によって十分に性能を発揮できなくなるでしょう。不純物の少ないオイルと比べ不純物の多いオイルは、エンジンの性能を下げてしまいます。そのため、オイルエレメントがあることで燃費を上げておくことが可能なのです。エンジンのクランクなどを動かすときもオイルは作用するので、不純物の多いオイルはエンジンの各パーツの動きを悪くするのです。エンジンは各パーツがこすれて摩擦を起こすので、オイルのゴミが入ると余計に摩擦が酷くなり、性能を下げることにつながります。

ちなみに、オイルエレメントを交換せずにいると、オイルに汚れや金属片が沢山混じっていきます。こうなるとエンジンの性能を下げるばかりでなく、あまりにオイルの性能が下がるとエンジンが焼き付けを起こします。実は、オイルは使用する時間が長いほどどんどん粘性を失い、さらさらの状態から水飴のようにドロドロになっていきます。オイルはエンジンの熱を吸収してエンジンを高温にしない作用もありますが、オイルの性能が悪いと十分に熱を取り除けず、エンジンが焼き付いてしまいます。劣化したオイルは性能が悪くなるばかりでなく、エンジンやバイパスするパイプなどにこびりつき、オイルとして役目を果たさなくなってしまうのです。

実際にオイルもオイルエレメントも交換せずにそのままずっと車を走らせていると、やがてオイルの性能低下によってエンジンは焼き付きを起こします。焼き付きを起こしたエンジンは動かなくなるので、その場合はエンジンごと全部交換になります。もしエンジン全部を交換するとなると高額なお金がかかり、場合によっては違う車を買った方が安いかもしれません。オイルフィルターは数千円程度とそれほど高い部品ではないので、時期が来たら忘れずに交換するようにしましょう。オイルも容量によりますが、安いものであれば1,000円ぐらいの値段から購入できます。

オイルエレメントの交換時期

オイルエレメントは高くても2,000円程度であり、それほど高い部品ではありません。交換しようと思えばエンジンオイルを抜き取ったあとで新しいエレメントに交換すればいいので、自分でも交換可能です。難しいと思ったら、有料ですがディーラーやガソリンスタンドなどで交換してもらえます。

通常はオイルを2回交換すると、エレメントを1回交換するべきと言われます。エンジンオイルとエレメントを交換したら、次のときにはオイルのみの交換です。その後は半年後か、または5,000km走ったら交換と言われます。そのために、およそ10,000km走ったらエレメント交換となります。

ただし、これはエンジンの金属片やゴミがたくさん出てきて、エレメントの性能が下がった場合に交換が必要です。中には20,000km走ったら交換で良いという意見もあるので、自分の車と相談して交換してください。エンジンオイルの交換は10,000kmが目安となるので、エレメントは20,000kmごとに交換でも良いかもしれません。

ちなみに、エレメントを交換するときは、オイルと一緒に交換しないとなりません。まず車からエンジンオイルを全部抜き取って空にしてから、エレメントを取り替えるためです。

オイルを入れたままの交換も可能ですが、その場合もオイルは少し抜けてしまうので、新しいオイルを補充しなければなりません。また、レースカーやスーパーカーなど、エンジンに高負荷を与えて走るような車だと、オイル交換時に毎回エレメントも交換した方が良いと言われます。

新車を購入したときは、10,000km走ったら初回のエレメント交換、その後はオイル2回ごと、または20,000kmごとに交換と言われます。新車はエンジンが新しい状態なので、それだけ金属片も出やすく、エンジンオイルが汚れやすいので、まずは10,000km走ったらオイルエレメントを交換しましょう。

乗用車であれば、軽自動車でも普通車でも条件は同じであり、交換時期も同じです。エンジンオイルを違うメーカーのものに変えたときでもエレメントの交換条件は特に変わりありませんが、気になるようであればエレメントも交換して構いません。

オイルエレメントは、まったく交換しないというのは良くないですが、エンジンオイルを変えるたびに頻繁に取り替えても、エンジンの寿命には変化はありません。必要以上にエレメントを交換しても、それだけお金がかかるだけです。通常の期間内で交換すれば良いでしょう。

定期的な交換で、快適なカーライフを送りましょう

オイルエレメントはエンジンルームにある部品であり、オイルを濾過する重要な役割を持ちます。車を走らせるなら必須の部品であり、使用していけばオイルエレメントは汚れていきます。

一定期間使用すると性能が落ちていくので、やがて交換が必要しなければなりません。頻繁に交換する必要はありませんが、一定期間使用したあとはオイルエレメントの交換を忘れないようにしましょう。

制作:工場タイムズ編集部

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