工場で働いていると「プレス金型取替作業者」という言葉を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。プレス金型取替作業者は、プレス機械を取り扱うための資格で、持っていると工場勤務で役に立ちます。ここでは、プレス金型取替作業者の資格についてくわしく紹介します。
プレス金型取替作業者の資格とは?
プレス金型取替作業者の資格とは、動力プレスの金型やシャーの刃などを取付・取外、及び調整する能力を認定する国家資格です。機械式プレスや液圧式プレスなどの動力が必要なプレスは、強い圧力で加工します。
作業する人にとっては危険な作業なので、プレスの定期的なメンテナンスが必要になります。より安全に使用するために、労働安全衛生法に基づき、金型の取り替えには資格が必要なのです。
どんなお仕事で活躍できるの?
プレス金型取替作業者の資格は、金属加工の工場勤務に必要というわけではありません。しかし、金型を取り替える際には、この資格が必要です。それでは、どんな業種、業務で活躍できるのでしょうか。
プレス金型取替作業者が活躍する業種
プレス金型取替作業者が活躍する業種は、主に製造業です。特に、機械部品加工や金属プレス加工などの業種で活躍できます。
プレス金型取替作業者が活躍する業務
プレス金型取替作業者が活躍する業務は、プレス機械やシャーのメンテナンスです。プレス機械の金型やシャーの刃を交換、安全装置・囲いの点検などの業務を行います。
プレス金型取替作業者としての実績を積むと、プレス機械作業主任者の資格試験を受けられるようになります。プレス機械作業主任者の資格を取得すると、さらに活躍の場が広がるため、まずはプレス金型取替作業者の資格を取りましょう。
認定試験のポイント
プレス金型取替作業者の資格認定試験は、学科講習と実技試験を行います。学科の試験自体はないため、10時間の講習を受けるだけです。実技試験も、講習を受けながら作業を確認していくだけなので、プレス機械の経験がない人でも安心です。
基本的には、難しい試験ではないため、合格率はほぼ100%です。ただし、講習を聞いていない、遅刻するなどがあると、不合格になってしまいます。
比較的簡単な資格とはいえ、合格するか心配な人は公式のテキストを活用しましょう。
プレス金型取替作業者は工場で働く人にもオススメ
プレス金型取替作業者は、工場で働く人にもおすすめの資格です。比較的簡単に取得できるため、ぜひ挑戦してみてください。プレス金型取替作業者の実績を積んで、プレス機械作業主任者の資格にも挑戦してみましょう。
制作:工場タイムズ編集部