期間工に応募する際の年齢制限について

期間工の雇用に年齢制限はあるのか？特徴、待遇、正社員登用制度についてご紹介します。また、各メーカーごとの違いについても解説します。

期間工に年齢制限はある？

期間工は立ち仕事が多いため、基本的には体力仕事になる可能性が高いです。

そのため、年齢が若ければ問題はありませんが、年齢を重ねると年齢制限があるのか、非常に気になりますよね。

ここからは期間工の募集に年齢制限はあるのかについて具体的に解説していきます。

基本的に18歳以上なら応募可能

期間工は基本的に18歳の誕生日を迎えた時点で応募が可能です。
高校を卒業して就職するタイミングとほぼ同じ年齢であるということが大きな理由でしょう。

また、期間工は「学歴不問」という会社も多いですが、条件に「高卒以上」と記載している求人もあるので、高校を卒業したほうが期間工に応募する上で選択肢の幅が広がります。

体力があれば40代以降でもOK

年を重ねてしまうと「体力的に期間工は無理かも」と考えてしまうかもしれません。

しかし、体力に自信があり、工場や実際に期間工で働いていた経験があれば、採用される可能性は充分にあります。

また、閑散期か繁忙期によっても採用される確率は大きく変わってくるので、比較的募集人数の多い繁忙期に応募することをおすすめします。

年齢で待遇は変わる？

期間工の採用条件は基本的に一律なので、スタート時点での給与面やボーナスなどの条件は全員一緒であることが多いです。
しかし、工場での勤務経験や初めての人よりもスキルが高いことが認められれば、他の人よりも待遇が良くなる可能性は十分にあります。
これは各工場によって違いがあるので、応募前に会社に確認してみましょう。

入社祝い金

期間工は入社するとすぐに「入社祝い金」としてまとまった金額を貰うことができます。

入社祝い金を出す理由としては、お祝い金を出してでも期間工の人材を確保したいという思いがあるからです。

入社祝い金の相場は25〜50万円とかなりの幅がありますが、入社した後にすぐやめてしまうとすぐ退職してしまうと返金義務が発生する会社も存在するので、注意が必要です。

満了慰労金

期間工は契約満了まで年単位で更新がありますが、その際に会社によっては「満了慰労金」として、その期間に対する退職金のようなものが支給されます。

金額の相場は会社によってよって大きく異なり、多いところでは期間満了(期間工は最長で約3年)時に数百万円が支払われるなんて会社もあるので、短い期間で大きな額を稼ぎたいと考えている人は、是非最後まで期間工を続けてみるとよいでしょう。

皆勤手当

他の入社祝い金や満了慰労金と比べて、手当がない会社も多い、この皆勤手当てですが名前の通り仕事を休まずに出勤することで最終的に受け取ることのできる手当となっています。

金額はそこまで大きな額ではなく、数万円前後という会社が多いようです。

正社員登用の年齢制限はある？

期間工での将来的なキャリアの活かし方としてもっとも理想なのが「正社員登用」でしょう。

期間工として働いたのちに上の方から認められたうえで正社員登用試験を受験し、合格すると晴れてその会社の社員として働くことができます。

正社員登用の年齢制限ですが、長いキャリアを見越して比較的若い年齢ということで20代後半〜30代前半という会社が多いようです。

これも会社によってかなり違いがあるので、事前に確認しておきましょう。

各メーカーをチェック

ここからは期間工を募集している各メーカーの募集年齢や入社祝い金などを一つ一つ解説していきます。

また、開設時に出てくる数字は2022年3月時点のものなので今後条件が変更になる場合があります。

もし、入社希望の会社がある場合は、採用ページなどをこまめにチェックしておきましょう。

日産

日産の募集年齢や入社祝い金などの待遇は以下の通りです。

募集年齢	閑散期：35歳　繁忙期：40歳
正社員登用	あり(規定あり)
入社祝い金	50万(横浜、いわき工場)、70万(栃木工場)
満了慰労金	9万(横浜工場)、最大94万(追浜工場)
皆勤手当て	8万

自動車の製造全般で有名な日産ですが、募集年齢が閑散期(仕事が忙しくない時期)と繁忙期(忙しい時期)で違いがあり、閑散期では35歳までなのに対して、繁忙期では40歳までの方を募集しています。期間工は体力的にも決して楽な仕事ではなく、なるべく年齢の若い、体力があって動ける人が望ましいといえるでしょう。

入社祝い金に関しては、横浜、福島のいわき工場では50万円、栃木工場では最大でも70万円もらうことができ、業界内でもトップクラスの金額となっています。

また、満了慰労金も期間満了まで働いた場合、最高で94万円もの金額になるので、短期間で大きく稼ぎたいと考えている人におすすめです。

ホンダ

ホンダの募集年齢や入社祝い金などの待遇は以下の通りです。

募集年齢	18歳以上の方
正社員登用	あり(規定あり)
入社祝い金	2万(生活立ち上げ金)※直接雇用の場合
満了慰労金	最大184万円(期間満了時)
皆勤手当て	なし

日産と同じく、自社の自動車の製造を行なっているホンダも期間工を募集しています。

期間工の募集年齢は18歳以上のみと他の期間工の募集よりも条件は少なく、40代以上の人も受け入れてもらえる可能性は高いと言えます。

しかし、40代のミドルクラスになると未経験者よりもある程度製造業や工場勤務においてキャリアを重ねている人が採用されやすいでしょう。

入社祝い金に関しては生活立ち上げ金として、2万円が支給されますが、相場よりは少ない額となっています。

また、今後の期間工募集において金額が変更になる場合もあるので気になる方は常にチェックしておきましょう。

反対に満了慰労金は契約いっぱいまで働くと、最大で184万円もの金額が貰えるので契約満了まで働くことをおすすめします。

スバル

スバルの期間工スタッフの募集年齢や入社祝い金といった待遇は以下の通りです。

募集年齢	閑散期：35歳　繁忙期：40歳
正社員登用	あり(年4回実施)
入社祝い金	40万(2022年3月入社限定)
満了慰労金	最大122万円
皆勤手当て	なし

自動車メーカーのスバルはホンダと同じく募集年齢の制限が閑散期と繁忙期で変わります。

自動車は新車が発売されると工場が忙しくなる傾向にあるので、30後半から40代の人は繁忙期を狙い目に応募してみましょう。

スバルの期間工で特徴的なのが、正社員登用実績の多さです。

正社員登用試験は年に4回実施され、これまでに1800名以上が期間工から正社員にキャリアアップを図っています。

毎年、50名以上が正社員登用試験に合格しているので、正社員も視野に入れているという人は入社前などに目指している旨を担当者の方などに伝えておきましょう。