内定が決まって卒業もして、あとは入社日を待つだけ! 卒業旅行に行ったり、飲みに行ったりしようかな…と今うちに遊んでおきたい人も多いはず。
同時に
「入社前って何もしなくていいの? 」
「そもそも入社日って何をするの? 」
といった不安を抱いている人も多いのでは?
やっぱり最初が肝心だから、できれば入社の前後で失敗はしたくないですよね。そこで今回は、新卒で入社するときに気を付けた方が良いことを入社前・入社日・入社数日後に分けて紹介します!
装備は大丈夫? 入社前は入念な準備を!
入社前って、思っているよりも大切な時期です。必要なものを揃えたり、心と体の準備をしたり…。
遊んでばかりいると、大きな失敗をしてしまうかも!? ということで、まずは入社前に準備しておくものや気を付けたいことを紹介します。
社会人の戦闘服、身だしなみを整えるべし
面接の時もそうですが、やはり「身だしなみ」はいつでもどこでも、バッチリ見られ、大なり小なりその人の評価につながります。
逆に言えば、身だしなみさえ整えておけば、印象を良くすることができるので、ここで手を抜くわけにはいきません。特に入社直後は慣れない生活サイクルで、服を買いに行く暇も気力もなくなりがち。時間のある「入社前」にしっかりそろえておくことをおススメします!
スーツ
就活中に着たスーツでもOK。ただ、入社日に間に合うように、クリーニングに出しておくこと! シワシワのスーツだとだらしなく思われてしまうかもしれません。
また、追加で夏用・冬用が1〜2着あると安心ですね。男性はワイシャツ&ネクタイ、女性はブラウスもセットで準備してくださいね。
革靴・パンプス or ヒール
これも基本は就活で使ったものでOK! 新しく買う場合は、何度か履いて慣らしておくのがおすすめ。履き慣れない靴だと、靴擦れがおきて、入社日から痛い思いをすることも。
靴下・ストッキング
スーツには暗めの靴下が一般的なので、男性は黒かネイビー、グレーなどの靴下を準備しましょう。最初が肝心とはいっても、真っ赤な勝負靴下とかは、ビジネスマナー的にはNGですよ。女性は、肌の色に近いベージュがベスト。
バッグ
これも、就活で使ったものでOK。新しく買う場合は、黒系でできるだけシンプルなものを選んで! あとは、A4サイズの書類が入るとか、収納力があるとか、実用的なものを。
その他
そのほかには、以下のものも準備しておくと安心です。
・腕時計
・印鑑
・名刺入れ
基本的には、どれも消耗が早いので「普段用」「公式行事や商談用(ちょっといいやつ)」「予備」など、ローテーションを考えておくと良いかもしれませんね。
さらに、靴下やシャツ・ブラウスなどの消耗品は、しばらく困らない程度にまとめ買いしておくと、なお安心です!
アスリートの如く、生活習慣を整えておこう
入社前に気を付けたいこととして、次に重要なのが生活習慣を勤務時間帯に合わせておくことです。
生活習慣を切り替えるのって、すごく大変なんですよね。人は新しい習慣を取り入れるとき、その行動習慣を「2ヶ月くらい」継続する必要があると言われています。1週間前、1か月前だとちょっと足りないかもしれません。
生活習慣を合わせておかないと、仕事中のパフォーマンスが低下したり、体調を崩したりする原因になります。何より恐ろしいのは「寝坊」です。
寝坊しないためにも
社会人やっちまったシリーズ堂々の1位「寝坊」は、誰もが一度は経験あることだと思いますが、時計を見た瞬間にすべてを悟る「終わった…」という絶望感、到底寝起きとは思えないほどのスピード感で駆け巡る言い訳フレーズ…二度と味わいたくありまcせん。
世の中には「寝坊(遅刻)が許される人」と「めちゃくちゃに怒られる人」がいます。少し語弊のある言い方ですが、要するに「寝坊や遅刻するなんて珍しいね! 」というポジションを築けるか否かは、普段の仕事ぶりで変わるというわけです。
仕事中にウトウトしてたり、5分遅刻の常連だったりすると、すぐに後者に位置づけられてしまいます。そうならないためにも、まずは生活習慣を整えておくことが重要なので、生活のサイクルを仕事に合わせておきましょう。
知識は邪魔になりません
あとは、会社や業務に関する情報収集、ちょっとしたスキル・知識を身に着けておくとベスト。入社後はあまり、勉強時間も確保できないので貯金をつくっておくイメージで、少しずつやっておくことをお勧めします。
入社式、第一印象をバッチリ決めよう!
いよいよ入社初日! この日に気を付けた方がいいことは3つ。
・遅刻をしないこと
・忘れ物をしないこと
・挨拶をきちんとすること
きわめて当たり前のことを言っていますが、「必要なものを準備したはずなのに、バッグに入れ忘れた!」なんてことは結構あるあるです。
それから、当日に電車の遅延や何かのトラブルに巻き込まれ、大事な入社式に遅刻してしまうなんてことは極力避けたいものですよね。
本当にやむを得ない場合は「仕方ないね」で済まされるものですが、「それって、こうすれば防げたんじゃないの? 」というツッコミどころを残しておくと、やはり印象としては良くありません。
多少の遅延でも問題ないように別ルートを確認しておく、出発時間を確認しておく等々、準備しすぎるぐらいがちょうどいいものです。あまり神経質になってしまうのも考えものですが、大事な晴れ舞台、万全の体制で臨みましょう!
トイレで見かけたあの人が、社長や直属の上司だった
次に、気を付けておきたいのは挨拶。
見かけた人、誰彼構わずとは言いませんが、少なくとも社内(特にエレベーターやトイレなど)ですれ違った社員と思しき人には自ら挨拶しておくことがベスト。
シチュエーションによっては、小声でも会釈でも構わないので、自分から先にして置くことをお勧めします。ご安心ください。挨拶は、何度詠唱しても何も減ることがないどころか、プラスになる要素しかない魔法の言葉です。
実際、トイレですれ違ってチラ見をしただけだったあの人が、実は社長や自分の直属の上司になる人だったなんてことも、実際あり得るのです。
どこで誰が見ているか分かりません。家に帰り、玄関を閉めるまでは一切油断せず、気を引き締めましょう!
心配な人はウォーミングアップを!
挨拶とからんで、明るく元気な印象を出せるよう声を出したり、鏡で表情をチェックしたりすることもおススメです。
滑舌や普段の声量に不安がある人、怒っていないのに不機嫌だと誤解されがちな人はやっておきましょう。今では規制もだいぶ緩和されていますが、まだまだこんなご時世です。「人と会うことが久しぶり」という方は、体がビックリしないよう、ウォーミングアップ必須です!
普段どおりの振る舞いをしたつもりでも、思わぬところで損をしてしまう可能性は往々にしてあるもの。言葉遣いもその典型ですね。
「ざいまーす!(「おはようございます」の意)」
「あざまーす(「ありがとうございます」の意)」
等々、うっかりバイトのノリが出ないよう注意しましょう。
油断禁物! 入社数日後に気を付けることは?
入社して数日経つと、いろいろなことに慣れてきます。でも、だからこそ気を付けた方が良いのは、やはりビジネスマナー。
教育してくれる上司と親しく話せるようになったとしても、あくまでも上司は上司。ついうっかり言葉遣いが崩れないようにご注意を。
それから、仕事で関わる人の名前や役職はきちんと覚えることも大切です。入社したら、上司や先輩社員、同僚など、たくさんの人の顔と名前を覚える必要があり、会社によっては役職もたくさんあります。
課長を「係長! 」なんて呼んだ日には目も当てられません。ちなみに、一般的な序列としては「一般社員→主任→係長→課長→次長→部長→常務取締役→専務取締役→代表取締役社長」です。上司を勝手に降格させないように。
これが噂のホウレンソウか…!
もう耳にたこができる程聞いたであろう「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」。いよいよその真価が分かるときがきました。しかし、言葉では理解していても、きちんとできるかどうかは別、というのは世の常です。
ちょっと仕事に慣れてきたとはいえ、わからないことがあるのは当然です。ただ、そんなとき「忙しそう…」とか「たしかこうだったよね…」と自己判断をしてしまいがち。事前に相談すれば良いとは分かりつつ、意外と実行する勇気が出ないものです。
また、すでに「やっちまった…」という自覚があるときの報告は、誰にでもためらわれるものですが、後になればなるほど事態は悪化します。間髪入れずに素直に謝り相談するのが最善策ですが、これもなかなかハードルが高いのです。
こうしたことを避けるためには、まずは「自分は大丈夫」という慢心をせず、「できていない」くらいの身構えでいることです。その方が、後々トラブルの回避につながります。
迷ったときは「(報告・連絡・相談を)しないに越したことはない」というマインドで仕事に臨みましょう!
まとめ
新卒で入社するときって、初めてのことばかりで不安なことも多いものです。なかには、この記事を読んで「面倒くさいなぁ…」と思った人もいるでしょう。
ただ、最初にきちんと気を付けるべきことを把握しておけば、仕事でもプライベートでも「あの時、ちゃんとしていて良かった 」と思える瞬間があるはずです。
あまり思いつめても仕方がないので、残り少しの充電期間を楽しみつつ、万全の準備で素敵な社会人一年目を過ごしてくださいね!
制作:工場タイムズ編集部