私たちが地球で暮らし続けるために、2030年までに達成すべき目標として立てられた「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)」。
製造分野では、自動車メーカーが温室効果ガスの排出量をゼロにするカーボンニュートラル実現のために、電気自動車の開発を進めていますよね。
ヘルシーフードとして有名な「代替肉」も、カーボンニュートラル実現に近づく食材って知ってましたか?
実は、温室効果ガスの18%は畜産業によるものだといわれていて、作物栽培地の約3分の1は家畜の飼料用農地として使われているとか。
植物性のものを原料とした代替肉が増えれば、温室効果ガスやCO2の排出、森林伐採などの削減ができ、環境負荷を減らせるんですって!
というわけで、今回は地球にも体にもやさしい代替肉についてご紹介します!
※ 2022年11月記事公開時点での情報です。公開後に、情報が更新・変更となっている可能性があることご了承ください。
クオリティ高っ! おすすめの代替肉3選をご紹介!
健康志向が強い人から注目を集めている代替肉。
日本では大豆を使ったものが多いので「代替肉=大豆」と思っている人も少なくないはず。けれど、実は大豆以外で作られた代替肉もあって、どの代替肉もクオリティがかなり高いんですよ!
美味しくてSDGsにつながるとわかれば、積極的に取り入れていきたい。そこで、今回は大豆をはじめとする、大豆以外で作られたおすすめの代替肉3選を紹介していきます!
ダイズラボ 大豆のお肉
代替肉といえば大豆ミート。
大豆を使った代替肉はさまざまなメーカーが製造・販売していますが、今回紹介するのはマルコメの「ダイズラボ 大豆のお肉」シリーズ。
マルコメといえば、味噌が有名ですよね。(私もマルコメ派)
マルコメのダイズラボ 大豆のお肉は、その名の通り大豆が原料なので、低脂質で高たんぱく、コレステロールフリーの食材で、食物繊維もたっぷり。
「大豆で作ったお肉ってことは豆腐を圧縮した感じ…?」と思いきやそういうことでもなく、大豆の油分を搾油・加圧・加熱したあと、高温乾燥させて作られています。
そのまま使えるレトルトタイプが超便利
ダイズラボ 大豆のお肉シリーズにはいろんな種類があり、特におすすめなのはレトルトタイプ。
湯戻しも水切りもせずに、そのまま使えるんですよ。物臭なわりに、ときにヘルシーなものを摂取したいというわがままな私の要望を見事に満たしてくれる製品なのです。
レトルトタイプは、ミンチとフィレ、ブロックの3タイプがあって、ミンチはミートソースや麻婆豆腐、ハンバーグなどに最適。
フィレは野菜炒めや回鍋肉、ブロックはカレーやからあげ、酢豚などに使えます。
グルテンミート
続いて紹介するのは、三育フーズが製造・販売している「グルテンミート」。
海外では「セイタン」とも呼ばれるグルテンミートは、小麦粉に含まれるグルテンで作られています。うどんやパンを作るときに、もちもち感のもとになるやつですね。
小麦粉に水と少量の塩を加えて捏ねつつ、ゴムのようなグルテンの塊をつくり、醤油や酵母エキスなどで味付けをして作られているんだとか。
大豆製品を食べられない人やヴィーガンの人も安心!
グルテンミートは高たんぱく質で、大豆ミートに比べると柔らかいのが特徴です。
子供や高齢者の方にはもちろん、小麦粉がもとになっているので、大豆アレルギーがある人や大豆が苦手という人にもおススメ。
ヴィーガン対応食品なので、ヴィーガンやベジタリアンの人でも食べられます。食が多様化している現代ならではの加工技術って感じがしますね!
ビヨンドミート
海外では「代替肉といえばこれ!」といわれるほど有名な、ビヨンド・ミート社が開発・製造する「ビヨンド・ミート」。他にもビヨンドバーガーやソーセージ、チキンなどを開発しています。
2009年にアメリカで創業し、ビル・ゲイツやレオナルド・ディカプリオなどの著名人も出資しているんだとか。面子が面子なだけに、この代替肉、ただモノではない気配が漂っていますよね。
ビヨンドミートの特徴は、なんといっても本物のお肉を忠実に再現していること。味や食感だけでなく、生の状態から焼いて食べるという調理過程までをも再現しているんです。
ビヨンドミートの原材料は?
そこまで再現されているビヨンドミートは何でできているか気になりますよね?
答えは、えんどう豆のたんぱく質。
ビーツのエキスで肉汁、キャノーラ油やココナッツオイルでジューシー感を再現。風味付けに天然香料が使われています。
あまりにもお肉の再現度が高いことから、生肉コーナーで陳列されており、代替肉としては世界初。「マクドナルド」や「ケンタッキーフライドチキン」でも使われているそうですよ!
2022年11月から日本進出!
残念ながら、日本ではなかなか手に入らない状況らしいのですが、ご安心を。
2022年9月「ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(U.S.M.H)」が、ビヨンドミートと日本での独占販売契約を締結したことを発表したことを皮切りに、「マルエツ」「カスミ」「マックスバリュー」などで、2022年11月中旬から販売開始されました。
販路拡大も視野に入れているようなので、今後、日本全国の精肉コーナーでビヨンドミートを見かけることが増えるかもしれません。
まとめ
原材料も製法も違う、3つの代替肉を紹介してきましたが、気になるものはありましたか?
すでにいろんな代替肉が販売されていますが、ベジタリアンやヴィーガン、健康志向が強い人、そしてSDGs実現のために代替肉の開発は進んでいます。
本物のお肉が美味しいのは間違いありません。
でも、私たちがこれからも安心して地球で暮らしていくためにも「環境にやさしい代替肉を使ってみる」そんな選択肢も当たり前になる日が、すぐそこまでやってきてるのかもしれませんね。
制作:工場タイムズ編集部