車や自転車の「廃タイヤ」が、センスがいいファッションアイテムに生まれ変わっているって知ってました? デザイン性はもちろん、タフな作りで長く使えるなど機能性も抜群との噂…気になりますよね!
この記事では、エコなだけじゃない廃タイヤのアップサイクル商品をご紹介します。
廃タイヤが生まれ変わる?
「廃タイヤから作る靴や鞄って、いかにもタイヤです!って感じじゃないの? 」なんて思っている人、結構いるんじゃないでしょうか。
でもご安心を。
会う人に「それどこの? 」って聞かれてしまいそうな、イケてる商品ばかりなんです。
さらにタイヤならではの性質を活かしているので、防水性があり丈夫で機能性も抜群。ハードなアウトドアシーンにも、毎日のビジネスシーンにも大活躍してくれます。
ちなみに廃タイヤは9割が燃料として使われていますが、後進国では多くが不法投棄され、深刻な環境問題になっています。つまり、おしゃれなアイテムを買うだけで環境に良いことができるんです。これって一石二鳥では?!
という訳で、早速商品紹介に入りましょう!
さりげなさが一番のおしゃれだ…!
おしゃれな人って、適当なように見えてひとつひとつの小物にセンスを感じませんか? 何気なく使っているものにこだわりが詰まってる…そんな素敵な大人になりたい。(憧)
そんなあなたにおすすめのブランドを紹介しましょう。
「Indosole」のビーチサンダル
1つ目はリゾートだけでなく、アウトドアやちょっとした外出にも活躍してくれるビーチサンダル「Indosole(インドソール)」。インドネシア、バリ島発のフットウェアブランドです。
シンプルで飽きがこないベーシックなデザイン、そして豊富なカラーバリエーションで、リーズナブルなお値段も魅力的。誰でもお気に入りの一足が見つかるはずです。
ちなみにインソールは人間工学に基づいて作られていて、いくら履いても疲れにくいのだそう。俄然履いてみたくなりますね。「ビーチサンダルなんてどれも変わらないんじゃ…」と思っている方にも、ぜひ試してもらいたい商品です!
靴底にリサイクルタイヤを使用!
一見タイヤの面影など感じさせないすてきなサンダルなのですが…実は、靴底にリサイクルタイヤ(廃タイヤ)を使用しているんです。
細かくした廃タイヤを靴底の形に再成形する技術は、Indosole独自のものなんだそう! 幾何学的な模様もおしゃれで、まさかタイヤから出来ているとは思えないですよね…。
当然ながら、タイヤの素材を生かしているので耐久性とグリップ力は抜群! さらに溝が切ってあるので、雨の日やプールサイドでも地面を掴んで滑りにくいんですって。
日本でも通販サイト等で手に入るので、ぜひチェックしてみてくださいね。
「ストーリー」があるアイテムってエモすぎる。
友達の使い込まれて色あせた鞄…でもそれが大切な人からの贈り物だと知ったとき、不思議と輝いて見えることってありません?
「物より思い出派」のあなたに、おすすめの国産ブランドをご紹介します!
「SEAL」のバッグ
ご紹介するのは国産バッグブランド「SEAL(シール)」です! SEALはビジネスバッグから財布などの小物類まで、常時70種類ほどの商品を取り扱っているバッグブランド。
熟練の職人が丁寧に作るバッグは、長く使える丈夫さとスタイリッシュなデザインを兼ね備えています。個人的一押しは、ボストンバッグ「ウィークエンダー」。
ボディにはアメリカ陸軍の軍需物資用に使われる「ミルスペック」というコットンを使用していて、タフさはお墨付き!
底面にはタイヤチューブ素材を使用し、芝生だろうと土だろうと安心して床に置いちゃっても大丈夫なんです。使い込んで素材に味わいが出るのもまた素敵! まさに「10年使える」というコンセプトにぴったりなバッグですね。
使用するのは廃タイヤの「チューブ」
SEALの商品に使われているのは、廃タイヤのチューブ部分。チューブ部分は、防水性と柔軟性があり、使い心地のよいバッグを作るのに打ってつけとのこと。さらに、走行中の摩擦熱にも耐える強度を兼ね備えた素材なんですって。すごい!
でも、廃タイヤのチューブは決して加工しやすい素材ではありません。使用年数や製造時期によって傷が付いていたり薄くなっていたり…ひとつとして同じ状態のものはないんですよね。
そのため、製品作りはまず廃棄されたチューブを選別することからスタート。選別されたチューブ素材を、腕利きの職人が丁寧に縫製していきます。バッグひとつ完成させるにも、めちゃくちゃ労力が必要なんですね…!
過酷な状況で車と人を支えてきたタイヤチューブが、職人の手で素敵な製品に生まれ変わる。そんなストーリーのあるSEALの商品をぜひチェックしてみてください!
「話したくなるアイテム」って良いよね。
持ち物を褒められたとき「これ安かったんだ〜」なんて謙遜してませんか? 私はします。
でも、そんな仕草はいらないのかも…もう令和だし、褒められたときは素直に感謝したい。それがきっとニュースタンダードってやつなんでしょう。(多分違う)
まぁ、とりあえず「ありがとう! 何で作られてるか分かる? 」って話題にしちゃえばいいんです。ここからは、そんな話の種になりそうなブランドを紹介しますね。
「cingomma」の1点ものアイテム
「cingomma(チンゴンマ)」はイタリア発のエコ・サスティナブルブランド。ラインナップはベルトやトートバック、バックパックなど、一つ一つ丹精込めて作られたハンドメイドのアイテムが多数。
一見、セレクトショップに置いてありそうなおしゃれなアイテムたちですが、その材料はなんと自転車の廃タイヤや廃チューブ、そして街角に立つ看板。イタリア製らしいナイスなデザインで、ファッションのアクセントになってくれること間違いなしです。
しかも廃材をハンドメイドによって仕上げているので、多くの商品が1点もの。自分だけの相棒を探しているような気分で選んでみたいですね!
ベルトのアイディアは祖父母から
cingommaの製品は自転車のタイヤの中でもよりタフな状況で使われる、レーシングタイヤやロードタイヤを使っています。そのため耐久性・撥水性もばっちり。
バッグパックなどは泥や汚れが付いてもまるごと水洗いできるほどで、アウトドア用にも自信を持っておすすめできます!
ちなみにイタリアは、言わずと知れた自転車王国。創業者は幼い時に祖父母が新しいベルトを買えず、自転車のタイヤからベルトを作っていたのを見て、商品化のアイディアを思いついたそう。
環境問題と貧困…そんな身近な問題をスマートに解決する素敵なブランドなんですね。ぜひ買って応援したいなと思いました!
まとめ
ここまで、廃タイヤを使ったファッションアイテムを展開するブランドを紹介してきました! 気になるブランドはありましたか?
恥ずかしながら、捨てたタイヤがどんな道を辿るのか考えたことすらなかった私…。でも世の中には、いち早く環境問題に注目して活動しているブランドがこんなにありました。
海外へボランティアへ行ったり、まとまった金額を募金したりするのは、難しいかもしれません。でも、ご紹介したようなアップサイクル商品を選ぶだけで世界の問題を少しだけ手助けできるはず!
他にも廃材からファッショナブルなアイテムを作っているブランドがあったら、ぜひ教えてくださいね!
制作:工場タイムズ編集部