モノづくりの技術は日々進化し続け、今日においても毎年最新モデルのAIやIoT技術が搭載された家具・家電などがたくさん発売されている。
自動運転の掃除機が勝手に部屋を掃除してくれるなんて時代を一体誰が想像しただろうか。でも、そんな自動運転掃除機も今では珍しい存在ではなくなってしまった。最近ではAI機能が搭載された冷蔵庫もあるくらいですからね。
ちなみにこれらの最新家電を製造しているのは、大手の製造メーカーだけではありません。日本の小さな町工場でも新たな技術が生まれ、その技術を活かした製品が次々に生み出されているんですよ! というわけで、今回はそんな最新技術を搭載したロボットやガジェット、それらの製造技術を一挙ご紹介していきます!
最新の技術が詰まったガジェットたち
私たちが毎日使っているスマートフォン。声だけで照明やテレビをつけてくれるスマートスピーカー。普段当たり前のように使っているけど、その製品を作るためにたくさんの人が関わっていて、彼らによって生み出されたスゴイ技術がたくさん詰まっています。
家電だけではなく、文房具や家具も同じですね。毎日、どこかで誰かが新しい技術を生見出し、新しい製品が人々の手に渡っていく…。その技術の発展たるや、目を見張るものがありますよね。
あまりに技術の進歩が早すぎて、「こんな製品があったんだ!」なんて驚かされることは珍しくありません。さてさて、今日ご紹介する製品や技術も最新技術満載のものたちばかり。もしかしたら、新しい発見があるかもしれませんよ!是非、最後までチェックしてみてくださいね。
GROOVE X株式会社「LOVOT」
最新技術が詰まったロボットの1つ目。それは、GROOVE X株式会社開発の「LOVOT(らぼっと)」です。2019年に発売されてからテレビなどでも話題のペットロボット。
ロボットなのに温かい…!
これまでにもaiboなどペットロボットは人気でしたよね。(もしかして、知らない…?)
しかし、時代は進んでおります。なんと、LOVOTは他のペットロボットとは違い、温もりがあるのです!常に37〜39度に保たれていて、抱っこすると本物の動物のようなあたたかさを感じられるようになっています。身体もふわふわした素材で作られていることもあって、とてもロボットとは思えないんですよねぇ。
もはや本物のペット同然
さらに、LOVOTは頭をなでると、飼い主を見つめて「シュポッ」とか「クゥ?」って反応してくれるんです!もう、思わず抱きしめたくなっちゃいます。
LOVOTには3つのサーモセンサーや音声の方向を判別するマイクが搭載されているので、飼い主がどこにいるかもわかるとか。名前を呼んで来てくれるなんて、かわいくてたまらないですね。
これだけでも十分スゴイのですが、実は2022年6月にさらにレベルアップした「LOVOT2.0」が発売されました。見た目は変わっていませんが、静音性が向上した他、複数のLOVOT同士がコミュニケーションを取ったり、一緒に遊んだりするようになったのです。LOVOT同士が戯れている空間…想像しただけでも癒される…。
ダイシン工業株式会社「スマート昇降デスク」
ダイシン工業株式会社の「スマート昇降デスク」も、最新技術が詰まった最新アイテム。
実は、このデスクは「立つ」「座る」ときの高さを記憶させて、ワンタップでその高さに調整してくれるんですって!デスクワークをしたあとに、立ち作業をする際や用途に応じてすぐに高さを切り替えられます。
共用デスクコントローラーには、4つまで高さを記憶できるので、子どもも大人も1つのデスクを共同で使えるのも便利ポイント。成長が早い子どもの勉強机としても最適ですね。
カロリー計算にリマインド機能、すべてアプリ1つで完結
デスクの高さは専用アプリで調整可能。しかも、このアプリ、消費カロリーまで計測してくれるんだとか…。ダイエットにもうってつけじゃないですか。これなら立ち仕事でも楽しくできそう!
スマート昇降デスクには、座り過ぎを防ぐリマインド機能も搭載。長時間座ってデスクワークをしていると、腰が痛くなりますよね。テレワークも当たり前の時代ですから、座りすぎによる腰痛はもはや国民病とも言えるのではないでしょうか。
ただ、ときどき姿勢を変えた方がいいとわかってはいても、仕事に集中しているとつい忘れてしまうんですよね…。そんなときでも、このデスクが教えてくれるから、腰痛予防にも効果的。オフィス収納家具の製造メーカーだからこそ、生まれた技術・製品だといえるでしょう。
株式会社 シマワ「ototo」
金属加工の職人が作ったアルミニウム製のスピーカー「ototo」。このスピーカー、なんと電源が不要。もちろん、面倒な配線も一切不要。
では、どうやって使うかというと、ototoにスマホスタンドさながら、スマホをセットするだけ。「えっ、それだけ!?」って思いますよね。本当にそれだけなんです!
電源不要のスピーカー。音を響かせる原理は?
スマホを置くと、メガホンの原理で音が大きくて聴きやすくなるんだとか。しかも、オプションパーツをはめれば音量を調整することもできるらしい。
見た目もメタリックな直方体で格好いいし、サイズも115.2×36×57.6mmとコンパクト。500g程度なので手軽に持ち運べます。シンプルな構造なのにスゴイですよね。これ持ってキャンプに行きたい…。
町工場から生まれたアイデアの源泉。
この画期的なototoを開発・製造したのは、精密機械などの部品を加工・製造している株式会社シマワという町工場です。精密機械の部品を作る町工場がなぜスピーカーを作ったのでしょうか。
アイデアの源になったのは、この工場で作っている「油圧機」の油の流れを変える「マニホールド」という部品。
この構造を油ではなく「音」が流れる方向を変える技術に応用したんです。モノづくりの精神によって、マニホールドがスピーカーに生まれ変わったんですね。
この技術もスゴイですが、ototoは音質も良く、オーディオ評論家であるスピーカーのプロが監修しているお墨付きのアイテムなんですよ。
株式会社Shiftall「MeganeX(メガーヌエックス)」
パナソニックの完全子会社である株式会社Shiftallの「MeganeX(メガーヌエックス)」も、最新技術が満載のアイテム。まず、名前がカッコいい。
このMeganeX、VRヘッドセットの一種なのですが、SteamVRというVRゲームに対応したメタバース向けの専用VRヘッドセットになっています。メタバース とは、ネットワークの中に構築された3次元の仮想空間やそのサービスのことですね。
今やヘッドセットを装着して、オンラインで世界中の人と繋がり、ゲームをする時代。ゲームも進化し続けています。
仮想現実の長期滞在には必須
MeganeXの画期的なところは、まずその見た目。ヘッドセットというと、シュノーケルに使うような大きいゴーグル形状のものを想像しがちですが、MeganeXはどちらかというと眼鏡に近い形状をしています。
また、リフレッシュレートは120Hz、5.2K/10bit HDRのマイクロOLEDディスプレイを搭載。超高解像度で世界最高水準の映像体験ができるんだとか。約250gと超軽量なので、メタバースで年間2000時間以上も過ごすといわれているヘビーユーザーも快適に使えます。
映画の世界が現実に
ちなみに、メタバースを楽しむための製品には、他に「Pebble Feel(ペブルフィール)」「mutalk(ミュートーク)」などがあります。この2製品も、メタバースをさらに楽しめる技術が満載。
たとえば背中に装着して使うPebble Feelは、小型のパーソナルエアコン。普通のエアコンのように涼んだり、温まったりすることができます。専用のSteamVR用のアドオンを利用すれば、メタバース空間での暑さや寒さまで再現。ゲーム内の環境を温度まで再現するとは恐れ入ります。
「mutalk」は、音漏れ防止機能付きのBluetoothマイク。ガスマスクのような見た目をしており、口に装着することでハンズフリーでオンライン通話ができる他、音漏れ防止機能があるので周囲に気を使うことなく、会話をすることができます。
この3点セットをフル装備している様は、端から見たらやや滑稽に見えるかもしれませんが、それは昔の映画で出てきたような近未来のワンシーンに近いものでもあります。もう、そんな時代が現実になりつつあるとは…。技術の進歩、その早さをつくづく実感してしまいますね。
まとめ
今回紹介したガジェット以外にも、世の中に知られていない技術やその技術が詰まった製品はたくさんあります。実は、普段使っているもののなかにも、モノづくり精神によって生み出された技術が詰まった製品があるかもしれませんよ。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました!
制作:工場タイムズ編集部