ちょっとしたオリジナルなインテリアの制作や家具のリメイクなど、室内で作業可能な木工が人気です。ホームセンター以外にも、100円ショップで木工用の道具や材料が販売されています。
このように、身近なところでDIYに必要なモノを調達できるようになりました。今回はDIYの中でも初心者がチャレンジできる木工についてご紹介します。
初心者でも簡単に挑戦できる!木工とは?
木工とは木を使ってモノをつくること。木材を好きなサイズに切って組み立てたりする作業のことです。まずは自分のレベルに合った木工からはじめてみましょう。
初級レベル:オリジナルコルクボード
コルクボードをウォールアート風にアレンジします。専門的な道具の購入や、木材加工が必要ないので初心者にはオススメです。
手順
100円ショップでA4サイズくらいのコルクボードを購入します。コルクボードの木枠にペンキを塗ります。コルク面には古くなったTシャツなどの布を切り取って、ボンドやノリなどで張り付けるとあっという間にオリジナルの木工作品になります。1時間程度でできる作品からはじめるのがいいでしょう。
ポイント
初級レベルのポイントは、すべてを自分でつくらず「既製品をベースに、少しのアレンジを加える」ことです。古くなり傷がついてしまった木材の製品は、布を貼ったり色を塗ったりするだけで生まれ変わります。
中級レベル:木工キットを購入!
塗る作業や貼る作業に慣れてきたら、次は組み立てることにチャレンジすると良いでしょう。ホームセンターはもちろんインターネットでもいろいろな種類の木工工作キットが販売されています。
中級レベルのポイントは、「組み立て前の木材に触れる」ことです。木工工作キットは、必要なパーツや釘がすべてついていて、図面を見ながら組み立てるだけです。一つの作品をつくるのに「どのような材料が必要なのか」「どの作業が手間なのか」などが手軽に学べます。これまで接着剤でくっつけていたのであれば、釘を打つことに挑戦してみてはいかがでしょうか。
上級レベル:自分でサイズを決める!
上級では、つくりたいモノとそのサイズを考えた上で挑戦してみるのがオススメです。まずは、ベランダで作業が行える木工を作成しましょう。
上級レベルのポイントは、「いきなりすべての工程をやりすぎないこと」です。自分で道具を用意し加工するとしても、・切断はホームセンターのような購入場所でお願いする・組み立てはボンドなどの接着剤でできないか検討する・パーツは100円ショップなどの既製品を組み合わせられないか検討するなど省略できる作業は省きましょう。
実践してみよう!作業の流れ
作業に慣れてきたら木工キットを使わずに、道具や材料を自分で用意して好きなモノをつくってみましょう。初心者の人には、組み立てるパーツの数が少ない木工がオススメです。ペン立てやリモコン立てなどにできる入れ物はいかがでしょうか。
はじめに、簡単なイメージ図を書いてみましょう。ペン立てなどの箱モノをつくる際は、底面の大きさから決めていくと、ほかの部品の大きさが簡単に決まります。サイズの予想がつかない場合には、細かく決めなくて大丈夫です。ホームセンターで切り出されて販売されている木材を使えば、そのサイズを基準にできます。また、切り出された木材を使うことで、加工する回数が減ります。
ペン立て(底面7cm×15cm)をつくる場合
用意するモノ
・底面の木材パーツ×1枚・側面(短辺)の木材パーツ×2枚・側面(長辺)の木材パーツ×2枚※木材の厚みは1cm程度のものが好ましいです・中仕切り用の木材パーツ×1枚・グルーガン・紙やすり(目が粗いものと、細かいもの)・艶出しワックス
ポイント
木材を切る
木材に関しては、ホームセンターで予め切断してもらうと作業の手間が省けます。自宅での作業は基本的に組み立てをメインにしましょう。
木材の表面を整える
やすりをかける作業はていねいに行います。切断面だけでなく、表面もしっかりやすりをかけることで仕上げのワックスのノリが変わります。切断面は目が粗い紙やすりを、表面には目が細かい紙やすりを使います。
木材の内側にワックスを塗る
部品同士を接着する前に、内側にワックスを塗っておきます。外側は部品の接着後に塗ります。
部品を組み立てる
木材を接続する際には、ネジかボンドを使います。ペン立てであれば強い負荷が掛からないので、ボンドなどの接着剤で十分です。簡単に用意できるモノを使ってください。今回は、接着までの時間を短縮できるグルーガンを用意するモノに加えました。グルーガンとは固形のボンドのようなものを電気で溶かす道具です。グルーガンで溶かしたボンドは、普通のものよりも速く乾き、強力です。100円ショップや文具店などで手に入ります。
木工をはじめるときのコツ
木工をはじめる際のコツは、最初から道具をそろえすぎないことです。つくるモノに合わせて道具を購入していけば十分です。
また、道具を購入する際は、本当に必要かどうかをよく考えましょう。木材はホームセンターで必要な大きさに切り揃えてくれるサービスがあります。電動ノコギリは中級レベルまで必要ないでしょう。
道具を購入するときのポイントは「作業の手間を減らせるか」「仕上がりが美しくなるか」です。例えば金槌で釘を打つと、音が大きいですし、まっすぐ打ち込むには練習が必要です。しかし電動ドリルがあれば、「ネジを打ち込む」「ネジ穴をあける」どちらの場合にもきれいで簡単に仕上がります。このように見栄えをきれいにでき、作業を簡単にしてくれる道具を購入しましょう。
DIYの楽しさ
DIYが少しずつ広まり人気の趣味となってきているので、道具を安価に手に入れることができます。組み立てるだけのキットを購入すれば、作成の過程を味わえます。また、今あるモノをリフォームすれば、どんなデザインにするかアイデアを出すことが楽しくなるでしょう。できることを少しずつ増やしていけば、ちょっとした家具のメンテナンスや更なるリフォームに発展させることができます。
制作:工場タイムズ編集部