本棚や机、イスなど、買ってきた既製品をそのまま使うのではなく、少し工夫をしてオリジナルなモノをつくるDIY。
何度かやったことがある方や、挑戦したことはないけれどやってみたいと思ったことがある方もいるのではないでしょうか?
ここでは、実践の経験がある人もない人も、その魅力をたくさん知ってもらうために、DIYの基本についてご紹介します。
DIYとは?
DIYという言葉を耳にしたときに、まずなにを頭に思い浮かべるでしょうか?休日にホームセンターから材料を買ってきてモノをつくり上げていく、いわゆる「日曜大工」でしょうか。もちろんこれもDIYの一つです。
DIYは「Do It Yourself」の略で、「専門業者に頼むのではなく、自分たちでモノをつくったり修繕したりしよう」という意味合いが込められています。そのため、板やハンマーなどを使ってモノを組み立てていく木工だけを指すのではありません。自分専用のパソコンをつくったり、剥がれた壁紙を貼り直したり、あるいは家の前に花壇をつくったりすることもDIYに含まれます。
自分たちでモノづくりを行うことのメリットは、
●既製品で買うよりも安くできること
●楽しんでつくれる
●自分の好きな形にできる
など、たくさんあります。
もし、これから取り組んでみようと考えている方は、小さく、手順が少ないモノから取り組んでみることがオススメです。いきなり大規模なDIYに挑戦しようせず、少しずつレベルアップをしましょう。簡単にできるモノや、以前から気になっている部屋の修理箇所などから取り組み始めれば、きっとDIYの魅力を感じることができるはず。
はじめは、ホームセンターでキットを買ってきて、取り組むのが良いかもしれません。板や必要なネジなども用意され、組み立て方の説明書も付いています。未経験者でも簡単につくることができます。
作業に必要な道具
木工などのDIYに取り組むためには、道具の準備が欠かせません。あると便利な道具をご紹介します。
ノコギリ
DIYに欠かせないのが、ノコギリです。刃渡りが短めのモノであれば女性でも利用しやすいのでオススメです。
カナヅチ
釘を打つときなどに使うカナヅチ。釘抜きが付いているタイプは、釘を打ち間違えてしまったときに対処がしやすく便利です。
カッター
ダンボールや紐などを切るときに使います。日常的に使用している紙を切る用のカッターではなく、大きめで切れ味の良いタイプはいろいろなモノに幅広く使えます。
ペンチ
案外活躍するのが、針金を折ったり切ったりするときに使うペンチです。つくるモノによっては必要ない場合もありますが、難易度の高いモノに挑戦する際には活躍する道具です。
紙ヤスリ(サンドペーパー)
最後の仕上げに使う道具が紙ヤスリです。表面を削ることで、ざらざらしていた面を平らにしてくれます。40番、100番、180番など数字が付いており、番号が小さいモノは目が粗く、大きいモノは細かくなります。表面を磨くことで、プロの仕上がりに近づきます。
その他にも、簡単にネジを止められる電動ドライバー、平行な線を引く際に使用するサシガネなど、DIYのときに活躍する道具はたくさんあります。
DIYではこんなモノがつくれる!
DIYによってどういったモノがつくれるでしょうか?その一部をご紹介しましょう。
棚
DIYの定番とも言えるのが棚です。家の間取りや家具同士の隙間に合わせてつくれることが人気の理由です。食器棚などは構造が複雑でハードルが高いため、初心者の方は本棚や小さめの収納棚などからはじめると良いでしょう。100円均一に売っている突っ張り棒やカラーボックスなどのグッズを上手に活用することで、オシャレな棚をつくることができます。
机
机にはダイニングテーブルや学習机、カフェテーブルなどたくさんのタイプがありますが、どれをとっても基本的なDIYでつくることができます。簡単につくりたいという方は、ウォールデスクはいかがでしょうか。L字型にした板を壁に付けるだけで、見た目にもオシャレな簡易デスクができあがります。前にイスを置いておけば、子どもの本を読むスペースとして活用できるでしょう。
イス
人の体重を支えることになるイスは、設計書のとおりに、適切な大きさに板を切りネジを留めることが大切になります。材料のカットはホームセンターの購入時にお願いできるサービスを使ったり、簡単につくれるモノで材料の切断やネジの留め方のスキルを練習してみましょう。
気づいたところから
DIYは「専門業者に頼むのではなく、自分たちでモノをつくったり修理したりしよう」という考え方です。今回は基本のご紹介なので、木工に関する情報を中心にまとめましたが、DIYにはたくさんの分野が含まれます。塗装をしたり、布や雑貨で飾ったりすることも立派なDIYです。ご自宅の本棚や食器棚、クローゼットの中、ベランダなど、気になる場所があればDIYで工夫できないか考えてみてはいかがでしょうか。
制作:工場タイムズ編集部