私たちの生活は、多くのモノであふれています。それらのモノをつくり、世に送り出しているのは製造業の方々です。
製造業は、誰でもチャレンジしやすい環境なので、今後働くことを考えている方もいるかもしれません。
しかし、製造業の現場について、詳しく知る機会はなかなかありません。
製造業で働く前に、知っておきたい知識とはどんなことなのでしょうか。
製造業の役割は「モノづくり」
日本の製造業は、世界でみても屈指の力を持ちます。「モノづくり大国」や「技術大国」という言葉を聞いたことが、ある方も多いのではないでしょうか。1980年代に、メイドインジャパンの製品が、世界中で買われ、日本の製造業は、国内の経済に大きく貢献をしました。今でも、日本のメーカーは世界中に工場を持ち、つくった製品は、世界各国で売られています。
製造業と聞くと、どんなモノつくっていることをイメージするでしょうか。車や家電製品メーカーについてのニュースはよく目にしますよね。しかし、製造業でつくっているモノは、本当にたくさんあります。食品や飲料、薬など、普段口にするモノ。ほかにも服や化粧品、ガラス、ゴムなど、あらゆるモノづくりが製造業に含まれます。
このように、製造業の役割は「モノづくり」です。いろいろな製品をつくり、それを世の中へ送り出します。そうして、最終的に私たちの手元に届くわけです。自社で商品を企画して、自社の工場でつくる企業もあれば、どこかの企業からの依頼によって、モノづくりをしている工場もあります。
どのようにして私たちの手元にモノが届くの?
つくるモノを企画してから、販売されるまでには、どのような流れがあるのでしょうか。つくっているモノや会社の体制によって、モノづくりの工程は大きく変わります。例えば、 スマートフォンや車などの機械類であれば、このような流れになります。
1)設計
2)部品の調達
3)部品の加工
4)組み立て
5)検品
6)梱包
7)出荷
8)流通・在庫
設計については、製造を依頼する側の会社が用意する場合もあります。どのように、設計するかが決まれば、実際に機械や手作業で、モノづくりをしていきます。出荷後の運搬については、運送会社が担うこととなるでしょう。また、必ずしも、一つの工場で、これらすべての役割を担当している訳ではありません。一部のみを担当している工場もあります。職種によっても、この流れの中のどこに関わるかは変わってきます。
また、つくるモノによってこの流れの各作業も変わってくるため、コンビニ弁当などの食品であれば、部品ではなく原材料を調達して、工場の機械で組立ではなく調理を行い、その後検品、梱包、出荷をする、という流れになります。
製造においては、機械の作業は欠かすことのできない存在。そのため、場合によっては、一日中、機械をする稼働している必要があります。機械を動かしつつ、メンテナンスをしながら、交代で対応します。万が一、機械に問題があれば、製造の流れ全体がストップすることもあります。
製造業と聞くと、工場や機械 がイメージされやすいです。でも、設計の前段階ではつくるモノを考える人や つくったモノを売る営業の人なども製造業に含まれます。製造業の中でも数多くの仕事が存在するのです。
製造業はみんなの生活を支えている
自分の関わっている業界や仕事に魅力を感じられることは、働くうえで大切なこと。魅力があれば、仕事へのモチベーションが高まり、楽しく仕事ができるでしょう。
製造業の最大の魅力は、「多くの人の生活を支えている 」ということ。製造に関わったモノが、世界中の人々の手に届けらます。購入されるということは、それを必要としているということ。つまり、自分がつくったモノによって、笑顔が生まれたり、なにかしらの問題・課題が解決できたりするわけです。生活必需品をつくっている場合は、街中で、実際に買われている光景を目にするかもしれません。
このように、製造業はみんなにとってなくてはならない存在。普段、モノを買うときに、どこで、どのようにつくられているのかなんて、考えたりすることは少ないです。でも、実は、製造業の方々に、私たちの生活は支えられているのです。
まとめ
今回は、製造業で働く上で最低限、知っておきたいことをご紹介しました。全体像と知っておくと、実際に働いたときに役に立つでしょう。例えば、モノづくり全体で考えれば、任される仕事はその一部です。つくるモノの企画から、実際に販売されるまでの流れを知っておけば、自分が今なんのために作業をしているのかが理解できるはずです。これは、仕事をする上でのモチベーションになります。
基礎についてのお話なので、もし、製造業に興味を持った方は、より詳しく調べてみてください。もしよかったら、当サイトでも製造業の職種や豆知識などを紹介しているので、読んでみてくださいね。
制作:工場タイムズ編集部