みなさんは、資格を持っていますか?
資格へチャレンジすることは、普段の生活や毎日の仕事を、より充実させることにつながることがあります。
そこで今回は、工場の仕事で使える資格についてご紹介します。
技術が必要な仕事であれば、自分の力試しにもなりますし、場合によっては給料があがることも。資格についてあまり興味がない方も知っておいて損はない内容です。
工場の資格について
工場では、いろいろなモノがつくられています。食品や服、車、洋服など。そのため、工場の資格といっても、取り扱っているモノや職種によって、活かすことのできる資格が異なります。資格の取得を考えている方は、工場や仕事と資格内容を照らし合わせることから始めましょう。
中には、試験などを必要とせず、講習を受けるだけで、取得できる資格があります。逆に、高度な知識・技能を要する資格があります。その場合は、そもそも受験する前に、一定の実務経験が、必要となることも。そのため「今の自分に、どのような資格が受けられるのか」を見極めることは大切です。
どんな資格があるの?どの資格をとればいいの?
では、工場の資格にはどのような種類があるのでしょうか。1級、2級のように、レベル別に分かれている資格がほとんど。そのため、細かく分けると100種類以上の資格があります。具体的な資格をいくつかご紹介します。
加工作業に使える資格
モノづくりをするためには、なにかの素材をくっつけたり、削ったりします。弁当工場であれば、食材を加熱したり、盛り付けたりします。このような「加工」と呼ばれる作業をする上で、持っていたら便利な資格。
・自動車整備士
・アーク溶接作業者
・プレス金型取替作業者
・菓子製造技能士
など
クレーンやフォークリフト関連の資格
工場には人間の力だけでは運ぶことのできない、重たい部品や荷物がたくさん。そのため、クレーン車の操作や、フォークリフトと呼ばれる車の運転には資格が必要です。
・フォークリフト運転技能者
・クレーン・デリック運転士
・移動式クレーン運転士
・玉掛作業者
など
危険物や設備の管理に使える資格
工場では安全な作業をするために、専門的な知識を持っている人だけが、取扱いを許されているものがあります。例えば、ガソリンなどの危険な薬物、大量の熱や電気が発生する設備など。
・危険物取扱者
・ボイラー技士
・電気工事士
・臭気判定士
など
よりよい職場づくりに使える資格
よりよい環境づくりや、その管理をしたいときに使える資格があります。例えば、病気や有害な物質から、働いている人を守りたいときに役立てることができます。
・衛生管理者
・安全管理者
・特定化学物質等作業主任者
など
これらの資格には、国家資格だけではなく、多くの民間資格が含まれます。国家資格は、法律によって決められている資格。民間資格は、各団体が運営をしている資格です。どちらのほうがいい資格、ということは基本的にありません。いずれも、取得方法や活かせる場面は違うので、目指している資格について、できる限り調べておきましょう。
ここで取り上げた資格は、工場で使える資格の、ほんの一部に過ぎません。また、これだけ資格の数が多いので、調べても分からなかった方もいるのではないでしょうか。まずは気になる仕事や、興味のあるモノづくりに関連する資格から調べてみるのがオススメ。また、実際に働いてみることで、必要な資格が自然と分かってくることもあるでしょう。
資格を取得するメリット
工場の仕事の多くは、未経験からでもチャレンジできます。そのため、「長い間、工場で働いているけど、資格は興味ないなあ。」なんて方もいるのではないでしょうか。もちろん、資格を取らなくても働くことは可能ですが、資格を取ることにはメリットがあります。
メリット1:仕事の選択肢が広がる
資格を取ることで、まず仕事の選択肢が増えるなど、仕事の選択肢が広がります。また資格を取得すると、行うことができる作業範囲が増えます。安全な作業が求められる工場の現場など、法律によって資格保有者だけが作業を認められている場合もあります。そして工場の求人情報には資格保有者のみを対象にした求人も見つかります。
メリット2:給料が上がる
資格保有者は給料が上がる、または場合によって給料などの待遇面が有利になることがあります。正社員はもちろん、派遣やバイトの時給も、資格保有者の方が高い傾向にあります。資格を習得するためにはお金がかかりますが、給料が上がればその分の費用も回収することができます。
メリット3:キャリアアップできる
資格を取ることで、キャリアアップを目指すことができます。ただし管理者、あるいは責任者などのポジションでは、実務経験に加えて何らかの資格保有を必須とする場合があります。また管理をする側として、最低限の知識があるということを証明するために、資格の習得が条件になっています。
メリット4:異動・転職がしやすくなる
資格を取得することによって異動や転職がしやすくなり、他部署への異動や、他の工場への転職をしたい場合でも資格は強い武器となります。
まとめ
工場で使える資格はたくさんあります。また、仕事によって、活かせる資格かどうかが異なります。そのため、どの資格を取るべきなのかを、見極めることが大切になってきます。すでに工場で働いている場合には、上司や先輩に「どんな資格を取れば良いか」と休み時間などを利用して、相談してみてもいいかも。工場に入ったばかりの方は、まずは仕事に必要な基本的なスキルについて聞いてみましょう。資格はもちろん、まず身につけた方がよいスキルや資格の取得は、仕事の幅を広げます。そして、報酬などの待遇で有利に働く場合があります。キャリアアップを目指すならば、資格取得は一つの手段になります。このように、資格の習得には、いくつかのメリットがあります。それだけの時間と労力を伴いますが、興味のある方は、資格習得に向けてがんばってみてはいかがでしょうか?
制作:工場タイムズ編集部