コロナ対応も少しずつ落ち着きが見え始め、リモートワークが中心だった会社員の方たちも出社の機会が増えてきています。ここ数年、入社と同時にリモートワークでの仕事がスタートした新米社会人の方、またこの春から社会人としてスタートする方のなかには、オフィスで過ごすファッションをどのようにすればよいのか戸惑っている方もいるかもしれません。
現在、主流になっているオフィスでのファッションは「オフィスカジュアル」と呼ばれるタイプです。この記事では「オフィスカジュアル」とはどのようなファッションなのか、「ビジネスカジュアル」との違いについても解説していきます。
また、「オフィスカジュアル」でチェックしておきたいポイントを【男性編】【女性編】それぞれ解説していきます。ご自分のワードローブと相談しながら勤務先の「オフィスカジュアル」にピッタリのコーディネートを作りあげてくださいね。
「オフィスカジュアル」のポイント3選
「オフィスカジュアル」の明確な定義はありません。上下そろいのスーツにネクタイやブラウスといったフォーマルで重い雰囲気の「ビジネスウェア」からカジュアルダウンしたファッションをイメージするとよいでしょう。ただ、基本は「ビジネス」向けであるため、勤務先のイメージを損なわないことが大切です。
来客時にスマートに応答できる、そしてオフィスにふさわしいファッションを「オフィスカジュアル」と呼びます。対して他の企業へ訪問する際に固くなりすぎず、先方に失礼のないビジネスにふさわしいファッションを「ビジネスカジュアル」と呼びます。「ビジネスカジュアル」は外向けのファッションになるため、ジャケットは必須です。
「オフィスカジュアル」はオフィスで仕事しやすく、多少リラックス感をもたせたファッションも含まれます。まずは周囲の先輩社員のファッションを参考にしつつポイントをおさえておきましょう。
①清潔感
上下トータルで見てオフィスで働くのにふさわしい清潔感のあるファッションであることが大切です。
シャツのシワや汚れはきれいにする、ダークカラーはホコリが付くと目立つのでこまめにブラシをかけるなどのお手入れも日頃から習慣にしておくと出社時に慌てずにすみます。
また、「革靴を定期的に磨く」「長い髪をきちんとまとめる」など、きちんと感が伝わる外見を心がけるようにしましょう。
②会社の雰囲気
勤務先の就業規則に服装についての規律が定められているか確認しましょう。「オフィスカジュアル」のカジュアルダウンレベルは業種、職種、そして企業の文化によって異なってきます。
遊び心を大事にするカジュアルな会社であればジーンズも許可されるケースや、会社が扱っている商品がキャンプ用品であれば多少アウトドアウェアに近いファッションもOKなど、会社によって様々です。
③ベーシックカラー&シンプルなデザイン
勤務先の規則によって幅はありますが、一般的に「オフィスカジュアル」でのファッションのカラーは「白」「黒」「茶」「ベージュ」「グレー」「ネイビー」などのベーシックカラーをメインに、選ぶとよいでしょう。無地でファッションを構成するのであれば3色以内にすると落ち着いた雰囲気でまとまります。
また、シンプルなデザインは着回しが効くうえ、流行がないので長く着用できることなどの利点があります。
オフィスカジュアル【男性編】
①ファッション
トップスは襟付きシャツ(ボタンダウン、スナップダウン)が基本ですが、ジャケットを合わせるのであればトップスにボートネックやVネックの襟なしシャツも着用できます。カラーは「白」をメインにチョイスし、「水色」や「薄いカラーのストライプ」も爽やかに演出できます。
ボトムは2タックまでのスラックスやチノパンが動きやすく仕事にピッタリです。カラーは「ベージュ」「ネイビー」「茶」「黒」を選ぶと、トップスとも合わせやすくなります。
センタープレスが入っているものはきちんと感が伝わり、「ビジネスカジュアル」にも着用できるので1本持っておくと便利です。
会社によってはジーンズも許可している場合もありますので、確認しましょう。
②靴
意外とチェックされているのが男性の「靴」です。ベーシックな「黒」「茶」の革靴をメインに選びましょう。さらにカジュアルダウンできる場合はスニーカーやコンフォートシューズも合わせられますがカラーはダークカラー、素材を革にしておくと落ち着いた印象を保てます。
③バッグ
A4サイズの書類や10インチ程度のラップトップが入るサイズのバッグを選びましょう。カラーはダークカラーにしておくと目立たずスマートに見えます。
最近は健康志向の高まりで自転車通勤の方も増えました。自転車通勤にはバックパックタイプがおすすめです。ビジネス用のバックパックタイプであればジャケットの上に背負ってもジャケットの生地の毛羽立ちや毛玉を防ぐ素材が使用されていることや、スタイリッシュなデザインのものがあるのでそのまま取引先企業へ出向くこともできます。
オフィスカジュアル【女性編】
①ファッション
トップスとパンツ、もしくはスカートの組み合わせが基本です。トップスはシャツやブラウス、カットソーなどシワになりにくく、シンプルなデザインを選びましょう。カラーは「白」をスタートに、社内の先輩を見ながら少しずつ工夫すると良いでしょう。羽織るものとして短い丈のカーディガンやジャケットを用意しておくと仕事スタイルになります。
パンツはストレート、テーパードタイプは動きやすく仕事にぴったりです。スカートはひざ丈、ミモレ丈でタイトスカート、プリーツスカートが優しい印象になります。
女性は靴下かストッキングか悩むところですが、オフィスカジュアルでは肌色のストッキングが定番です。あくまで「シンプル」「落ち着いた印象」が大切です。
②靴
「黒」「茶」「ベージュ」の革のパンプスは1足あると重宝します。ヒールは7cmまで、サンダル、ミュール、スポーツ色の強いスニーカーはカジュアルダウンしすぎる傾向があるので避けておいたほうが無難です。
スニーカーが許可されている場合は「黒」「茶」の革もしくはベロア素材のものを選ぶと靴だけ目立つことがなくなり、落ち着いた雰囲気になります。
③バッグ
高級ブランドのバッグは避け、A4書類が入る落ち着いた色味のバッグを選びましょう。素材はレザーやナイロン、置いたときに自立するマチ付きのものを選ぶと便利です。
女性は化粧品やヘアケア用品など持ち物が多くなる傾向があるので、丈夫な素材、仕切りやポケットでバッグの中を整理しやすいタイプがおすすめです。
まとめ
「オフィスカジュアル」についての一般的な定義を解説しました。勤務先の服装規定を確認し、シンプルで落ち着いた雰囲気にまとめると「会社の顔」にふさわしいファッションに仕上がります。
また、就活で「私服で来社ください」と明記されている場合も「オフィスカジュアル」を意識するとスマートに身支度できます。
「黒」「白」「茶」「ベージュ」「グレー」「ネイビー」のうち、自分の好みや顔立ちに合うベースカラーを決めて少しずつ調整していくと自分らしさも演出できるでしょう。
あなたらしい「オフィスカジュアル」で仕事時間を楽しんでくださいね。