社会人が旅行や帰省から戻るとき、ふと頭によぎる一言があります…「お土産どうしよう」。
お土産問題は、特に入社間もない新入社員の方が、仕事以外で最初にぶつかる壁と言っても過言ではありません。「そもそもお土産って必要なのかな」「職場に持っていくなら、どんなお土産がいいんだろう」などと考えていると、非日常から一気に現実に引き戻されるようで、うんざりしちゃいませんか?
今回はそんなお悩みをスッキリ解決! 効率よく的確にお土産問題を解決する方法をお伝えします。
旅行や帰省のとき職場へお土産は必要?
まず、お土産が必要かどうか判断に迷ったときチェックすべきことは、職場のお土産にまつわるルール。
世の中には、お土産が盛んに交換されている会社もあれば、社員の負担になるため「お土産禁止」を掲げている会社もあります。普段から休憩室に誰かのお土産がないかチェックしておいたり、先輩や同僚などから情報収集をしておくと安心です。
しかし、入社して日が浅くて「まだ会社のルールを把握できてない…」と困ってしまった方もいるはず。ここからは3つのパターンに分けて、一般的な会社のお土産マナーをご紹介します!
パターンはこちらの3つ
①旅行・帰省について職場で話した
②休みの日に旅行や帰省をした
③有休を取って旅行や帰省をした
それでは各パターンのマナーを見ていきましょう!
1.旅行・帰省について職場で話した
事前に職場で旅行や帰省の話をしていた場合は、お土産を購入していくのがベターです。職場で「あんなに楽しそうに話してたのにお土産は? 」と思われる可能性は、残念ながら0ではないからです…。少しでも職場のモヤモヤを減らすために、お土産は用意しましょう。当然誰にも言っていないときは、お土産なしでも問題ありませんよ!
しかし、お土産はコミュニケーションのきっかけのひとつ。会社に入って日が浅い場合、お土産を渡すことで、話したことがなかった同僚と話が広がることもあるかもしれません。職場のコミュニケーションを円滑にするために、お土産を利用してしまうのもアリではないでしょうか?
2.休みの日に旅行や帰省をした
土日や年末年始など、決まった休みの日に旅行や帰省をした場合、特に職場にお土産を持っていく必要はありません。休日の過ごし方は自由ですから「買いたいときに買う」といった考え方でOKですよ!
どこか出かけるたびに、律儀にお土産を買ってきてしまうと「何か買ってこなきゃ」と他の同僚の負担になってしまうことも。遠方に旅行に行った時や、珍しいお土産を見つけたときなど、特別な時にお土産を購入するとあらかじめ決めておくのもいいですね!
3.有給を取って旅行や帰省をした
有給などを使って旅行や帰省をした際は、お土産があった方が無難です。職場の勤務体制によっては、誰かが連休を取ると代わりに出勤する人がいるかもしれません。また希望休が重なっていた場合、誰かが休みを譲ってくれている可能性もあります。
こういった場合は、感謝の気持ちを込めてお土産を買っていくと喜ばれます。もちろん義務ではありませんが、職場の方との関係を深める手助けになるはずですよ。
一方で、忌引きなどで突然休みを取って、帰省をしなければいけないこともあるはず。その場合は緊急性が高いため、必ずしもお土産は必要ありません。職場の雰囲気にもよりますが、休みのフォローをしてくれた方へ感謝を込めて、改めてちょっとしたお茶菓子を贈るなんてのも◎
職場に買っていくならどんなお土産?
せっかくの旅行や帰省だから、お土産選びに費やす時間は少しでも短くしたいものですよね。今回は複数人数がいる職場を想定して、お土産の選び方をまとめてみました。
職場向けのお土産選びのコツをチェックして、ベストなお土産を選びましょう!
お土産選びは「包装」「日持ち」「匂い」に注目
職場では複数の人にお土産を渡さなくてはいけないため、シェアしやすい個包装の商品がおすすめ。あげる方の食べやすさや、持ち帰りやすさを考えて選びましょう!
また、賞味期限の長さも重要です。1人1人にお土産を配るのではなく、職場の休憩室などに置いておく場合は、最低でも1ヶ月は持つものが安心です。要冷蔵などの保管場所に気を使わなければいけないお土産は、理由がない限り避けましょう。せっかくのお土産が、忘れ去られて賞味期限切れ…という悲しい結末が待っているかもしれません。
そしてチーズ味やカレー味のスナックなど、匂いが強いお土産はあまりおすすめできません。もし仕事中に食べてしまうと、接客業ではなくても仕事に影響する可能性もあるからです。匂いが気になりにくいクッキーなどの焼き菓子や、おせんべいなどのシンプルな米菓は無難です。
お土産の予算は1人=100円を目安に!
お土産にかける予算は、職場の人数にもよりますが、1000〜3000円を目安にしましょう。1人当たり100円前後で考えると計算しやすい!
お土産は、高すぎるとかえって周囲に気を使わせてしまいますし、たとえお土産が安くても十分気持ちは伝わります。お土産選びに迷ったら、安くて量が多いお菓子がひとつあればOKと気軽に考えて、心の負担を減らすのもアリかも。
お土産を渡すときのマナーは?
いざお土産を持って職場にやってきたのはいいけれど、どんなタイミングでどうやって渡せばいいか悩むことってありませんか? 筆者も新入社員時代、バックヤードでお土産の箱を持ったまま、先輩に泣きついたこともあったなぁ…と思い出してしまいました。
繰り返しになりますが、お土産の渡し方は職場の慣習に合わせるのが無難です。でも一般的なマナーを知っておけば、どんな職場でも迷わず対応できるはず!ここからは、お土産を渡すときのマナーについてご紹介します。
1.お土産を手渡しする場合
お土産を手渡しするのは、職場のメンバーが揃う昼休みの時間がおすすめです。もちろん決まったタイミングはありませんが、忙しい時間帯だけは避けるようにしましょう。
このとき、もし有休を使って旅行や帰省をした場合は「お休みをいただきありがとうございました」と一言添えると好印象! 特に、休み中にフォローしてもらった方には、必ずお礼とともに手渡しで渡すようにしてくださいね。
またプライベートで仲の良い人などに、個別にお土産を渡したいときもあるかと思います。この場合、周囲から見えないところでこっそり渡すことをおすすめします。隠さずに渡すと、他の同僚に「自分にはないの? 」とモヤモヤさせることもあるかもしれません。職場の人間関係、大事です…!
2.お土産を手渡ししない場合
続いては、お土産を手渡しせず、休憩室やバックヤードなど決まった所に置いておく場合。そういったときは、外箱を開けて取りやすい状態にしてから「皆さんでどうぞ (名前)」などのメモを置いておけばOKです。
また、個人のデスクなどにお土産を置いておく際は、付箋やメモなどに簡単なメッセージと名前を添えましょう。お土産の失敗のひとつとして「デスクに置いてあるのが、誰の何のお菓子なのか分からず不気味だった」という体験談も…忘れないように一言添えておいてくださいね。
まとめ
一般的な職場へのお土産マナーについてご紹介してきました!
お土産は決して義務ではありません。個人に判断が任されているからこそ迷ってしまうんですよね…。しかしお土産のことを考えすぎて、せっかくの旅行や帰省が楽しめないのはもったいないです。一般的なマナーや職場向きのお土産のポイントさえ頭に入っていれば、スムーズなお土産選びに役立つはずです!
職場へのお土産購入に迷ったときは、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。