どんな職種の人にも、仕事ができなくてつらくて悩むことや、勤務時間の長さに対する悩み、人間関係の悩みなどがあると思います。そんなときは、つい「辞めたい」と思ってしまうもの。
では、「辞めたい」が頭から離れなくなったときはどのように考え、どんな行動をすれば良いのでしょうか?
今回はこれらの対処法から、工場で勤務している人に多く見られる単純作業への飽きに対する対処法までご紹介します。
何のために頑張っているのか目的を振り返る
辞めて職場から解放されたいという衝動にかられたときにはどうすれば良いのでしょうか。そんなときは働く理由や目的に立ち返ってみることをオススメします。
なぜ働いているのか
働いていると、忙しさから逃げ出したくなるときがあるかもしれません。そんなときはまず、働き始めた理由を思い出してみましょう。人それぞれだとは思いますが、「お金のため」や「趣味のため」など、そこには何か理由があったと思います。「大変だ」とばかり思っていると余計につらくなってしまうので、たまには本来の目的を思い返してみましょう。
働き始めにありがちな辞めたい理由
働き始めてすぐのうちは、慣れない職場環境や仕事内容に嫌気がさしてしまうことがあるでしょう。そんなときは「期限を決めて続けてみること」です。誰もが最初から何でもこなせるわけではありません。でも、しばらく続けることによって、今までできなかったことができるようになるかもしれませんよ。また、期限を決めれば、「あと5日だけ頑張ってみよう」と出社する気力に繋がります。その上で「どうしても無理だ」と思ったら、思い切って自分に合った仕事を探し直すのも一つの手です。
もう少しやってみたらできるのではないか?とポジティブになってみる
悩んでしまうとどうしても悪いように物事を捉えがちです。そんなときにポジティブになるにはどうしたら良いのでしょうか。
気長に待ってみる
思うように仕事ができないときや、それを理由に怒られたり注意されたときは、精神的につらくなります。そんなときに「つらい、きつい」と思い続けていると気分は沈んでいく一方です。一度、無理にでも考えるのをやめて、気晴らしをしてみましょう。そうすればポジティブに物事を考え直すことができる可能性が高まります。気長に「できるようになるまで自分を待ってあげる」のはいかがでしょうか。
期限を決めて、職場に相談してみる
たとえば「あと1週間だけ続けてみる」と職場の上司に相談するのもいいでしょう。心の中で割り切っておくことで、1週間たって何も良くならなかった場合や、さらにつらくなったときに、精神的な余裕を持つことができます。「私はだめだ…」とネガティブな思考に走るのを防ぎ、「1週間も頑張ったのに、なぜできないのだろう」と原因を探し改善するポジティブな思考へ誘導することもできます。また、職場に相談できそうな人がいる場合はその人に相談しておくことで、客観的なアドバイスをもらうことができるでしょう。
人間関係が上手くいかないことはどこでもある
退職理由として多く挙げられるのが「人間関係」です。周囲の人間と上手くいかないときにはどうすれば良いのでしょうか。
どんな職場にもある人間関係の悩み
仕事を辞めたい理由として多くの人が挙げている「人間関係の悩み」。しかし、同期の人であれ上司であれ、どんな職場にも「自分にとって苦手な人」というのは存在するものです。そんなときには思い切って自分からその苦手な人とコミュニケーションを取ることがオススメです。コミュニケーションを取ることによって次第に距離が近づき始め、その人との付き合い方が分かってくるかもしれません。仕事でミスをして上司から怒られたような場合は、「自分のスキルアップに繋がる」と一度受け入れてみるのが良いでしょう。
こんな場合には注意
人間関係に対する対処法をご紹介しましたが、例外はあります。それは、悩みの種である相手が悪意を持って何かしらの実害をもたらしている場合です。そういうときは無理にコミュニケーションを取ろうとせず、自分のことを大事に考えるようにしましょう。また、上司に怒られることはありますが、あまりにも上司の機嫌次第だったり、理不尽な内容である場合にはパワハラなどの可能性が大いにあります。こういった場合には無理に耐えたりせず、その上司よりもさらに上の立場の人に相談するなど、別の対処を考えましょう。
単純作業に飽きてしまった…、本当に?
仕事に慣れてきたときに「飽きた」と感じてしまうことがあります。ベテランの人はどのように対処するのでしょうか。
意外と伝わっているその雰囲気
営業や小売など人を相手にする業種と違い、工場内での作業は単純作業になってしまう工程があります。実際、同じ作業、同じ動作を繰り返す仕事に飽きを感じるという人もいます。そんなときに「やれやれ今日もいつもと変わらない作業か」なんて思っていませんか?そういった雰囲気は意図せずとも出てしまうものですし、上司や周りの人にも伝わってしまいます。
自分の仕事にやりがいを
一見地味で単純な作業に見えてしまうかもしれませんが、製品が安定した品質を保つためには、どの仕事も欠くことのできない大切な工程です。「飽きたので辞める」と急いでしまうのではなく、「慣れてきたけど、私より長く勤めている人はどうしているのだろう?」と、仕事に対してやりがいや楽しみを見つけられないか考えてみましょう。一生懸命働いていれば、その熱意や気持ちは周りの人にきっと伝わります。
労働時間がどうしても長くなってしまうなら、正直に相談してみる
仕事を続けていると、どうしても残業したり、思い通りの時間帯で働けないことがあると思います。そのとき、「仕事ってこんなものだし」と思い込んで我慢してはいませんか?そんなときは我慢せず、上司にまず相談してみましょう。いきなり上司に話をするのは気まずいという場合は、同じ職場の同僚や身近な友人、家族でも構いません。自分の中だけで抱え込まず、誰かに相談してみることが大事なのです。
自分一人で抱え込まない
「仕事を辞めたい」と思う背景には、「仕事ができない」「人間関係が上手くいかない」など人それぞれ、いろいろな理由があります。そんなときは自分一人で抱え込んで何でも決めようとせず、誰かに相談してみましょう。会社の同僚や友人、家族など誰でもいいのです。最近ではインターネット上にそういったことを相談できる場所も多く存在しているので、匿名で気楽に相談したいという人は利用するのも一つの手です。自分では考えもしなかったような提案をしてくれたり、背中を押してもらえたりすることもありますよ。
制作:工場タイムズ編集部