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モノづくりで起業! 話題のモノづくりベンチャーって?

2015/10/05公開 / 2023/05/30更新

最近では新しいサービスが次々と登場し、私たちの生活はより便利になってきています。

インターネットでショッピングをしたり、スマホでゲームをしたりする人も多いと思います。そういったサービスは、「ベンチャー」と呼ばれる新しい企業がつくっていることがあります。

インターネット業界でベンチャーが活躍しているように、モノづくりの世界にも「ベンチャー」と呼ばれる企業が登場しています。今回はモノづくりベンチャーについて紹介します。

モノづくりベンチャーとは?

モノづくりベンチャーとは、新しい商品や技術を開発し独立した企業です。これまでに見たことのないモノをつくるだけでなく、これまでにあった既存の商品を新しい技術によってリメイクすることもあります。

2014年経済産業省の発表で、新しい企業が設立された数を業界別に数えたデータがあります。最も設立された企業が多いのはサービス業で、全体の約80%を占めています。製造業は3.4%と、全体から見ると少ない状況です。製造業で新しい企業を設立するにはサービス業より費用が多く掛かる傾向にあります。モノをつくるための機械や、モノを改善するための試供品づくりにはお金が掛かるからです。

しかし製造業界は、技術の発展によって変わりつつあります。これまでなかった技術の登場で、今までよりも安い費用でモノをつくれるようになりました。例えば、3Dプリンタの登場で、モノの形をつくるのに必要だった金属の型を使わずに生産できるようになったのです。このようにして、大掛かりな機械や工場設備がなくてもモノがつくれる時代になってきました。

現状の3Dプリンタは、量を多くつくるよりも質の高いモノをつくることに向いています。新技術に使う特殊な部品やオーダーメイドの部品、試作品などをつくる場合に活躍しています。

日本のモノづくりベンチャー企業

日本は、これまで世界の製造業界の中で注目を浴びてきました。そのため、モノづくりで独立したベンチャー企業は日本国内だけでなく世界からも注目されることがあります。また、注目しているのは、メディアだけでなく大企業も同じです。

モノづくりベンチャーは大手企業と協力することがあります。大手企業と協力することで資金の確保や技術の支援などを期待しています。資金面で支援をしてもらえれば、企業の成長スピードを加速させることができます。また、ベンチャー企業との取引に安心できないお客さんにとっては、大企業と協力関係にあれば信頼度を増すことができます。

一方で、大企業はベンチャー企業に協力することによって人件費を掛かることなく最新の技術を手に入れることができます。専門の開発チームを用意するよりも、ベンチャー企業から技術の提供だけを受ける方が費用を抑えることができます。

ベンチャー企業と大企業が組む理由はこれだけではありませんが、お互いがメリットのある協力関係を結ぶことができれば、今までにない画期的なモノづくりに繋がるかもしれません。

モノづくりベンチャーのこれから

技術の進歩やベンチャー企業を支援する環境が改善されれば、モノづくりをするベンチャー企業は今後も増えるでしょう。

例えば、技術の進歩の例として3Dプリンタの登場をあげました。これら最新の機械を使えば、設計から生産までの時間や必要な資金を減らすことができます。これまで長い時間が掛かっていた実験作品やサンプル作品の製作も短い時間でできるようになりました。また、アイデアがあれば3Dプリンタを持つ企業に製品のデータを提供して、製作をお願いすることができます。製造設備がなくても、アイデアだけでモノづくりができる時代が来ていると言えます。

また、モノづくりベンチャーを支援する仕組みができあがりつつあります。これまで、インターネットサービスへの支援しか行っていなかった企業が、モノづくり分野への支援をはじめるなど注目度は大きくなっています。

岐阜県では地域資源を広めるために、複数のモノづくりベンチャーと行政が協力しています。「地元の木材と木以外の素材を3Dプリンタで繋ぐ」というこれまでにない取り組みで地域を盛り上げているのです。

そしてアメリカをはじめとする海外でも、モノづくりをしているベンチャー企業が活躍しています。例えば、ワイヤレス充電を開発して有名になった企業があります。携帯電話を電源と繋がずに充電できる方法はないのかという疑問が起業のきっかけでした。今では大企業と共同で研究を行っています。

最先端を知る

モノづくりベンチャーは年々多くの人から注目されています。興味のある企業や分野でのモノづくりベンチャーを調べてみてください。モノづくりベンチャーの動きを知れば、今までになかった画期的な商品を知ることができるかもしれません。

制作:工場タイムズ編集部

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