今までの仕事の経歴を振り返ると強みや志向が見えてきます。 転職活動をする際、まずは最初に「キャリアの棚卸し」をしてみることをおすすめします。
キャリアの棚卸とはなんでしょう?
キャリアの棚卸しとは、これまでの携わったことのある仕事を、一日の仕事の流れに沿って時系列に書き出し、細かい業務に至るまで全て書き出して振り返ってみることです。仕事上の大きな成果だけではなく、普段の業務の中から自身の経験や、強みや弱みが見えてきます。また、仕事に対する価値観なども明確になるなど、転職するにあたって納得感を得やすくなるなどのメリットがあります。他にも、自分のスキルを活かせる仕事かどうか判断しやすくなったり、自分に合う職場が見つけやすくなります。また、履歴書や職務経歴書でアピールすべきことが整理できるようになります。
キャリアの棚卸の手順
手順① 1日の業務を時系列に書き出してみましょう
出社から退勤まで、どんな業務かを細かく書いてみましょう。
例えば、営業系の仕事「10時〜電話によるアポイント」「14時〜顧客との商談」「16時~資料送付」などです。
手順② 仕事の成果や実績を書いてみましょう
手順①で書いた仕事内容に実績などの成果を追記してみましょう。
例えば、「月間アポイント獲得数が1位になった」「商談管理表を改善提案をし業務改善をした」などです。
手順③ 今までに携わってきた仕事で①~②を繰り返す
同じ会社でも、部署異動や役割変更などの際も、書いてみましょう。
手順④ 書いたものを一覧化してみましょう
全ての項目を書き出したら、時系列でまとめてみましょう。
縦軸は時間で、横軸は書き出した項目をリストアップしてみましょう。
手順⑤ うまくいった時に共通点がないか振り返ってみましょう
成果が出た時はどういった時だったのか、自分の強みとしてピックアップしてゆきましょう。
また同時に強みだけでなく、弱みや仕事に対するこだわりなども書き出してみます。
手順⑥ 書き出した文章を元に自己PRを作成してみましょう
手順⑤で書いた文章を200文字以内に短くまとめてゆきます。エピソードのように、読む相手にイメージがうかぶように書いてみるとよいでしょう。
キャリアの棚卸しをすることで、効果のある自己PRができます。
作業は時間もかかり大変かと思いますが、何となく書いた経歴書よりも、より説得力のある魅力ある書類を作成することができます。より理想とするキャリアに一歩近づけるためにも、ぜひ取り組んでみると良いのではないでしょうか。
ジョブカード
棚卸しには、厚生労働省が提供している「ジョブカード」の仕組みを使用してみても良いでしょう。ジョブ・カードとは、「生涯を通じたキャリア・プランニング」及び「職業能力証明」の機能を担うツールです。キャリアコンサルティングなどの相談支援の場面で用いられ、学生、求職者、在職者など幅広い方の求職活動やキャリア形成にジョブ・カードが役立ちます。
制作:工場タイムズ編集部