スマホ、クルマ、パソコン、家電……今や、私たちの生活は電子機器なしには成り立ちません。でも、その中身をじっくり見たことがある人は少ないのでは？
今回は、そんな電子機器を「静かに支えている部品」、フェライトコアの製造現場にスポットを当ててみます。
「聞いたことない」という人も多いかもしれませんが、実はこのフェライトコア、現代社会を動かすために欠かせない存在。しかも、その製造工程には、日本のモノづくりの技術がぎっしり詰まっています。
フェライトコアとは？
フェライトコアとは、電子機器の中でノイズを抑えるために使われる部品です。主に酸化鉄と金属酸化物（マンガンや亜鉛など）を混ぜて作られるセラミックの一種で、見た目は地味ですが、じつはハイテク。
電磁波を吸収したり、電気信号の乱れを防いだりする能力があり、繊細な電子回路にとっては“守りの要”とも言える存在です。
どんなところで使われているの？
スマートフォンの充電ケーブル、テレビやパソコンの電源コード、自動車の電子制御装置など、フェライトコアは驚くほど多くの場面で使われています。
最近では、EV（電気自動車）やIoT家電など次世代の製品でも不可欠になってきており、今後のテクノロジーを支えるキーパーツとしても注目されています。
フェライトコア製造の現場では何をしている？
製造工程は、以下のようなステップで進みます。
まずは、酸化鉄と金属酸化物を細かく粉砕し、配合比率を厳密に調整。これがフェライトコアの性能に直結するため、とても重要です。
次に、混ぜた粉をプレスして形を作り、専用の炉で高温焼成。これで初めて、強度と磁気特性を備えた部品が完成します。
最後に、寸法や機能の検査を行い、合格したものだけが出荷されます。現場ではミスの許されない繊細な作業や、マシン操作・品質管理など、幅広い技術と集中力が求められます。
フェライトコア製造のやりがいと可能性
一見小さな部品ですが、フェライトコアは電子機器の“安定動作”を支える大切な存在。自分の手で作ったパーツが、誰かのスマホやクルマの中で機能していると思うと、モノづくりのやりがいを強く感じられます。
また、技術が進化する今だからこそ、フェライトコアのニーズは今後さらに高まります。若いうちに製造現場で技術を身につけておくことで、専門職としてキャリアアップしていく道も開けます。
まとめ：地味だけど、なくてはならない技術がここにある
フェライトコアは、生活のあらゆる場面において“縁の下”で役立っている部品です。その製造現場では、緻密な技術とプロの手仕事が光っています。
「製造業にチャレンジしたい」「手に職をつけたい」と思っているあなた。そんな思いを形にできるのが、フェライトコア製造という仕事です。
気になった方は、工場・製造業に特化した求人サイト『工場ワークス』で、今すぐ求人をチェックしてみてください。モノづくりの最前線が、あなたを待っています。
工場求人・製造業のお仕事探しなら工場ワークス
工場求人や製造業のお仕事探しなら「工場ワークス」を利用するのがおすすめです。工場ワークスには全国の正社員、派遣、アルバイト・パートや期間工の仕事が多数掲載されています。
