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板金塗装の仕事はきつい?向いている人向かない人の特徴や対処法を解説

2024/12/09公開 / 2024/12/13更新

板金塗装の仕事は「きつい」「やめとけ」といった声もあり、どのような仕事なのか疑問に思う人も多いでしょう。しかし未経験でも挑戦でき、技術を身に着けることで手に職を付けられる仕事です。本記事では板金塗装の仕事に興味がある人に向けて、きついといわれる理由や、向いている人、向いていない人について解説。さらに、きついと思ったときの対処法や年収相場についても解説しています。

板金塗装の仕事はきつい?

出典:PIXTA

板金塗装の仕事は、自動車の外装を修理、再生する専門職です。業務には刺激臭のする塗料を使ったり、体力のいる作業があったりするため「きつい」といわれる場面も少なくありません。

まずは、板金塗装の仕事内容を理解するために、きついといわれる理由についてみていきましょう。

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板金塗装の仕事がきついといわれる理由

出典:PIXTA

板金塗装の仕事がきついといわれる主な理由は、以下の6つです。

  1. 塗料やシンナーのニオイがきつい
  2. 体力がいる
  3. 見習い期間が長い
  4. 服や手についたと塗料が落ちにくい
  5. センスがいる
  6. 天候によって給料が変動する場合がある

ここからは、それぞれの理由について解説します。

1.塗料やシンナーのニオイがきつい

板金塗装の仕事は、塗料やシンナーを扱うため、ニオイに慣れるまではきついと感じる人が多いです。刺激臭のする環境で長時間働くと、吐き気やめまいを感じたり、ストレスを感じたりする場合もあるでしょう。

マスクでニオイを抑制したり、こまめに休憩を入れたりして対策することが大切です。

2.体力がいる

板金塗装は長時間立ちっぱなしでいたり、重い材料を運んだりするため、体力がいる仕事です。また、空調が整っていないところも多いため、夏は暑く冬は寒いといった過酷な環境で働くため、体力を消耗する機会も多くなります。

作業によっては腰や足に負担がかかる体制で長時間働くこともあるでしょう。このような理由から板金塗装の仕事に慣れるまでは、体力的に仕事がきついと感じる場合があります。

そのため、未経験で板金塗装へのチャレンジは、普段から立ち仕事や体力仕事に自信がある人におすすめです。

3.見習い期間が長い

板金塗装は技術的な仕事なので、見習い期間が長期化してきついと感じる人もいます。技術はすぐに身につくものではなく、経験を積んで仕事を覚える必要があるからです。

さらに、板金塗装は知識があっても、なかなか思うようなレベルまで成長しないケースもあります。「なかなか一人前になれない……」といった理由からモチベーションが低下し、仕事がきついと感じる人も多いようです。

常に仕事に対して向上心を持ち、先輩の技術を取り入れたり、自分なりに試行錯誤を重ねたりすることが大切になるでしょう。

4.服や手についた塗料が落ちにくい

板金塗装は塗料を扱いますが、服や手についた塗料が落ちにくいため、不快感やきつさを感じる人も多いです。塗料がついた作業服を着て作業しなければならず、そのまま帰りに出掛けにくいといった声も聞かれます。

服や手についた塗料は、洗濯機を使うだけでは取れず、こすり洗いをしたり、2度洗いしたりなど、仕事以外にも手間がかかる点もきついといわれる理由の1つです。このような面も理解したうえで、仕事にチャレンジしましょう。

5.センスがいる

板金塗装はセンスがある人は早く技術を習得するため、ほかの作業員との技術と比較して、モチベーションが下がってしまう人も少なくありません。

板金塗装の仕事は、元々のボディと同じ色を作ったり、ムラなく塗ったりするには高い技術が必要です。知識や経験はもちろん、センスや性格も重要な仕事といわれています。他人と比較して落ち込むのではなく、根気よく学ぶ姿勢を大切にしましょう。

6.天候によって給料が変動する場合がある

板金塗装は雨天だと塗装の乾きが悪いため、天候によって仕事ができず給料が変動する場合があります。

給料が少なくなるのはもちろん、仕事のスケジュールも調整しなければならないため、金銭面やスケジュールに余裕がなくなり、きついと感じる人もいるようです。

就職する前に雨天時の仕事内容や給料について確認しておきましょう。

板金塗装の仕事のメリットは?

板金塗装の仕事はきつい一面もありますが、魅力も多いのが特徴。板金塗装の仕事をするメリットは、以下の通りです。

  • 自動車好きの人は趣味を仕事にできる
  • 専門的なスキルを身に着けられる
  • 人から感謝される仕事ができる
  • 板金塗装職人の需要が高い

板金塗装の仕事は、自動車の外装を修理・再生する専門職です。自動車好きの人は、さまざまな車に触れる機会があるため、趣味の延長線上で楽しみながら仕事ができます。

顧客の自動車を元通りに修理する仕事なので、感謝される場面も多くやりがいを感じられるでしょう。

板金塗装の仕事は細かい作業が中心なので、経験を積むことで専門的な技術やスキルを身に着けられるのもメリットです。また、自動車がなくならない限り自動車修理の需要が見込めるため、将来的にも職に困らない点も魅力でしょう。

板金塗装の年収相場

板金塗装の平均年収相場は、約350万円程度が相場1です。国税庁の情報によると日本の平均年収は、約460万円2のため、平均年収よりも安い傾向にあります。

しかし、年収の幅は約300万円~600万円程度と幅広く、勤務年数や経験、雇用形態、スキルなどによっても大きく差があるでしょう。技術や経験、資格の取得によって年収アップも期待できる職業といえます。

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板金塗装の仕事が向いている人の特徴

板金塗装の仕事に向いている人の特徴は、以下の通りです。

  • 自動車に関わる仕事がしたい人
  • 修理が好きな人
  • コツコツとていねいな仕事ができる人
  • 向上心がある人

板金塗装の技術は年々進化しており、常に新しい知識や技術を学びたいという人に向いています。塗装技能士や有機溶剤作業主任者などの資格取得をすれば、さらに業務の幅が広がり、年収アップも目指せるでしょう。

板金塗装は、細かい作業が中心で完成度の高い仕事が求められます。コツコツていねいな仕事ができ、妥協せずに作業できる人にぴったりです。

板金塗装の仕事が向いていない人の特徴

板金塗装の仕事に向いていない人は、以下の通りです。

  • 細かい作業が苦手な人
  • 向上心がない人
  • 自動車に興味がない人
  • 体力に自信がない人

板金塗装は、細かい傷や凹みの修復、 スプレーガンでの塗装など、細やかな作業が中心となるため細かい作業が苦手な人には向いていない場合があります。

また、一人前の職人になるまではそれなりの経験や努力が必要です。自動車に興味がなく、向上心がない場合は、仕事を続けるのがきついと感じる場合があるでしょう。

板金塗装の仕事がきついと思ったときと対処法

板金塗装にチャレンジする人は、スキルや体力不足できついと感じる場面が多いかもしれません。しかし、仕事に慣れるまでは誰しも当然のことなので、落ち込まずに以下の点を意識して仕事をしてみてください。

完璧を求めすぎない

板金塗装の作業は、初めはなかなかうまくいかない場面も多いでしょう。まずは完璧を求めすぎず、失敗したときにも「なぜ失敗したのか」「どのようにしたらうまくできるのか」について考えることが大切です。

一つひとつの作業をていねいに行い、自分なりに試行錯誤を重ねて成長していきましょう。

先輩の仕事を見て覚える

板金塗装の仕事で一人前になるには、先輩の仕事を見て覚えることもポイント。経験が長い先輩や、塗装の仕上がりがきれいな人がどのように作業をしているのか観察し、真似することで技術を自分のものにできるでしょう。

未来を具体的にイメージする

今後どのような職人になりたいのか具体的にイメージすることも大切です。将来像を思い描くことで、それに向けてどのように行動すべきかが明確になり、効率的にスキルや技術を身に着けることができるでしょう。

自分のスタイルを見つける

見習いのときはさまざまな人の仕事を見て覚えることが大切ですが、試行錯誤しながら自分のスタイルを見つけましょう。自分にとってやりやすいスタイルを見つけることで、仕事が楽しくなり、効率的に作業できるようになるはずです。

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板金塗装の仕事でやりがいのある仕事をしよう

板金塗装の仕事はきつい場面もありますが、やりがいを感じられる魅力的な仕事です。また、今後も自動車修理の需要は一定数見込めるため、手に職を付けられる職種といえます。板金塗装の仕事に興味を持った人は、本記事を参考に仕事内容や適性について理解を深めてみてください。

  1. 編集部調べ。2024年12月の情報です。 ↩︎
  2. “令和5年分 民間給与実態統計調査”参照 ↩︎

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