職人の種類はさまざまなものがあり、建築系や伝統工芸系、飲食系などさまざまな分野に分かれています。本記事では職人の種類をジャンル別に紹介します。さらに職人になる方法や業界の人手不足についても解説します。これから職人を目指す方に役立つ内容なので、ぜひ参考にしてみてください。
職人の種類をジャンル別に紹介
職人の種類について以下のジャンル別に紹介します。
- 建築・工業系の職人
- 伝統工芸系の職人
- 飲食系の職人
建築・工業系の職人12選
ここでは建築・工業系の職人の概要について解説します。
1. 大工
大工とは木造建造物の建築を行う職人のことです。設計から施工を担当することもあり、住宅から社寺建築を担当する職人も存在します。
2. 左官
左官とはコンクリートやセメント、モルタルといった素材を用いて壁や床の表面加工を行う職人のことです。コテと呼ばれる道具を利用して塗り固めていく作業を行います。
3. 庭師
庭師とは庭園づくりや管理を行う職人のことで、住宅をはじめ公園やオフィスといったさまざまな場所の庭園で作業を行います。
4. 電気工事士
電気工事士とはビルや工場、住宅といった建物における電気設備の設置、修理を行う職人のことです。作業範囲によって第一種と第二種に分類されています。
5.内装職人
内装職人とは建物の壁や天井、床に建材を設置する職人のことで、インテリアのイメージを大きく左右する作業を担当します。
6. 外構職人
外構職人とは建物の塀や門、玄関までのアプローチといった場所の工事を行う職人のことです。ブロック塀の設置や庭の植栽まで幅広い分野の作業を担当します。
7. 配管工
配管工は給水管、排水管、ガス管の設置や冷暖房換気設備、消火設備といった設備の配管工事を行う職人のことです。施工や安全管理、メンテナンスを主に行います。
8. 塗装工
塗装工とは建造物の塗装を行う職人のことで、塗装以外にも防水性や耐火性を上げる加工を行うこともあります。
9. 溶接工
溶接工とは金属を機械で溶かし、金属同士を接着させて加工を行う職人のことです。建設現場では鉄鋼の溶接や手すりの溶接など適した建材の加工を行います。
10. 旋盤工
旋盤工とは旋盤を利用して金属を切削加工を行う職人のことです。ボルトやねじ、機械部品の製造のための作業を主に行います。
11. 金型製作
金型製作とはプレス加工を行うための金型を製造する職人のことです。金型は金属や樹脂、プラスチックといった素材を流し込んで成型するために利用されます。
12. 機械組立
機械組立とは設計図をもとに機械を組み立てて製品として完成させる職人のことです。精密機械や自動車までさまざまなものを製造しています。
伝統工芸系の職人7選
13. 陶芸家
陶芸家とは山から土を採取して陶磁器をつくる職人のことです。素材を成形して窯に入れて焼き上げ、器や壺をつくり出します。
14. 彫刻師
彫刻師とは素材を道具を使って彫ることで、立体的な造形物を生み出す職人のことです。素材は木や石、金属などさまざまなものを扱います。
15. ガラス職人
ガラス職人とは専用の道具を用いて、ガラス素材の花瓶や食器を生み出す職人です。
16. 組子職人
組子職人とは釘や金具を使わずに木材の形状を変えることで、文様を生み出し建具や小物を生み出す職人のことです。組子の建具は障子や欄間、ふすまなどがあり、伝統的な日本家屋に利用されています。
17. 家具職人
家具職人とは図面に基づいて家具をつくる職人のことです。一般的に大量生産される家具ではなくオーダーメイドのようなデザインや機能性を重視した家具を生む職人のことを指します。
18. 畳職人
畳職人とはイグサやワラを用いて手作業で畳を生み出す職人のことです。製造からメンテナンスまで畳に関する仕事を幅広く行っています。
19. 刃物職人
刃物職人とはさまざまな金属を加工して日本刀や包丁、ハサミなどの刃物を生み出す職人です。
飲食系の職人2選
ここでは飲食系の職人の概要について解説します。
20. 寿司職人
寿司職人は魚介類と米を利用して、日本料理である寿司を手作業で作る職人のことです。仕入れから加工までさまざまな工程を経て商品が生み出されます。
21. 和菓子職人
和菓子職人とは主に豆や穀物類を用いて日本の伝統的なお菓子を生み出す職人のことです。デザインや味にこだわり繊細な技術を持って商品が作り出されます。
職人になる方法
- 弟子入り・働いて学ぶ
- 働いて学ぶなら工場ワークス
- 職業訓練校に入る
- 専門学校に入る
弟子入り・働いて学ぶ
職人になる方法として高い技術を持つ職人の元に弟子入りをしたり、職場で働いたりすることで経験や技術を身につける方法があります。実践的に技術を学ぶことができるので、キャリアを積めば独立することも十分可能です。ただし高度な分野であるほど、技術を習得して一人前と認められるまで長い年月を必要とします。
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職業訓練校に入る
職人になる方法として職業訓練校に入る方法があります。就職を目指す方に向けて業務に役立つさまざまな資格や技術を教えている学校です。職業訓練校で目指せる職人の技術は機械系や電気系のものが一般的なので、それらの分野を目指す場合に選択肢として利用できる方法です。
専門学校に入る
職人になる方法として専門学校に入る方法があります。専門学校はさまざまな分野の専門技術を学ぶための学校で、建築や伝統工芸、飲食系とさまざまな分野の技術が学べます。職人として活躍するための堅実な方法として多くの人に利用されています。
職人になる際のコツと注意点
職人になるコツ
職人になるためには時間が必要です。技術を身につけて一人前の職人として働くためには年単位の経験が求められます。修行時代にどれだけの経験を積めるかで、独り立ちした時の成果につながるため、地道にキャリアを積み上げていきましょう。ただ業務をこなすだけではなく、主体的に学んで実践することが重要です。どのようにすれば精度や効率化が行えるかといったことを考えながら作業することで、成長を実感できる時が来るはずです。
職人になる際の注意点
注意点として技術を学ぶ期間の途中で切り上げてしまわないようにすることが重要です。早く独立したいと焦ってもいい結果に結びつくことは少ないため、長い目で動いていきましょう。違う現場の職人と交流を持ち、さまざまな情報交換をすることも、長く働くために役に立ちます。必ずしも所属している場所が自身にとってベストとはかぎらないため、広い視野を持ってベストな道を歩んでいきましょう。
建設業を中心に職人の人手不足が進んでいる
近年では建設業を中心に人手不足が進んでおり、一部の企業では倒産に至るなど深刻な問題となっています。人手不足の原因として若い世代が建築業を目指さなくなっているといわれており、これから職人を目指す方にとってはチャンスといえる状況です。未経験でも挑戦しやすい環境といえるため、違う分野への転職を考えている方にもいい機会といえそうです。
人手不足が進む職人の業界は活躍のチャンスがある
職人の業界をはじめさまざまな分野で人手不足が進んでおり、未経験からでも十分に活躍のチャンスがあります。職人になるためにはさまざまな方法がありますが、最終的には実際に働いて技術を磨くのが一般的です。これから職人の道を目指す方は本記事を参考に目指すべき職種を見つけてみてください。
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