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DIYが趣味なら押さえておきたい! ペンキの塗り方の基本とは?

2016/01/14公開 / 2023/06/02更新

せっかくならDIYで作り上げた作品をきれいに仕上げたいと思いませんか?

しかし理想どおりに塗装するのは、意外と難しいものです。ここでは、「なかなかうまく塗れない」「うまくコツがつかめない」「初めての塗装で何を選んだらいいかわからない」という人に、ペンキの塗り方の基本についてご説明します。

道具選びのコツや素材によって塗り方を変えるのがポイントです。

初心者向け塗料・ハケ、選び方のコツは?

初めてペンキで塗装をするときに知っておくと便利な道具の選び方をご紹介します。

初心者にオススメの塗料とは?

初めての塗装にオススメの塗料は、オイルステインとニスの併用です。ステインは木材に浸透させることで着色する塗料なので、木目の雰囲気を生かしてアンティーク調に仕上げることができます。色がついたペンキはトロリとしていますが、ステインはサラッとしているので塗りやすく、ハケなどで塗ってもハケの跡を気にしなくていいのが特徴です。

ステインを塗っただけではほかのものに色移りしてしまうので、必ずクリア系ニスを重ね塗りしましょう。ニスはハケで塗ったときにどうしてもムラが出やすいので、初心者であればスプレータイプのものを選ぶときれいに仕上げられます。スプレータイプは大量に吹きかけ過ぎると垂れてしまうので、手の動きは止めずに流れるように作業するのがポイントです。

どのハケを使えばいいの?

「DIYをするからとりあえず道具をそろえよう」と張り切る気持ちもわかりますが、実は、ハケと塗料には相性があります。水性塗料に使う場合、ヤギなど動物の毛からつくったハケを使うと、塗る前に毛の中で塗料が固まることがあります。水性塗料には化学繊維のナイロンの毛でできたハケを選ぶのがコツです。

また、新しいハケを使うときは、塗装面に抜け毛がついてしまわないように、抜け毛を取り除いてから使いましょう。

あれば便利なものを教えて!

ビニールシートと新聞紙を下に敷いてから塗装をはじめましょう。ペンキだけなら新聞紙だけでも構いませんが、オイルステインを使う場合は新聞紙に塗料がしみ込んでしまうのでビニールシートを敷くのがオススメです。

塗料を小分けにして使うときは、空き缶など、捨てる前の容器を代わりに使うのもいいですね。また、ぞうきんをあらかじめ手元に用意しておけば、表面にホコリや木くずなどがついていたときでも、すぐに取り除くことができます。塗り過ぎて色が濃くなってしまった場合、浸透する前に拭き取ることで色合いを調整することもできます。

素材によって塗り方が違う!

プラスチックやガラス、金属に塗装したい場合は、表面にサンドペーパーでやすりをかけるか「プライマー」という塗装の下地材をスプレーします。剥がれかかった塗料などはサンドペーパーなどできれいに処理し、油汚れはペイントうすめ液などで拭き取ります。このとき、プラスチックの種類によっては溶けてしまう場合があるので、気をつけて使いましょう。

プライマーは、材料と塗料を密着させるためのアクリル樹脂で、もともと塗装面がきれいな場合は、比較的簡単にきれいに仕上げられます。プラスチック用、ガラス用など素材に合ったプライマーを選びましょう。

作業後のメンテナンスも重要!

塗装するのはいいけど、意外と困るのが道具のお手入れ方法です。使ったハケは、塗り終わったら缶の縁でペンキをできる限り落とし、ハケの中のペンキがなくなるまで新聞紙でよく拭き取ります。水性塗料なら水で洗い落とすことができるので、水を溜めたバケツの中でよく洗い落としたあと、台所用洗剤などできれいに洗い落し、ハケの先を上にして乾かしておきます。

このとき、シンクや洗面台で洗うと塗料がついてしまうことがあります。基本的には水洗いすれば落ちます。ただ、色水をそのまま排水溝に流してしまうのではなく、できれば塗料の洗い水を分離してくれる「残塗料処理剤」を使うのが環境にやさしい方法です。水性、油性、ステインによって適切な処理剤を選びましょう。

ペンキは必要な分だけ買って開けるのが良いですが、余ったペンキを保管しておきたい場合は、空気に触れる面積を最小限にします。プラスチックかラップで覆って、フタをしっかり閉めて漏れないようにしたら、「逆さにして保管」するのがコツです。ペンキがフタの周りに膜をつくり、自然とペンキが密閉してくれます。わずかな隙間から空気が入るのを防ぎ、塗料の劣化を防止できるのです。また、塗料はあまり温暖差がなく、凍結しないところに保管しましょう。

コツをしっかり押さえて完成度をアップさせよう!

塗装の基本さえ押さえておけば、家にあるものをちょっとリメイクしたいときでも、サッと仕上げができます。オイルステインを使いこなせば自然な木目を生かしたDIYを楽しむことができるでしょう。ペンキの種類は多くあるので、色々なペンキを使ってトライするのも楽しいでしょう。

制作:工場タイムズ編集部

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