インテリアとして飾るだけで魅力的なランタン。オシャレアイテムの一つとして、家に置いている方がいるかもしれません。
このランタン、実は自分でも簡単につくることができるのです。手づくりだと安く手に入るだけでなく、覚えておけば非常時に即席でつくることもできます。
今回は、自宅でできる簡単LEDランタンづくりについてご紹介します。
初心者に! 懐中電灯で簡易ランタン
専用の道具がなくても、簡単にランタンをつくることができます。材料は、
①ホームセンターなどに売っている自転車のライト
②ペットボトル大500ml・小300ml各1本
③はさみ
です。自転車のライトは、小さめの懐中電灯を使ってもかまいません。ペットボトルは、300ml程度の小さい方に水を入れておき、500ml容器の方は空にしておきましょう。
つくり方ですが、まずは500mlペットボトルを使って土台をつくります。500mlペットボトルの中に自転車のライトを入れるために、ペットボトルを切りましょう。そのペットボトルを立てた状態で、自転車のライトと比べて5cmほど高くなるように切ってください。次にその切り口に4箇所、3cm程度の切り込みを縦に入れます。そして、ペットボトルを立てた状態でライトが上向きになるように、ペットボトルの中へライトを入れます。これで土台のできあがりです。
ライトが入ったペットボトルの上に、水を入れた300mlペットボトルを置いてみましょう。たったこれだけで完成です。ライトをつけてみると300mlのペットボトルを下から照らし、光が水に反射して辺りを明るく照らしてくれます。
300mlペットボトルにペンで色付けをしたり、色画用紙などを貼ったり上から被せたりすれば、オリジナルランタンをつくることができます。
ボタン電池で簡単LEDランタン
次は、ボタン電池を使ったLEDランタンのつくり方をご紹介しましょう。用意する材料は、
①3Vのボタン電池2つ
②導線となるコード
③調味料の空きビン(塩のように、出入り口部分に小さな穴がたくさん空いたもの)
④LEDライト(調味料ビンに入る程度の小さなもの)
です。空きビンのフタを開け閉めすれば、ライトをつけたり消したりできるランタンをつくります。
まずは、調味料のビンを、フタを取った状態にしておき、中に白い紙を入れておきます。白い紙はビンの内側に沿うよう少し丸めてから入れます。紙の大きさは縦横5~10cm程度の小さなもので大丈夫です。
次にスイッチとなる部分をつくります。用意したコードのカバーをはがして、中の銅線が見える状態にします。その銅線2本をLEDに取り付けます。1本はボタン電池に貼りつけ、もう片方は調味料の出入り口部分の小さい穴に通します。ボタンに糸を通すように、十字になるように通せると良いです。
この状態で、ビンの中にLEDをぶら下げて入れます。電池は、ビン口部分に固定しておきます。うまく固定できない場合は、中に緩衝材を入れたりテープを使ってみたりすると良いでしょう。最後に、フタの裏側に銅線を貼りつけます。このとき、ばね状にねじっておくとより効果的です。フタを閉じると電気がつき、開けると消える、という仕組みになります。これで完成です。
上級者向け! 市販のランタンを改造
さらに上級者向けのランタンをつくりたい方へ、市販で購入した安いランタンを改造する方法をご紹介しましょう。改造なら、商品として購入したものとほとんど見た目は変わらないまま、内部だけを自分の好きな仕様に変えることができます。
たとえば、好みの明るさに変えることができます。さらに明るくしたいのであればより強力な明るさのLEDに変えたり、色付きのLEDに変えることができます。とくに、100円均一で購入したランタンの場合どうしても明るさが弱いランタンが多いです。中を自分で改造することによって、安くて良い製品を作り上げることができます。
用意するのは、
①100円均一などで購入したLEDルームランタン
②交換用のLEDライト
③分解のときに使うドライバーなど
です。100円均一で使われているランタンはどのような構造になっているか分解してみて、はじめて分かります。接着剤などを使用せずネジで留めているものであれば、ドライバーで順番に部品を取り外していくだけで簡単に分解ができます。
もちろん中のライトを交換するときには、ただLEDライトを変えれば良いというわけではありません。LEDへ流れる電流を調整するために、「抵抗器」をつけます。抵抗器は電気の流れる量を適正に調整してくれる電子部品です。LEDライトの足の部分に抵抗器を直接繋げましょう。
いざという時のために
ランタンは、キャンプ用品として使ったり、インテリアとして飾っておくのも良いですが、震災時に役立つのが大きな魅力です。懐中電灯だと前方向だけを照らすことになりますが、ランタンであれば周辺をまんべんなく照らしてくれるため停電時の食事などに便利です。いざという時のためにも、手づくりのランタンをいくつかつくってみてはいかがでしょうか?
制作:工場タイムズ編集部