DIY(Do It Yourself)を実際にはじめてみると、「もっといろいろなモノをつくってみたい!」という気持ちが湧いてくるものです。
既成の木工キッドなどを使うのも良いですが、もっと自由にDIYを楽しみたいという人は多いのではないでしょうか?
ちょっとした知識と、いくつかの工具があれば、今よりもずっとできることが増えてきます。
今回は、DIYをするときに便利な工具と、覚えておきたいコツについてご紹介します。
あると便利な電気工具!
簡単なDIYなら、すべてを手作業で行うことは可能でしょう。しかし、家具のリメイクなど少しレベルを上げて何かをつくったり修理をしたい場合は、電気工具があると便利です。
電動ドライバー
ネジで材木を固定するときに使います。電動ドライバーにはインパクトドライバーと、ドリルドライバーの2種類があります。インパクトドライバーは押し込む力が強いので、より頑丈にネジを固定することができます。ドリルドライバーは、ネジ穴がつぶることや締まりすぎることを防ぎます。
電動丸ノコ
主に木材カットのために使います。直線切りのほかに手動のノコギリでは難しい、45度切りなどの傾斜をつけたカットもできます。パワーのある工具なので、安定した作業台の上で使用するようにしましょう。
ジグソー
材料のカットや、くり抜きに使います。電動丸ノコと比べるとパワーやスピードは劣りますが、代わりに曲線カットなど繊細なカットが得意です。これがあると作品の幅がグッと広がるでしょう。
トリマー
装飾加工や面取り加工(角を取る加工)、くり抜き加工に使います。片手で扱うことができる電動工具です。加工の内容に応じて、先端のビット(刃のついた部分)を交換しましょう。
その他
木材の表面を磨く場合、電動サンダー(ヤスリがけを電動でできる工具)を使うときれいに仕上がります。電動サンダーは、木材や金属を研磨するときに使います。プロ用もありますが、購入するときはDIY用で十分です。
道具を変えるだけの簡単上達のコツ
DIYをするとき、ちょっとした工夫で、モノの完成度をグッと高めることができます。今すぐ実践できるポイントをいくつかご紹介します。
ネジと接着剤を使う
クギよりも、ネジを使うと作業がはかどります。クギは一度打ってしまうと抜くのが大変ですが、ネジは簡単に取り外すことができるからです。また、ネジを打つ前に木工用ボンドで木材を固定しておくと、より作業がしやすくなります。ただ、木工用ボンドは一度塗ると修正が難しいため、慎重に固定しましょう。
材料の厚さに注意する
自分でモノをつくろうと思ったら、まずイメージ図を描くといいでしょう。それができてから、サイズや寸法を決めていきます。このときに意外と見落としがちなのが、材料の厚さです。縦横の長さだけで考えていると、組み立てたときに木材の厚み分(1〜2本分)の誤差が生じてしまいます。サイズを決めるときは、木材の厚み分を含めることを忘れないようにしましょう。
パテ(穴埋め剤)を使う
DIY中についてしまった傷や凹みを埋めたい場合は、パテを使いましょう。ネジ穴を隠したい場合にも有効です。これをするかどうかで、見た目の完成度に大きな差が出ます。パテは、ほんの少し盛り上がるくらいまで塗るのがポイントです。
少しの工夫で安定させる構造のコツ
せっかくDIYをするのだから、丈夫で長く使えるモノをつくりたいですよね。しっかりと安定したモノにするために、覚えておくと良い点をまとめました。
角を補強・角材をつける
モノの四隅を補強したり角材を数本足すことで、歪みや、ぐらつきを防ぐことができます。
2×4材
「ツーバイフォー材」と読みます。2×4とは木材の規格のことです。SPF材とも呼ばれ、ホームセンターなどで手軽に手に入る木材です。柔らかく、非常に扱いやすい木材のため、とても楽に加工ができます。なおかつ簡単に折れ曲がる心配がありません。これからDIYをはじめよう、という人にはぴったりの木材です。
電気工具は必要なモノからそろえよう!
電気工具は、一度にすべてをそろえなくても大丈夫です。必要なモノをその都度、手に入れれば良いのです。はじめは、電気工具の扱いに戸惑うことでしょう。しかし、慣れてくれば、すぐにコツをつかめます。そうすると今よりもずっとスピーディーに、クオリティの高いモノがつくれるようになります。焦らず、安全性に十分気をつけて、楽しく作業をしてください!
制作:工場タイムズ編集部