「検品の仕事をしてみたいけど、履歴書の志望動機欄に何を書けばいいのかわからない」
――そんなふうに悩んでいる人はいませんか?
検品は、完成した製品に欠陥がないかを確認する仕事です。大切な役目ですが、初心者の人にも取り組みやすい点が魅力です。
そんな検品作業を志望する場合、履歴書では自分のどんな点をアピールするのがいいのでしょうか?
今回は、検品作業を志望する人のために、採用側に好印象を伝えられる志望動機の書き方をご紹介します。
検品のイメージって?
どんな仕事にもいえることですが、はじめる前はいろいろな先入観を持つものです。なかには噂が先行して間違ったイメージが広がっていることもあります。そこで検品作業について、一般に持たれているイメージと実際の仕事内容の違いについて説明します。
「残業が多い、昼夜関係ない」って本当?
工場や倉庫は24時間稼働しているところがあります。そのため検品作業は「昼夜も関係ない仕事で、残業が多い」というイメージを持っている人がいます。しかし、実際はシフト制を採用していて、残業がないところがほとんどです。シフトも自由に選べるところが多く、昼間だけの勤務も可能です。
動かないで、立ちっぱなしと聞いたけれど…
検品作業というと1カ所に立ち止まって作業をするイメージがあります。しかし実際は倉庫内を歩き回ることが多い仕事です。重労働ではなく、適度な運動量です。なかには座って行う検品作業があり、スタイルは職場によってそれぞれ違います。
その他
「同じことを繰り返すだけの単純作業」と思っている人もいるでしょう。しかし、作業方法の改善を常に意識してスピードアップを目指すなど、自分なりの目標を立てている人も多くいます。より効率的な仕事のやり方が見つかると、楽しみがアップします。
検品のお仕事を見つけるには?
ひと口に「検品」といっても、製品によって作業内容が変わります。製品ごとにどんな検品作業が行われるのかを知っておくと、志望動機を書くときにアピールできるポイントが見つかりやすくなります。そこで検品の仕事を簡単に説明します。
検品とは、工場や倉庫で製品の数量をチェックしたり、良品・不良品を見分けたりする仕事です。検品作業をしっかり行うことで、製品の品質や安全性が確認でき、それが会社の信頼獲得にもつながります。
どんな検品作業なのか理解する
検品の仕事は、製品が違えば作業内容も変わります。
お惣菜やお菓子などの食料品の場合
食料品の検品作業で特に重視されるのは異物の混入です。食品メーカーでは異物が混入していると、大きな問題に発展するので厳重にチェックします。飲料メーカーの場合は、製品の重さを量って内容量に間違いがないかといった点もチェックが行われます。
雑貨や文具、おもちゃなどの日用品
日用品を製造する工場では、良品・不良品検品と呼ばれる作業を行います。箱や袋を開け、製品に傷が付いていないか、数が足りているか、壊れていないかを調べます。
電子機器や医療器具などの機械製品
正常に動くことが生命線です。それだけにきちんと作動するかどうか念入りな検品が行われます。ゲームやCD・DVDといったソフトもしっかり動作確認をしてから出荷されます。
このように、検品の仕事は製品によって作業内容がそれぞれ違うため、仕事を探す際には、求人サイトで調べたり、会社に電話して聞いてみましょう。そうして作業内容を確認しておくと、それに合わせた志望動機を書くことができます。
実際に志望動動機を書いてみよう!
製品ごとに検品作業の内容がわかったところで、実際の志望動機の書き方をお伝えします。
≪例≫検品の仕事は、細かいところまで目が届き、コツコツと仕事を進めるのが好きな自分の性格に合っていると思い応募しました。子どものころから工作が得意で、今もプラモデルや模型づくり、DIYを趣味にしています。手先の器用さには自信があり、一つのことに集中して黙々と作業を行うことが得意です。御社がつくっている生活雑貨は私にもなじみが深く、ぜひ御社の一員として業務に貢献したいと考えました。一日も早く戦力になれるよう努めますので、何卒よろしくお願いいたします。
志望動機を書く際には、必ず「なぜ応募したのか」がはっきりわかるようにしましょう。「家から近い」「時給がいいから」といったことでなく、仕事内容を意識した文章にします。また、コツコツ仕事に取り組める集中力、手先の器用さ、ミスの少ない几帳面な性格をアピールできると好印象につながります。
志望動機を書く前に作業内容を確認しよう!
検品の仕事は、未経験や初心者の人でも取り組める仕事です。ただし、会社や工場によって作業内容が違うので、どんな検品作業なのか、あらかじめ調べてから志望動機を書きましょう。一つのことにコツコツ取り組むのが好きなところや手先の器用さ、ミスの少ない慎重な性格を伝えられると、アピール力が上がります。
制作:工場タイムズ編集部