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ピッキングとは?派遣・バイトで工場・物流倉庫作業!仕事内容や作業のコツを徹底解説

2015/07/12公開 / 2023/09/14更新

「ピッキング」をご存知ですか? 鍵を開ける方法ではありませんよ。

「ピックアップ」の「ピック」から派生した、工場や倉庫などでの検品・仕分け・梱包につながる作業のことを意味します。

主に派遣やアルバイトでの雇用が多いピッキングの仕事ですが、ここではその仕事内容や種類、仕事の魅力とつらいところ、向いている人、身につくスキルについて解説します!

ピッキングとは、商品や品物をピックアップして集める仕事

ピッキング作業はどこで何を行う?

倉庫や工場などの出荷前の商品が保管されている場所で、あらかじめ用意された伝票や指示リストの内容にしたがって該当する商品を集め(ピックアップして)、検品や梱包の作業者に受け渡す作業のことをいいます。

英語ではピッキング=「摘み取り」「採集」という意味で訳されます。

ピッキングの方式は主に2種類

①摘み取り方式

摘み取り方式は、発送先ごとに複数種類の商品を順番に集めていく方式です。商品の種類が発送先の数よりも多い場合に適したピッキング方法です。「シングルピッキング」や「オーダーピッキング」「リストピッキング」などとも呼ばれます。

この方式では、商品の置かれた棚の前を作業者がカートを押しながら行き来し、伝票に記載された商品をピックアップしていきます。紙の伝票を使う場合や、商品の入荷・出荷などで活用される「ハンディターミナル」を使用して商品や棚のバーコードを読み取って作業を行う「デジタルピッキング」などもあります。

②種まき方式

種まき方式は、特定の商品をまず集め、その後複数の発送先に仕分ける方式です。商品の種類が発送先の数よりも少ない場合に適したピッキング方法といえます。「トータルピッキング」とも呼ばれます。上記の摘み取り方式と比べると、集荷のあとに仕分け作業が発生するため、仕分け用のスペースが別途必要になります。

この方式では、ベルトコンベアに載って流れてくる商品の中から、伝票に記載された商品を作業者がピックアップしていきます。ピッキング担当者が動き回る必要がないという点も、摘み取り方式との違いといえるでしょう。

ピッキング作業ではどんなものを扱う?

本やCD、文房具や雑貨などの日用品、衣類やアパレルなどのほか、化粧品や医薬品、食料品、電化製品などピッキングで扱う商品や品物は多岐に渡ります。通常大きなものや重いものはフォークリフトなどの重機を使って行いますが、基本的には人の手で作業を行います。

工場・物流倉庫でのピッキングの仕事はきつい? それともラク?

ピッキングのきついところ、考えられるデメリット

作業ミスや、ミスをしないためのプレッシャーがきつい

ピッキングにおけるミスといえば、商品の取り違えによりその後の配送先を間違えてしまう「誤出荷」があります。誤出荷が生じると顧客へのクレーム対応、再発送によるコスト増加だけでなく、在庫管理上のカウントミスやその後の発注ミスによるデッドストック(不良在庫)の発生など、倉庫の運営に影響をおよぼす可能性があります。

その他のミスとしては、作業中に商品を破損させてしまうケースも。食品でいえば卵を割ったり外箱を潰してしまったりなど。弁償などの自己負担が強いられることはまずありませんが、いずれにしても作業の正確性が求められ、ミスを発生させることだけでなく、ミスを起こさないためのプレッシャーを感じてつらいという人がいるかもしれません。

最初の方の1度や2度の軽いミスであれば、笑って許してくれるかもしれません。しかし、この先にいるお客様を困らせてしまうということを忘れてはいけません。自分はおっちょこちょいだと感じているならば、ミスをしないもしくはミスを減らす工夫をする必要があります。

体力的にしんどい

仕事中は倉庫や工場内を1日中歩き回るため、立ち仕事に抵抗がある人はきついかもしれません。作業中は棚や台から商品の荷降ろしや荷上げを行うため、立ったりしゃがんだりを頻繁に繰り返します。

また先にも述べましたが、ピッキングでは電化製品や飲料品など、ある程度重さのある商品を扱うこともあり、肩・腰・膝などの関節に多少の負担をかけることは避けられず、はじめは足の裏が痛むこともあるようです。最低限の体力と体のケアは必要だといえます。

人間関係は職場によるが、コミュニケーションはある程度必要

仕事は当日、作業指示書を受け取った時点から基本的に1人で取り組むことが多いですが、梱包・仕分・検品につながる工程では周囲のスタッフとの連携が必要になります。また職場によっては作業を周囲の人と喋りながら行える場所もあります。

仕事で悩んだり困ったりした際に気軽に相談できるよう、最低限のコミュニケーションは取っておいた方が良さそうです。また、マイペースすぎたり時間配分をうまくできない人は、周りのスタッフとの連携をより意識する必要があるかもしれません。

働きはじめは長く勤めている先輩や現場のリーダーに仕事を教わることもありますので、最低限のコミュニケーションやマナーは必要だといえます。

勤務地が遠くなりがち

多くの品物を保管し、ピッキング作業をともなう出荷作業も行われる倉庫や工場を建てるためには、広い敷地が必要になります。

そのため、企業はできるだけ安くて広い郊外の土地に建設しようとする傾向があり、結果的にピッキングの仕事をするためには郊外の職場へ行かなければならないことが多いです。交通面で不便を感じることが多いのはつらいところかもしれません。

冷暖房が完備されていないことも

特に広い倉庫などでは空調がしっかりと効かず、夏は暑い・冬は寒いという状況になることがあります。

トラックへの荷物の積み込み作業を行うためにシャッターが常に開けっ放しになっていることなども関係しており、暑さや寒さが苦手という方にとってはつらいかもしれません。

ピッキング作業はラク! 仕事のメリットとは

慣れてくると楽になって楽しい!

仕事はじめはミスや作業効率が気になっても、慣れればピッキングが楽に感じたり、楽しいと感じる人もいます。たとえば広大な倉庫や工場内を最短ルートで移動できるよう計算したり、多くの荷物の中から目当ての商品を探すのは一種の宝探しのような面も。職場仲間や同僚と集荷スピードを競うなど、ゲーム感覚で楽しく働いている人がいるようです。

経験を重ねることで精神的負担が減り、日によっては品物が少なく感じることも。また自分の好きな商品を扱う現場だと、トレンドを知ることができよりポジティブに働けるなど、ピッキングの求人に応募する際は条件を確認することをオススメします。

ダイエット効果で痩せる人も

1日で10キロ以上、3万歩を歩くといった職場もあり、ダイエット・減量効果が見込めます。またある程度重さのある商品や品物を扱う現場であれば、肩や腕・背中・腹筋などが鍛えられることも。男性だけでなく健康志向の高い女性にも向いているといえます。

お金がもらえる上、痩せたり体力がつくという面をポジティブに考えられれば、ピッキングの仕事はかなりオススメの職種だといえます。ただし職場によって環境は大きく異なるため、こちらも応募前に職場環境について確認をしておいた方がよいでしょう。

未経験でもOK! 専門知識やスキル不要

ピッキングの仕事は専門知識や高度なスキルが必要なく、ハンディターミナル(のちほど解説します)などの機器の使い方さえ覚えればすぐに仕事ができます。日によって配属場所が変わることもありますが、その場合も基本的に行う作業は変わらないため、すぐに慣れることができます。

残業なしで時間の融通がききやすい

ピッキングの仕事は働く時間が決まっており、基本的に残業がなく(一部は自主的に残業を選べるところも)また勤務時間の融通がききやすいという特徴があります。これはピッキングの仕事が一つ一つの作業にかかる時間が短く、キリのよいところで終了して後の人に引き継ぐのが比較的簡単であるためです。

そのためピッキングの仕事には短時間・長時間・日勤・夜勤などといったさまざまな勤務形態があり、フルタイムでの勤務だけでなくパートやアルバイト、ダブルワークでのシフト勤務なども柔軟に組めるようになっています。ただし会社によって最低出勤日数が異なるため、応募の際はしっかり確認しましょう。

日払い、週払いOKの職場あり

ピッキングの仕事は時間の融通がききやすいだけでなく、短期間勤務による日払い、週払いを実施している求人も多いです。学生や、メインの仕事との両立を希望される方にとってもこの制度は魅力的ではないでしょうか。

仕事の件数が多く採用されやすい

仕事の募集は通販サイトや卸業者の倉庫などが多く、特に年末年始のような多くの注文が入る繁忙期には、求人サイトなどで新たな人材の大量募集が行われます。そのため、ほかの仕事に比べて採用がされやすいという点も、ピッキングの魅力だといえるでしょう。

髪色や髪型自由!

仕事で直接お客さんと顔を合わせることがないため、髪色や髪型の規定を設けていない職場が多いです。このことから、仕事のために髪色や髪型を変えたくないという方にとってもこの仕事は魅力的ではないでしょうか。

工場ワークスでピッキング(軽作業)の仕事をさがす

工場や物流倉庫でピッキングするとき、どんな道具や装置を使うの?

押しながら移動するピッキングカート(台車)

大型スーパーで買い物をする際、私たちはショッピングカートを使って商品を運びますが、ピッキングの現場では「ピッキングカート」と呼ばれる台車を使い、荷物を積みながら移動します。

一般的なピッキングカートは台車の板が上下で二段ついており、その上に箱を複数載せて荷物を分けながら運びます。

紙、ハンディターミナル、デジタルカートでの伝票管理

「紙の伝票」を使った従来式のピッキング

紙ベースの出荷指示書(伝票)に記載された商品名と数量を確認し、保管場所から商品を探し出す従来式のピッキングで、リストピッキングとも呼ばれます。ペンも携帯します。

「ハンディターミナル」を使うデジタルピッキング

商品が保管されている棚にデジタル表示器が取り付けられ、表示にしたがって商品を集めていくのがデジタルピッキング。「ハンディターミナル(ハンディ)」という少し大きめの携帯電話のような機器を片手に持ち、商品や棚のバーコードを読み取りながら作業します。

デジタルピッキングはリストピッキングに対して伝票を読んだり商品を探す必要がなく、ランプが点灯している場所に向かうだけなので、ミスが生じにくいという特徴があります。

紙もハンディも使わない「デジタルカート」

先に述べたデジタルピッキングと名前が似ていますが、こちらは「デジタルカート」に表示された情報に従って集荷場所を探すデジタルカートピッキングと呼ばれる方式。紙もハンディも使用しないためペーパーレスになるだけでなく、片手がふさがらず両手を使ってピッキング作業を行えるのが特徴です。

AI(人工知能)による「自動搬送ロボット」

近年はAIを使い、自動で動くロボットを活用した自動搬送ロボット(ピッキングロボット)が導入されている倉庫・工場があります。この方式ではピッキング作業員が棚を回るのではなく、自動搬送ロボットが棚の下に入り込むことで棚の方から作業員に近づき、作業員の負担や作業効率を大幅に向上させています。

この方式では余分なスペースを作らず、より省スペースでのピッキング作業を実現しています。この最新技術導入の流れは、ピッキング業界だけでなく物流業界にとっても作業効率化だけでなく、人手不足を解消するための方法として行われています。

ピッキングの作業が早い人と遅い人の違い

同じ環境で同じピッキングをしていても「あの人はいつも作業が早いな」と一目置かれるような人は、どの企業にも1人はいるのではないでしょうか。

ベテランと新人であれば、ピッキング業務の勤続年数による慣れも関係してきますが、そのほかの作業が早い人と遅い人との違いは、主に次のような要素があります。

体力の差

ピッキングする商品や環境にもよりますが、基本的にピッキング業務は体力の消耗が激しい力仕事です。その人が持つ体力の差は、少なからず作業効率に影響します。

体力に自信のある人であれば強く意識することがないかもしれませんが、小柄な人や力の弱い人は商品の重さや大きさが変わると、作業ペースが変わってきます。また、広い倉庫内を動き回ってピッキングをしなければならない環境であれば、なおのこと体力の差による作業スピードの違いが大きく出てきます。

膨大なエネルギーの消耗で頭も体も余裕がなくなることは、作業効率が落ちる原因の1つです。体力の差は生まれ持った体格も影響しているので、体力をつける努力だけで完全に補うことは難しいかもしれませんが、体力の消耗を最小限に抑える動きや流れを考えて行動することで、ある程度カバーすることができます。

集中力の持続性

同じ作業を繰り返すピッキング作業の環境は、集中力を失いやすい人が出てきます。目新しいことに楽しみを覚えるような性格の人は、変わり映えしないピッキング業務を漫然とこなし始める可能性があります。

その結果、ダラダラと惰性で作業をおこなってしまったり、周りの人との雑談に熱中し始めてしまうこともあります。当然そのような状況になると作業効率が落ちてしまうので、集中力が途切れやすい人は作業スピードが上がらないことが多いです。

作業の流れの組み立て方

頭で先々の作業の流れを組み立てていけない人は、無駄な動作が増えて、作業が遅くなる傾向があります。

効率のいい作業工程を考えてピッキングする人は、時間や体力の消耗を最小限に抑えられるため、傍から見るとピッキングの動作自体が早そうに見えなくても、ピッキング作業は誰よりも早く終わるという結果を出します。

「あの商品が到着するまでにこっちを終わらせておこう」「これとあれを同じタイミングで作業すると時間が短縮できそう」など、目標や効率を常に考えて行動するとスピードアップにつながります。

ピッキング作業でミスを無くす方法とコツ!3つのポイント

ミスを頻繁にしてしまうと、自分の仕事が遅くなるだけではなく、周りの従業員や取引先企業にまで迷惑をかけてしまう事態に発展します。

人間がやる作業なので、ミスを絶対に起こさないことは難しいかもしれませんが、少しの心がけでミスを最小限まで無くしていくことができます。

ペース配分を考える

体力や時間に余裕がなくなると注意散漫になってしまい、ミスが起こりやすい状況を作り出してしまいます。無駄な消耗を減らすためには、ペース配分に気をつけるといいでしょう。

仕事を完璧にこなそうと意気込んで、始めから張り切りすぎると、後半で体力が尽きて疲れ果ててしまいます。体に力が入りづらくなって、商品を落として破損してしまったり、疲労困憊で頭も働かなくなって、数量などを間違えるといったミスにつながります。

また、時間を考えずにのんびり作業していて、商品の積み込みの時間が迫ってきたなど、時間に追われる状況を作り出してしまった時、ミスは簡単に起きてしまいます。常に余裕を持った作業をおこなえるよう、頭の中でしっかり作業計画を練って、適切な配分を認識しておきましょう。

整理整頓を心掛ける

乱雑に商品を集めて置いていくと、混乱してミスを引き起こします。作業効率を考えて同時進行で商品をたくさん集めていったり、置き場所を決めないであちこちに商品を並べていってしまうと、どんどん収拾がつかなくなっていきます。

また、不安定に物を積み重ねたり集めたりしていると、大きな危険が伴います。落下によって商品の破損が起こりえるのはもちろん、人を巻き込んでしまうと事故にもつながりかねません。

商品を集める際は、周囲への視界をさえぎらないように量を調節し、整理整頓してピッキングをおこないましょう。

確認作業を欠かさない

丁寧な確認は、ミスを減らす上で最も大切な作業です。ピッキング作業はリストや伝票などで数量や品番を確認したりと、細かい数字の羅列に向き合う機会が多く、もともとミスが起こりやすい作業でもあります。

ピッキングした商品の確認作業をしていない人は、数量などの間違いがないかチェックする習慣をつけましょう。

確認作業をすることで、余計な時間を取られるように感じる人がいるかもしれませんが、正確なピッキングをできない方が無駄が増えて、さまざまなミスにつながります。周りの人の速さに焦って、スピード重視で雑なピッキングをしていてはミスが増加し、逆に時間ロスの悪循環にはまります。

作業を早くこなすことにこだわるのではなく、ミスを少なくするなどの無駄を無くしていく中で、結果として作業が早くなっていくという過程が重要であることを、忘れないようにしましょう。

ピッキングの仕事に向いている人

集中力を長時間保つことができる人

梱包や検品といった業務も担当するような場合以外、ピッキングの仕事は伝票と照らし合わせて該当の商品を選定し集めていくことを繰り返します。フルタイムでピッキングを行う場合には1時間の休憩時間があるとはいえ、1日8時間この作業を行わなければなりません。

集中力が切れてしまうと商品を選ぶスピードが落ち、誤った商品をピックアップしてしまうかもしれません。そのような状況に陥ってしまえば作業効率が低くなり、スピードと正確性のどちらにおいても精度が下がります。そのため、ピッキング作業においては長時間同じ作業を続けても精度を落とさない集中力を持つ人が向いていると言えます。

ミスをしないよう黙々と作業を続けられる人

ハンディターミナルの画面に表示される内容通りに作業を行ってさえいれば、理論上はピッキング作業におけるミスを防ぎながら仕事をこなすことができます。けれどピッキング作業を行う上では効率を重視しなければならないシチュエーションもあり、それによって生じる焦りがミスを招いてしまうこともあります。

このことから、ピッキング作業におけるミスを防ぐために仕事の基本的な流れをしっかり覚え、機器の指示にしたがい、どんな状況下でも焦ることなく黙々と作業を続けられる状況を作れる人が、この仕事に向いているといえそうです。

体調管理が上手な人

ピッキングの作業はある程度の体力が必要だと上記で述べましたが、作業のほとんどを立って行うため、体調がすぐれない中で仕事をするのは困難です。

また上記で述べた通り、工場や倉庫内の気温がうまく管理されていない職場もあり、衣服による温度調節なども含めて体調管理をしっかり行える人も、この仕事に向いているといえるでしょう。

ピッキングの仕事で身に付くスキル

ピッキング作業を行う上では、できるだけ短時間で多くの件数をこなすことが求められます。たとえば複数の商品のピッキングを指定された場合、それらを最短時間でピックアップするために最適な移動ルートを考えながら作業をする必要があります。

このようにピッキングの仕事を続けていけば、作業を効率化するための考える力が身につき、ほかの仕事や日常生活でも活かすことができるでしょう。

またピッキング作業で効率化をはかるためには、商品の保管場所をある程度覚えておくことも重要です。これにより、荷物の位置を相対的かつ正確に把握する記憶力も伸ばすことができるでしょう。また知識面で存在感をアピールすることにもつながり、職場で重宝されるのは間違いありません。

ピッキング作業にオススメの服装は?

仕事中は基本的にカジュアルOK!(なところが多い)

仕事は「動きやすい格好」でという表現での募集が多いピッキングの仕事。さすがにハーフパンツ(短パン)やサンダルでの勤務はNGというところが多いですが、これは見た目というよりも外気との温度差で体調を崩したり、歩く距離の問題で足を痛めないようにという配慮だと考えてください。

なお「面接も普段着(カジュアル)で」という派遣会社やアルバイトの案件が多いですが、すべてのピッキングの仕事がそうとは限らないため、念のため求人票をよくチェックしてくださいね。

ちなみに普段着のイメージがわかないという人は以下を参考にしてください。

  • 上半身:Tシャツ、スウェット、セーターなど
  • 下半身:ジーンズ、チノパンなど細身のもの(太めはNG)
  • 靴:スニーカー
  • その他:爪は短め、スカートNG、アクセサリーも最小限で

先にピッキングの仕事におけるデメリットでもふれましたが、現場となる倉庫や工場には空調がきいていない場所があります。新しくできたばかりの建物や施設であれば冷暖房完備の場所もありますので、応募の際は確認をおすすめします。

夏は薄着、冬は厚着が基本

一般的には古めの倉庫、工場には空調がない場所が多いですので、

  • 夏は薄着で着替えとタオルを持参
  • 冬は厚着(だぼつかない格好)で、最新の保温肌着や薄手のダウンなどを着用
  • 手袋は指先のあいているものの方が作業しやすいが、気温によって調整

また夏でも冷凍食品や食品関係の倉庫であれば冷蔵庫の中で作業を行うことがあり、上記の服装が必須となります。いずれにしても、仕事をはじめる前に現場の環境をしっかり確認しておきましょう。

マイ手袋、エプロン、マスク持参のススメ

ピッキングの仕事をする際はホコリをかぶった品物、床に置かれたダンボールなどを扱うことがあるため、当然手足や着ている服が汚れるだけでなく、ホコリや塵を吸い込むことによって風邪や体調不良を起こしやすくなることなどもあります。

そういったことを防ぐためにも、ご自身で手袋(軍手など)やエプロン、マスクを持参することをおすすめします。職場によっては支給されるところもありますので、こちらも仕事前に確認してみてください。

工場・物流倉庫のピッキングの求人を見てみる!

ほとんどの倉庫や工場ではこのピッキング作業が必要なため、求人情報誌などでアルバイトや派遣の求職者を募集しているのを見かけたことがあるかもしれません。

ピッキングの求人は「未経験者歓迎」と書かれていることが多いです。その理由としては、実際の仕事は伝票や指示書リストなどと照らし合わせて商品を探し集める作業を繰り返すからで、資格や経験がなくてもほぼ問題ありません。未経験からはじめたとしても数日程度で作業に慣れるでしょう。

ただし、酒類や飲料品といった重い商品をピッキングする際はフォークリフトを使うこともあり、そういった現場ではフォークリフトの免許が求められるケースもあります。

また海外からの輸入商品や、国外輸出を目的とした商品を扱っている企業の場合、伝票が外国語で書かれていることがあります。そういった現場では、伝票を読むために外国語の理解力が必須になりますが、それも求人情報に記載されていることがほとんどなので、求人内容をしっかり確認しましょう。

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