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工場で行う検査のお仕事って何をするの!? 具体的な仕事内容を教えて!

2015/12/31公開 / 2023/06/05更新

どの工場でも必ず行われる「検査」という工程。小さな部品一つから製品の組み立て、完成に至るまで、いくつもの検査を合格してはじめて出荷することができます。

検査自体は製造業だけでなく、医療などいろいろな業界で行われています。

今回は、検査に関する具体的な仕事内容についてご紹介します。

検査のお仕事とは?

検査の仕事について、工場と工場以外に分けて説明します。

まず、工場で行われる検査の代表的なものは、ライン作業で作られた製品のチェックです。出来上がった製品に不具合がないかを確かめたり、発送前に数が合っているかを確認するのが主な内容です。規格に沿わないモノがあれば、担当者に報告して対応を依頼します。

自動車や機械工場の場合、細かな部品を多数扱います。なかには、顕微鏡を使って素材の構成を調べたり、溶接部分など細部を検査することもあります。食品工場では、ベルトコンベアから流れてくる製品に異物が入っていないかという「目視点検」をはじめ、「微生物検査」「アレルギー検査」「食品添加物検査」などが行われます。

一方、工場以外にもいろいろな検査があります。たとえば、医療の現場なら臨床検査技師の仕事がそうです。臨床検査技師は医師の指導の下、患者の体の状態を調べるために血液や尿の検査、心電図検査などを行います。病気の早期発見、早期治療には非常に大切な仕事で、その重要性が近年ますます高まっています。

扱うモノによって大きく変わる検査

検査にはいろいろな種類があります。その中で初心者が取り組みやすい主なものを紹介します。

製造業の現場では、品質保証を目的とした「目視検査」が行われます。これは、ライン作業でベルトコンベアに乗って運ばれてくる製品の中から不適合品を取り除く仕事です。不良品や異物が混入すると企業にとって大きな損失につながるため、全数検査が基本です。ただし、人間の集中力には限界があるので、ローテーションを組んで作業を回していきます。

目視検査と似たものに「外観検査」があります。これは製品の外観をチェックして、変色や傷などの不具合がないかを見つける作業です。最近では、検査のばらつきをなくすために「自動検査装置」という機械を導入して目視検査を自動化している企業があります。

しかし、なかには機械だけでは見つけにくい細かい不具合も出てきます。そのため、すべてを機械検査で済ませるのではなく、目視検査も並行して行われます。これらは食品工場や部品工場などでよく行われる検査です。

自動検査装置に関連して、製造ラインでは、作業状況や動作状況をモニター画面で確認する「モニターチェック」という検査があります。これもそれぞれの工程で不具合が生じていないかを監視する検査です。

また、「分析補助」と呼ばれる検査があります。これは、医薬品や化粧品などの研究開発が行われている現場で研究者をサポートする仕事です。たとえば化粧品会社なら、研究者の指示で化粧品の成分を分析したり、データをPCにまとめる作業を行います。

検査のお仕事を選ぶメリットとは?

検査の仕事は年齢制限や特別な資格がなくてもできるものが多く、初心者でも比較的容易に取り組むことができます。

生産ラインの中に入ると、普段よく目にする製品がどうやって完成するのかを間近に見て理解することができます。日常生活では材料が形を変えて製品に変わっていく過程を見る機会がないので、電子機器や食品、自動車などの製造工程に関心がある人は楽しく仕事ができるでしょう。

検査の仕事には、その他にもいろいろなメリットがあります。

比較的早く仕事を習得し、しっかりとこなせる

最初はそれほど複雑な検査を任されることはないので、はじめて検査に挑戦する人でも、職場の上司や先輩の指導を受ければ、比較的早く仕事を覚えられます。一度覚えてしまえば、あとは毎日繰り返すうちにコツを身に付けられるので、しっかり仕事をこなせるようになります。

最終的な工程を担うので責任感をもって仕事をこなせる

検査は、品質管理を担う大切な仕事です。工場に素材や部品が来たところから最終的な完成に至るまで、検査はすべての工程に関係してきます。そのため、「この製品の最終責任者は検査をしている自分だ」という責任感を持てるでしょう。

製品ごとに検査のコツが違うので、より速く正確にこなすやりがいがある

毎日検査業務をしていると、製品ごとのコツが分かってきます。決められた時間の中でより多くの量をこなすにはどうしたらいいのかを考えながら作業すると、大きなやりがいを見いだせます。

モノづくりを支える検査のお仕事

検査の仕事は、何かをつくり出すわけではないですが、不備のない製品や部品を出荷するためにとても重要な役割を果たしています。どんな工場でも必ず検査の工程があり、検査員がいます。仕事の種類も、一人で黙々と作業するものから、各工程で働く作業員とコミュニケーションを取りながら進めるものまで幅広くあります。製品が出来上がっていく現場の一部始終を間近に見ることができ、モノづくりや製造業に関心がある人には興味深い仕事と言えるでしょう。

制作:工場タイムズ編集部

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