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電動ドライバーは2種類あるって知ってる? 初心者でも迷わない選び方のポイント3点

2018/06/11公開 / 2023/06/08更新

DIYで椅子や棚などを作るときには、ネジを締めたり穴を開けたりといった作業がありますよね。

家庭用の手で回すタイプのドライバーを使うと、ネジ締めは強い力が必要であるだけでなく、初心者は木材を傷つけてしまうことも。

今回は、あまり普段DIYをやらないような初心者にもおすすめの電動ドライバーの種類や、電動ドライバーを選ぶ際に注意するポイントなどについてご紹介します。

電動ドライバーでできることってどんなこと?

一般的にドライバーというと、手で回しながらネジを締めるタイプのものを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。しかし、このような手動タイプのドライバーを使うときは十分な力が必要であるため、力のない方は簡単には取り扱えません。また、力のある方でも短時間に何度も使うと手が痛くなってきたりしまうことから、ベッドや机などの大型家具を組み立てるときはこのような手動タイプのドライバーは向いていないと言えるでしょう。

一方、一見ドライヤーのような形をしているドライバーのことを、電動ドライバーといいます。電動ドライバーは先端のネジに接続させる部分のみが電動で回転するようになっているので、長時間使用しても手が痛くなることはありません。また、ネジを締めるときに強い力が必要ないことから手元が狂いにくく、正確な場所にネジを取りつけやすくなるので初心者でも簡単にネジ締めができます。

このようなことから、電動ドライバーはネジ締めで大幅な効率化が図れるため、家具を組み立てたり木工品を作ったりといったDIYのいろいろな場面で活躍してくれます。特にテーブルや棚などの大型家具の組み立てでは、ネジ締めを行う回数が多く正確さが完成度にも大きく影響するため、電動ドライバーは大きな力を発揮するでしょう。

また、電動ドライバーの中には、ビットをつけ替えてドリルとして使えたり、充電しての稼働が可能なコードレスタイプなどもあります。こういったドライバーは、ネジ締め以外にもDIYで幅広く活用できます。

電動ドライバーは2種類あります

電動工具の中でも利便性が高く、DIYのさまざまな場面で活用できる電動ドライバーですが、大きく分けて2つの種類があることをご存知でしょうか?つづいては、これら2つの電動ドライバーの違いについてみていきましょう。

ドリルドライバー

電動ドライバーの種類のひとつである「ドリルドライバー」は、先端部の回転数が特に多いという特徴があります。具体的な回転数はメーカーや製品、あるいは電圧数によって大きく異なりますが、最も電圧が低い3.6V(ボルト)のものでも1分間当たりの回転数は600回程度にまで及ぶことが少なくありません。
この回転数はネジ締めだけでなく、木材に穴をあける上でも十分な回転数のため、先端のビットを変えて電動ドリルとしても使用できます。これが「ドリルドライバー」という名称の由来にもなっています。

ちなみにドリルとして使用できない電動ドライバーは、先端部分の1分間当たりの回転数が200回程度しかありません。そのことからもドリルドライバーとの違いははっきりと分かります。

インパクトドライバー

一方、電動ドライバーの中には「インパクトドライバー」と呼ばれる種類もあります。この電動ドライバーは、形はドリルドライバーと同じドライヤーのような形をしていますが、ネジなどを締めつける力を表すトルク値が特に強いという特徴があります。

このトルク値の数値はメーカーや製品、電圧数によって大きく異なりますが、電圧が10.8V以上の一般的なインパクトドライバーは90N.m(ニュートン・メートル)~180N.m程度のトルク値が保証されていることがほとんどです。一般的な3.6Vの電動ドライバーの場合、このトルク値は4N.m程度。このことから、インパクトドライバーは締めつける力が特に強いことがわかります。

ビットで比較する!電動ドライバーの機能

ご紹介したように、電動ドライバーには性能の異なる2つの種類が存在します。また、先端部分のビットを用途に応じて取り換えることで、さらに便利に使用できるようになるという点は双方の共通点といえます。

電動ドライバーを最も多く使う場面としてはネジを締めるときですが、ネジ穴は+と-があるだけでなく、ネジの大きさによってネジ穴の大きさも異なります。ネジ穴の大きさに合っていないドライバーを使用してしまうとネジ穴がつぶれてしまい、それ以上ネジを回せない状態になってしまうことがあります。ビットの種類が多い電動ドライバーほど対応できるネジ穴が増えるため、電動ドライバーは商品としての機能も優れていると言えるでしょう。

また、電動ドライバーの中でもドリルドライバーの場合、先端のビットをつけ替えればドリルとしても使用することが可能となり、木材を削ったり穴あけを行うこともできるようになります。中にはヤスリとして使用できるビットが付いた電動ドライバーも存在することから、木材の幅広い加工において電動ドライバーは活用することができます。

電動ドライバーを選ぶときのポイント3点

電動ドライバーはドリルドライバーとインパクトドライバーの2種類に分かれるだけでなく、メーカーや製品によってさまざまな性能が搭載されていることから、大型のホームセンターや通販サイトなどでは多種多様なものが販売されています。多様で数の多いドライバーは、どれを選べばよいかわからないという方も多いでしょう。そこで、つづいて電動ドライバーを選ぶときのポイントを3つ挙げます。

電源

電動ドライバーの種類は、電源の違いでも分けられます。一般的なものとしては、コンセントに接続して使うコードがあるタイプのものがよく知られていますが、最近ではバッテリーが搭載されコードの取り外しができる充電可能なタイプも多くなっています。特にコンセントがない屋外で作業をすることが多い場合には、充電可能なタイプを選ぶことをおすすめします。

パワー

先程ご紹介したように、電動ドライバーは種類によって回転数や締めつける力が異なります。これらの違いには電圧が大きく関係していて、電動ドライバーの電圧は3.6V程度のパワーの弱いものから18V程度の本格的なものまでさまざま。そのため、特にネジ締めを多くする場合やドリルとしても使用したい場合には、電圧が高いものを選ぶようにしましょう。

重さ

電動ドライバーでネジ締めをするときは片手で木材を押さえながら作業することが多いため、電動ドライバーはもう一方の手で持つことになります。そのため長時間作業をする場合、電動ドライバーが重たいと手が痛くなってしまうことがあるかも知れません。

このような点から、最近では軽量化された電動ドライバーも数多く登場していますが、充電可能な電動ドライバーの場合、バッテリーの重さがあることで軽量化ができないものもあります。電動ドライバーを選ぶ際には、この点に関しても注意が必要です。

使う用途に合った電動ドライバーを選ぼう!

今回は、さまざまな電動ドライバーの特徴や選び方などについてご紹介しました。一口に電動ドライバーと言っても、ドリルドライバーとインパクトドライバーの2種類があり、製品ごとに電圧やビットの種類も大きく異なります。

電動ドライバーを購入するときには、店頭に行ってから購入するものを選ぶのではなく、まずは使う用途に合った電動ドライバーがどのようなものなのかを十分に理解してから、それに合った製品を探しに行くようにしましょう。

制作:工場タイムズ編集部

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