あなたがいつも飲んでいる飲み物も、机の上のその本も、実はフォークリフトで運ばれているって知っていますか?
名前はなんとなく聞いたことがあるけれど、どんな目的で使われているのか、どんな仕事なのかは詳しく知らない方がほとんどでしょう。
今回は、そんなフォークリフトを使った仕事内容や、必要な資格について紹介します。
フォークリフトとは?
フォークリフトとは、倉庫や工場で、荷物の運搬や積み下ろしをする特殊自動車のこと。パレット(専用の架台)に、まとまった荷物をいっきに運ぶことができ、いろんな現場で活躍しています。
稼働する場所や、扱う荷物の種類によって、フォークリフトにも種類があり、操作方法もそれぞれ違うのです。もっともポピュラーなのが、2本のツメ(フォーク)を持ち、荷物の下にあるパレットの穴に、ツメを差し込んで上下するタイプ(カウンターバランス式)。きっと、テレビなどで見たことがある人も多いのではないですか?ほかには、フォークの部分を前後に動かすことができ、よりコンパクトになるタイプ(リーチ式)もあります。
仕事はどんなことをするの?
工場、物流、倉庫、運送など、幅広い業界で活躍しているフォークリフト。倉庫内の荷物を運搬するのがメインの仕事となります。イベントやライブ会場の設営、物流センターなどでの配送業務、倉庫での荷物の仕分け作業、自動車部品工場での資材の運びいれなど、活躍の場はとても多いです。フォークリフトで運搬する作業のほか、検品や、荷降ろしなどの業務も行う場合があります。
また、基本的には倉庫内での作業です。そのため、エアコン完備とはいかず、夏は暑く冬は寒いなど、場合によっては作業環境が気になることも。ただ、この仕事はフォークリフトの運転がメインなのです。力仕事に比べると夏の暑さはいくぶんましですし、冬も着込めばいいので、どちらかといえば、天気や季節には左右されにくいお仕事です。
フォークリフトの仕事は給料が高いのが魅力!
工場で人気のある職種の一つがフォークリフトの運転業務です。フォークリフトの仕事は資格が必要なので、時給相場は1100円前後と、やや高めの傾向にあります。同じ倉庫内での軽作業と比べても、時給が高めに設定されていることが多く、職場によってはフォークリフトの技術手当を設けているケースがあります。
働ける形態もさまざまあり、派遣やバイトをはじめ、正社員登用ありの募集も求人サイトに掲載されています。また、日雇いバイトとして、短期間で効率よく稼ぎたい人にも注目されている業務です。
フォークリフト操作業務で1ヶ月に稼げる金額は、雇用形態に関わらず、全国の平均で18万円以上です。正社員なら25万円以上の方も多数います!
資格を活かして、少しでも多く稼ぎたい人にはぴったりのお仕事です。
フォークリフトの仕事をするためには?
最大荷重1トン未満であれば、特別教育を受け終えることで、フォークリフトの操作ができるようになります(要普通運転免許)。最大荷重1トン以上のフォークリフトを操作するためには「フォークリフト運転技能講習」を受け終え、資格を取得することで、操作することができます。
この講習は、早くて実技3日、学科1日の計31時間ほどで取得することができます。費用は、最大荷重1トン未満だと2万5000円ほどで、わりと手ごろな値段。最大荷重1トン以上となると4万円ほどです。全国で試験が行われており、合格率は90%以上でそれほど難しいものではなく、比較的カンタンに取得できるのが、フォークリフトの資格です。
資格が必要な分、時給も高いので、資格取得にかかったお金もすぐに回収できますよね。多くの業界・現場で活用できる便利な資格なので、取得しておいて損はないはず!経験を積んで、スキルを磨いて、いろんな現場でチャレンジしてみるのも、いいかもしれないですね。
あらゆる現場で求められるフォークリフト
フォークリフトの身近さや仕事内容、その魅力を知っていただけたでしょうか?
「フォークリフト運転資格」をもった人材は工場、物流、倉庫、運送など、幅広く必要とされています。そのため、経験・未経験を問わず、求人情報も多く載っています。時給は高めの傾向にあります。長期・短期・単発の求人がそれぞれ揃っているので、社会人の方はもちろん、休み期間に効率よく稼ぎたい学生さんにも、必見のお仕事です。
また、資格はカンタンに取れるので、興味のある人、時間とお金に余裕のある人はチャレンジして損はないはずです。
フォークフォークリフトの仕事は、大切な荷物を丁寧に扱い、的確な車両の操作が求められます。車の運転や、機械の操作が好きな人はもちろんですが、事故に注意して大切な荷物を丁寧に扱えるような、落ち着いた方にも向いているお仕事ではないでしょうか。
制作:工場タイムズ編集部