求人情報に軽作業という言葉がありますが、検品はその中の一つの仕事です。
完成した製品の品質を確認するために検品が行われています。
どのようなことがされているのでしょうか。検品の具体的な仕事内容や仕事の流れについて紹介しましょう。
検品の仕事ってどんな内容?
検品は工場つくられた製品に、欠陥がないかを確認する仕事です。ベルトコンベアで流れてくる商品を手作業で仕分ける方法や機械を使って仕分ける方法などいろいろあります。
どんなことを確認するの?
製品によって、いろいろな観点から完成品を確認しています。
「不良品の仕分け」の場合、一つ一つの製品が出荷できる状態か確認します。果物や野菜の場合は傷んでいるものがないかを確認したり、衣服の場合は汚れや糸のほつれ、破れがないかを確認します。書籍の場合は中身を見て、ページの抜け落ちや印刷ミスが発生していないかを確認します。
異物が混入していないかを確認する「混入検品」という作業があります。食料品など袋の封が閉じられた状態の検品は、密閉状態でも異物の混入を調べることのできる機械を使います。また、並行して決まった重さで包装されているかなども確認する場合があります。
そのほか、機械製品であれば「作動検品」を行います。正常に動作するか一つずつ確認をする作業です。またこれは工場製品に限らず、スマホアプリなどでも同様の検品が行われます。マニュアルに従って実際にアプリを操作し、不具合がないかを確認します。
検品のお仕事の流れ
一日の仕事の流れとして、まずは制服に着替えることからはじめます。特に食料品を扱う場合は、菌やゴミが作業部屋内に入らないよう必ず制服を着用します。また入室する際も制服や手などの除菌を行い、マスクを付けます。制服の有無は工場によって異なるので、働き始める前に教えてもらえるでしょう。
その後、担当の持ち場につき作業を行います。ベルトコンベアに流れてくる製品をチームで連携して確認していくので、休憩は従業員で同時に取ります。作業の集中力を高めるために、こまめな休憩を取り入れる工場が増えています。
また、検品の仕事は倉庫や工場が職場になる場合がほとんどなので最寄り駅から少し離れた場所が多いです。その場合、多くの工場は最寄り駅から送迎用のバスを運行しています。
検品作業の勤務形態は?
検品作業の勤務形態や給料はどのようになっているのでしょうか?
勤務期間
勤務期間は、短期で勤務する人もいれば長期で勤務する人もいます。短期期間の勤務であれば、1日や3日間、1週間と求人には種類があります。空いている時間に合わせてシフトを調整し、働くことができます。
また、工場の検品工程ではシフト制を採用している場合が多いです。交代の時間になれば次の担当者が来ることは検品作業のメリットでしょう。一人が担当する作業には複雑なものがないので、時間内に作業を終えることができます。
給料の相場
「検品・検査・調整」の仕事は、2015年6月時点での平均時給が1,036円で、平均月給で見ると、16万5,828円です。短期間で勤務できるので、派遣やバイトなどの勤務形態で働く方が多い傾向にあります。
検品のお仕事に向いている人は?
検品に向いている人は、どのような人でしょうか。
丁寧にこなせる人
検品は、同じ商品を慎重に確認する作業です。注意力を持続させながら丁寧に作業をこなせると見落としなく検品作業ができます。目標を設定したり休憩時間を上手く利用し気分転換をしながら、作業を丁寧にこなせる人が活躍できます。
手際の良い人
検品作業は、1日にたくさんの商品を確認します。ベルトコンベアではほかの従業員と連携しながら作業を行うので、手際良く検品できると仕事がスムーズに進みます。物事に没頭でき、テキパキとこなす人に向いている仕事です。
コツコツ作業を進められる人
検品作業は担当に分かれて確認作業を行います。製品は一つ一つ確認するので地道な作業かもしれませんが、完成品を世の中に出す前の大切な工程です。確認をした製品が梱包され積み上げられていく光景を横目に、一つずつ検品を進めていける人に向いています。
希望時間に合わせて
検品は、知識やスキルに関係なく未経験者でもできる仕事です。都会や地方に関係なく、全国で安定して募集があります。自分の希望時間に合わせて仕事をしたい人や仕事をなるべく早く覚えたい人には、検品の仕事がオススメです。材料の状態を実際に見た上で、製造の工程を知り、完成品を手に取る検品のお仕事はモノづくりを直接体験できる仕事と言えます。
制作:工場タイムズ編集部