工場や倉庫にあるたくさんの荷物を運ぶときに大活躍のフォークリフト。
そんなフォークリフトの種類や仕事について、みなさんはご存知でしょうか。実際の現場では工場や倉庫の広さ、そこで運ぶ荷物の重さなどによってフォークリフトを使い分けています。
今回はフォークリフトの種類と特徴、その仕事についてご紹介します。
フォークリフトはどんな車なの?
フォークリフトとは、重い荷物を運びたいときに使われる車です。一般的に、二本のツメが車についており、これをフォークと呼びます。このフォーク部分に重たい荷物をのせることができます。このように、重たい荷物を運ぶ車なので、倉庫や工場にフォークリフトの仕事があります。また、フォークリフトを運転する人のことを「リフトマン」と呼ぶこともあります。
そもそも、フォークリフトは今から約百年前に海外の会社でつくられました。その後、徐々にいくつかの会社でつくられるようになり、今では日本の会社でもフォークリフトをつくっています。また、たくさんの種類がつくられています。
カウンターバランスフォークリフト
最も一般的なフォークリフトで、座って操作をするタイプです。車の前に、フォークがついています。重い荷物をのせても倒れないように、車の後ろにはおもりがのっています。このように、前後で「バランス」をとっているので、カウンターバランスフォークリフトと呼ばれます。
リーチフォークリフト
カウンターバランスフォークリフトとは違い、立って乗るタイプです。こちらも二本のフォークがついています。「リーチ」とは、どこかに届くことを表す言葉。その通り、フォークリフトが停止していても、荷物までフォークを伸ばすことができます。
ウォーキーフォークリフト
歩きながら操作をするフォークリフト。車の後ろにハンドルがついており、このハンドルでフォークの上げ下げを行います。比較的、誰でも簡単に扱えるのが特徴です。
細かく分けると、ほかにもいくつかの種類があります。このように、フォークリフトといっても、種類によって、形や操作方法が異なるのです。
フォークリフトの仕事はどんな魅力がある?
フォークリフトを操作して荷物を運ぶ仕事。さて、そんなフォークリフトの仕事の楽しさとは、いったいどんなところでしょうか。
倉庫の中を運転するのが楽しい
この仕事は、次々に荷物を運んでいく作業がメインです。場合によっては、一日中フォークリフトを運転していることもあります。また、フォークリフトは、倉庫の狭い通路でも動けるよう、小回りが利くようになっています。倉庫や工場には、たくさんの種類の仕事がありますが、車を運転する仕事は多くありません。
スキルアップを実感しやすい
車を運転できるから、フォークリフトも運転できる。そんなことを思っている人もいるのではないでしょうか。実は、パレットにツメを入れたり、荷物をきれいに積んだりするためには練習が必要です。そこが、フォークリフトの奥深いところでもあり、楽しさを感じられるポイントです。ベテランになると、「スピード」「正確さ」「安全性」のレベルがとても高いのです。上手な人の動きを見ながら、少しずつレベルアップしていくのも楽しみの一つになります。コツを掴めば掴むほど、楽しさをみいだせる仕事です。
こんな人はフォークリフトには向いている
ここまで、フォークリフトやその仕事について説明をしてきました。では、どのような人がこの仕事に向いているのでしょうか。
安全で丁寧な仕事ができる
フォークリフトでは、重い荷物を運び、ときには高いところの荷物を取り扱う場合もあります。そのため、安全で丁寧な仕事は欠かせません。工場や倉庫ではたくさんの人が働いています。自動車の運転と同じく、まわりの人に配慮した運転を心掛けましょう。どんな仕事でも、慣れた作業であれば、気を抜いてしまうこともあります。そのような場合でも、集中力を切らさずに仕事ができる人は、この仕事に向いているといえます。
長時間の運転も楽しめる
在庫を多く抱えている倉庫などでは、一日中フォークリフトが動き続けていることがあります。力作業がメインではないので比較的楽な仕事と思われがちですが、車の運転と同じく、フォークリフトを長時間運転していれば当然疲れることもあります。休憩時には体をできるだけ休めるなどして、長時間の運転も楽しめる人は向いているといえるでしょう。
まとめ
荷物運びには欠かせないフォークリフト。みなさんの手元にあるモノも、倉庫にあったときはフォークリフトで運ばれていたかもしれません。そういった意味では、実は身近な存在といえるでしょう。フォークリフトの運転は楽しさがある反面、周りへ配慮をして、十分に注意することが必要になります。フォークリフトを使った荷物運びを楽しみつつ、安全な運転ができる人には向いている仕事です。
制作:工場タイムズ編集部