生産技術は、工場でモノづくりをするときに質の高い製品をいかに効率良くつくるかを考える仕事です。
「生産技術の仕事に応募したいけど、志望動機がまとまらない…」
――そんなふうに悩んだことがある人もいるのではないでしょうか。
今回は、生産技術職に応募する際、履歴書に志望動機をどう書くかについてご紹介します。
生産技術職ってどのような仕事内容なの?
生産技術職とは品質の高い製品をできるだけ安く、速くつくれるように生産工程の改善を指導したり工場の管理をする仕事です。主な仕事内容と役割はこんな感じです。
毎日の業務はどんなことをしている?
メーカーによって多少の違いはありますが、一般的には製品の企画や設計、製造機械の準備、作業手順の作成、部品や資材の調達、在庫管理などです。これらの仕事が効率よく進むよう改良を行います。
どんな役割があるの?
自分が考えた作業手順に沿って生産を行ってもらうよう従業員に伝えます。また、現場の作業に問題が発生した場合は従業員と話し合いをします。このように生産技術の仕事は効率のいい生産体制をつくるのに、中心的な役割を果たします。
生産技術職になるには?
初心者の人でも生産技術の仕事をはじめる方法をご紹介します。
経験者採用だけでなく、初心者向けの募集が存在する
未経験の人でも正社員になれる働き方があります。人材派遣会社に登録して、派遣スタッフとして仕事をする方法です。現段階では未経験でも、派遣社員として経験を積めば経験者として中途採用に応募できます!また、紹介予定派遣として派遣期間終了後、正社員にキャリアアップする道もあります。
なかには若い未経験の人を採用して、自社で育てる文化のある企業があります。このような「未経験者・初心者可」の求人が出ていないかチェックしましょう。未経験の人でも生産技術のキャリアを積むことができます。
キャリアアップで管理職を目指すことも!
生産技術の仕事は、はじめは工場に配属されることがほとんどです。最初は生産数の少ないラインを担当し、経験を積みます。その後、少しずつ製品生産数の多い生産ラインを任されるようになります。生産技術のスキルに加えて、従業員をうまく指導できるコミュニケーション力が身につくと、工場長や生産拠点責任者のような管理職にキャリアアップするチャンスが開けます。
生産技術職のやりがいとは?
生産技術職にはどのようなやりがいがあるのでしょうか。
品質とコスト、納期を守り製品をつくりあげる楽しさ
生産技術の課題であり面白さと言えるのは、いかに価格を低く保ったまま質の高い製品をつくり上げるかを考えることです。またどれくらいの品質と価格で生産すれば、お客さんに喜ばれるかについても頭を使います。この全体のバランスをうまくとりながら、生産工程や設備、作業手順の改良を行います。自分の意見から生産ラインが改善され、生産の効率が上がるのはうれしいものです。
部署間で連携するためのコミュニケーションがある
生産技術職で働くときは、生産を担当する部署のほかにもいろいろな人と関わります。新しく生産ラインを立ち上げるときには、会社のお金を管理している部署と話し合います。新しい設備を導入するには、金額や期間をメーカーと話し合うこともあります。こうして人と関わりながら仕事を進めていくのも、生産技術職のやりがいです。コミュニケーションをとることで、協力・連携し合いながらチームとして商品をつくっていることを実感できます。
志望動機には何を書けば良いの?
生産技術職に応募するための志望動機は、どのように書けば良いのでしょうか?例をもとにご紹介します。
志望動機例
生産技術の仕事は、社会の役に立てる、やりがいを感じられる仕事だと思い興味を持つようになりました。前職では食品の製造工場で働いておりましたが、生産技術の方のアドバイスを基に生産工程の改善を図ったところ、生産性が大きくアップしました。その結果、工場の業績が上がりました。このことが強く印象に残っており、私もいつか生産技術の仕事をしてみたいと思うようになりました。簡単な仕事でないことは十分承知しておりますが、自分も問題解決や技術革新ができるスタッフになり、業績向上のお役に立てるような人材になりたいと思い志望いたしました。
まず、なぜ生産技術の仕事をしたいのか理由を述べることが大切です。自分がどのようなところに興味を持っているかという点から話を広げていくと書きやすいでしょう。
自分の興味のあることや考えをまとめる
生産技術は生産現場の司令塔のような役割を持ちます。経験がなくてもモノづくりに関わる仕事をしてみたいと思っている人は、「生産技術をなぜ志望したのか」「どういう部分が魅力的なのか」を伝えてみましょう。具体的な経験やイメージなど自分の考えをまとめて伝えられれば、生産技術の仕事においてもほかの部署や従業員とうまく協力することができるでしょう。
制作:工場タイムズ編集部