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それってエレベーター? リフト? 工場で使われる昇降機に迫る!

2016/04/01公開 / 2023/06/01更新

日常生活の中で何気なく利用しているエレベーター。商業施設やオフィスビル、マンション、駅などでよく設置されています。

工場では、エレベーターに似た「リフト」が使われています。ほかには、ラーメン店などでラーメン丼を運ぶための小型エレベーターもあります。このように、エレベーターにはいくつか種類があり、それぞれに工夫がされています。

今回は、エレベーターについてご紹介します。

エレベーターとリフトの違いとは?

まず、エレベーターとリフトの違いについて説明します。

エレベーター

デパートやマンション、駅などに設置されていますので、よく利用する人も多いでしょう。種類としては、人を運ぶことを目的とした「乗車エレベーター」、人の移動や荷物の運搬を目的とした「人荷共用エレベーター」、病院でベッドやストレッチャーに寝た患者を運ぶ「寝台用エレベーター」などがあります。最近では、高層階までスピーディーに運ぶ高速エレベーターや、あまり振動を感じさせず乗り心地の良いタイプが登場しています。エレベーターは、いわば人の命を運ぶわけですから、年1回の厳しい性能検査と月に1度の定期点検を行うことが法律で決められています。「検査中」の貼り紙がされたエレベーターを見て、「また検査!?」と思うことがあるかもしれませんが、こういう理由があるのです。

簡易リフト

荷物のみを乗せることを目的とした昇降機で、どんな場合においても人を乗せることは禁止されています。床面積は1平方m、カゴの高さは1.2m以下と決まっています。エレベーターよりも安価で購入・運用できる上、荷物を乗せるのに便利な構造になっているので、工場によく設置されています。

小荷物専用昇降機(ダムウェーター)

簡易リフトよりも小さな荷物を運ぶことに特化しているリフトです。人を乗せることはできません。飲食店や小中学校などで、料理や食器を運搬するために用いられることが多く、これを使えば岡持ち(料理や食器を入れて運ぶ銀色の箱)を持って階段を上り下りする必要がありません。運ぶ中身に合わせて昇降速度を調整できるという点もポイントです。

工場で使われるエレベーターの種類

次に、工場でよく使われているエレベーターについて説明します。

ハイパーリフト

あらゆる場所と用途に対応していて、小さな町工場から大きな工場まで幅広く利用されている簡易リフトです。製品、部品、ダンボール箱など荷物を載せた台車やパレットを昇降させます。多くの用途に対応できる理由は、設置場所や用途に合わせて自由に製作できることです。また、通常の荷物用エレベーターと比較して、約3分の1の価格で設置できるのも特徴です。

ピラリフター

組み立てや設置が容易で、ボタンスイッチで簡単に操作できる便利な小型リフトです。家庭用コンセントをそのまま利用できることに加え、騒音の発生が少ない点が大きなメリットです。

小荷物専用昇降機

上記では飲食店などでの利用例を紹介しましたが、工場の中でもよく活用されています。製造ラインでは、ベルトコンベヤーを小荷物専用昇降機に直接つないで部品や荷物の搬送・昇降を行っています。価格が安く、ハイパーリフトの半額ほどで購入できるものもあります。

使いやすいエレベーターの秘密

最後に、エレベーターをより使いやすくするために施された工夫について、用途別にお伝えします。

食品工場用エレベーター

食品を扱うため、エレベーター内に臭いがこもったり、湿度が高くなって害虫が湧いたり、サビやすくなりがちです。そのため、食品工場用エレベーターには防虫対策用の照明が設置されています。また、脱臭や殺菌を行うオゾン発生装置が付けられているほか、サビ止め塗装も施されています。

住宅用エレベーター

アパートやマンションで利用されている住宅用エレベーターは、引っ越しのときに台車や荷物を積み込めるよう、奥行きが広くなるように設計されています。また、扉の中央部が「窓」のようになっているのは、防犯対策です。完全な密室状態になるより防犯性が高くなります。

駅舎用エレベーター

視覚障害のある人や車いすを利用している人、身体の不自由な人たちがストレスなく利用できるように設計されています。たとえば、エレベーター内に点字プレートや手すりを付けたり、音声アナウンスが流れるようになっています。また、ボタンを低めに設置したり、手で触って文字が認識できるように凹凸が付けられています。

すべての人に、安全で便利なエレベーターを目指して

滑車とロープを使った簡素なエレベーターは、すでに紀元前3世紀の古代ローマの時代から使われていました。大きな進歩を遂げたのは、19世紀の産業革命の時代です。現在でもより安全で快適なエレベーターを目指して技術開発が続けられています。高層ビルに行ったとき、なかなかエレベーターが来なくてイライラした経験がある人がいると思います。しかし現在、複数のエレベーターが隣接している高層ビルでは、自動制御で待ち時間を減らす工夫がされています。このように、エレベーターには用途に応じていろいろな工夫がされています。今度エレベーターに乗ったとき、どんな工夫がされているか注意して観察してみると面白いかもしれません。

制作:工場タイムズ編集部

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