品質を理由に購入する商品を選ぶ場合がありますよね。家や家電製品などは価格が高い分、長く使える丈夫なものを選びたいものです。
「品質管理」はこういった商品の質を守る仕事です。ここでは、品質管理の仕事内容を合わせて志望動機のポイントなどについても見ていきましょう。
品質管理の仕事とは
品質管理は「ISO9000シリーズ」という国際的な基準をもとに行われています。「ISO9000シリーズ」はISOと呼ばれ、国際標準化機構が決めた基準です。「品質管理を行うシステムがあるか」や「工場設備がしっかりと機能しているか」などの基準があります。これらの基準を満たしていれば「ISO9000シリーズ」の称号が与えられます。「ISO9000シリーズ」の称号を得ると品質管理をきちんと行っている証明となり、企業はお客さんや取引先からの信用に繫がります。
品質管理の仕事内容
品質管理の仕事は、製品の品質が良くなるように工場での作業を改善することです。品質を向上させるために、新しいシステムや設備の導入、従業員へアドバイスも行います。万が一不良品や不具合が発生した時には修理や再発防止に努めることも品質管理の仕事です。場合によっては、企業からお客さんに製品の安全性や機能を説明することがあるでしょう。品質管理の仕事に就いて間もない頃は、生産工程の中に入り基準を満たした商品がきちんと生産されているかをチェックすることから行う場合が多いです。
品質管理が活躍する業界
品質管理は、製造業内のいろいろな業界で活躍することができます。食品や自動車、プラスチック製造業、医薬品や医療機器など。品質管理の仕事はモノづくりをしている企業には欠かせない職種です。
一緒に働きたいと思わせる志望動機
品質管理の仕事に応募するとき、志望動機はどのように書けば良いのでしょうか。採用する人に「この人と一緒に働きたい」「この人なら仕事を任せられる」と思ってもらえるようなポイントをアピールしましょう。
品質管理の志望動機
まず、そもそもなぜ品質管理の仕事をしたいと思ったのかをはっきりさせましょう。品質管理のどこに魅力や面白みを感じたのかが相手に伝わるよう、言葉にしてみることです。品質管理はいろいろな仕事をしています。製造途中で商品の検品を行い、チェック結果を記録し、不良品を出さないためにはどうしたら良いかを考えるなど。どこに魅力を感じ、どんなことがしたいのかを相手に正確に伝えられるようにしましょう。
自分が向いている点のアピール
品質管理の仕事をしたいという意欲だけでなく、自分が品質管理に向いていることをアピールしましょう。検査結果を冷静に分析し、原因となる事柄を発見できる人は品質管理に向いていると言えます。またコミュニケーション力があれば、お客さんの対応をしたり、製造現場とほかの部署を繋いだりする場合もスムーズに仕事を行えるでしょう。大きな問題を解決したことや協力して何かを成功させたことなどを今までの経験から思い出してみましょう。自分の持っている特性と具体的なエピソードを交えながら書くと印象は上がります。自分が品質管理に向いている人材であることをアピールすれば、品質管理の仕事を良く理解しているアピールにもなります。
志望動機を考える時の注意点
どうしてその企業を志望したか
志望動機には、品質管理の仕事がしたいという意欲だけでなく「なぜその企業に入りたいのか?」をプラスして書きましょう。そのためには企業のWebサイトにアクセスして、その企業の特徴を良く理解しておきましょう。興味を持った技術や経営方針で共感できるところを見つけたら志望動機に加えて書くことがオススメです。
専門的なことを書きすぎない
品質管理の仕事を理解しておくことは大切ですが、品質管理の専門的な技術の理解は必須ではありません。そのため初心者や未経験者であっても知っているふりはせずに、素直な気持ちを伝えましょう。
縁の下の力持ち
品質管理は、製造現場における縁の下の力持ちです。生産現場と連携して生産システムを改善し、それがお客さんの評価に繋がる重要な役割を果たしています。私たちが品質の良いものを買えるのは、品質管理の仕事が大きく関わっているからです。品質管理の役割を理解し、自分の向いている部分をアピールできればより良い志望動機が書けるでしょう。興味を持った人は、書き出す前に企業のWebサイトを見ることからはじめると良いでしょう。
制作:工場タイムズ編集部