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ついにここまできた! ロボットのさまざまな最新技術をご紹介!

2015/12/30公開 / 2023/06/05更新

映画の中では、人間の指示によって動くロボットや自分のコピーのようなロボットを見かけますよね。これらは映画の中だけのものだと思っている人も多いのではないでしょうか?

しかし、こんなロボットたちは現実に登場しつつあります。

そこで今回は、脳波で動くロボットなど最新のロボット事情と、それらが今後私たちの生活にどのような影響を及ぼしていくのかについてご紹介します。

脳波で動くロボット!

「脳波で動くロボット」の研究が急ピッチで進んでいます。どんなものなのか、具体的に説明します。

ブレインマシンインターフェイスとは?

ブレインマシンインターフェイスというのは、簡単に言うと、脳とパソコンをつないで、手を使わずにただ「念じる」だけで操作してしまう装置です。この装置には大きく二つ種類があり、体内に脳波をキャッチするためのチップを埋め込むタイプと、ヘッドギアのような装置を頭に装着するタイプがあります。どちらのタイプにも共通するのは、神経を流れる電流をキャッチするとロボットが動くという仕組みです。

どうして話題になっているのか

脳波でロボットを動かすことができると何がすごいのか。ブレインマシンインターフェイスを使った実例をもとに説明します。

患者の脳へ接続しタブレットを操作

手足などの筋肉が徐々に痩せていって、力がなくなっていく「ALS」(筋萎縮性側索硬化症)という病気があります。ドラマでも一時話題になりました。そのような病で苦しんでいる人のために、ブレインマシンインターフェイスの開発は進められているのです。現在では、海外の大学でALS患者の脳とタブレット端末を接続して、タブレットの操作に成功したという実例があります。また、端末だけでなく、車椅子やパワーアシストスーツ(ロボットスーツ)も、ブレインマシンインターフェイスを使って操作することに成功しています。

今後どうなっていくのか

多くの実験に成功しているブレインマシンインターフェイスですが、今後はどのような方向へ発展していくのでしょうか。まず期待されているのが医療や介護現場での活躍です。人の思考や心の状態を脳の信号から解読できるようになれば、ALSだけでなく、神経に損傷を負った人や脳幹出血などで手足を動かせなくなった人には大いに役立つでしょう。これからの超高齢化社会に求められている技術と言えます。また、SF小説のように脳をインターネットへ接続することによって、脳にデータをダウンロードすることもできるようになるかもしれません。

ついにコピーロボットが実現!?

まるで自分のようなコピーロボットが世の中に登場しています。

コピーロボットとは?

話しかければ流暢に返事をして、会話ができるロボットがあります。身近な人工知能としてiPhoneなどに搭載されている「Siri」が広く知られていますよね。コピーロボットはそのような人工知能の延長線上として開発が進められています。このコピーロボットが従来の人工知能と大きく違う点は、会話の内容、表情、口癖といったものをモデルの真似をして応用できるところです。

ライフログを使ったコミュニケーション

コピーロボットとして有名なものに「ビナ48」があります。このコピーロボットにはモデルとなっている「ビナ」さんの今までの記憶や家族の情報、生活習慣などといった「ライフログ」が記録されています。それらのライフログをもとに会話をできるだけでなく、会話を重ねれば「ビナ」さんが使用するボキャブラリーや記憶が増え、コミュニケーションの幅が広がるのです。

今後どうなっていくのか

このようなコピーロボットはこれからどのように発展していくのでしょうか。「ビナ48」はロボット型ですが、今後はさらにコンパクト化、デジタル化され、現在のスマホのように持ち歩けるものなるという説が有力です。もしデジタル化された場合には寿命という概念がないため、多くの人がまさに「永遠」のロボットパートナーを得ることになるかもしれません。

分身ロボットでコミュニケーション!

自分の代わりになってくれる分身ロボットについてご紹介します。

分身ロボットとは?

現在進んでいる分身ロボットは「自分で操作できるもう一つの体」として開発されています。代表的なものに「オリヒメ」があります。こちらはテーブルに置けるような小さな置物サイズで、コミュニケーションに必要なマイク、カメラ、スピーカーなどが搭載されています。オリヒメは自宅から操作することによって、直接行かなくても遠くの親戚や友人とコミュニケーションをとれるロボットです。特徴は、喜怒哀楽を表現する表情や体の動きが設定されていること。本当に本人と話しているかのような感覚になることができます。

分身ロボットが発展するとどうなるの?

「オリヒメ」は、すでに一般の家庭で使用する実験が進められています。これからは旅行に出かける際などに「オリヒメ」を使えば、一緒に来られなかった友人や遠方の家族と思い出を共有することができるかもしれませんね。

大手企業の支援を受け、急速な発展を続けるロボット

ブレインマシンインターフェイスをはじめ、コピーロボットや分身ロボットについてご紹介してきましたが、ロボット分野は現在も急速に発展を続けています。中でもブレインマシンインターフェイスに関しては大手企業も興味を示し、積極的に開発を進めています。映画の中で描かれた世界が現実世界で起こる日は、意外と近いのかもしれません。

制作:工場タイムズ編集部

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