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そんなことにも使われているとは! AIのおもしろい活用事例をご紹介!

そんなことにも使われているとは! AIのおもしろい活用事例をご紹介!

2023/09/08公開 / 2023/09/07更新

「AI(Artificial Intelligence)」は、人間の知能に関する知識をコンピューターが学習をして、実行するものです。まさしく「人工知能」

そんなAIですが、この数年で見たり聞いたりする機会がとても増えましたよね。最近では、質問に応えてくれるChatGPT。ちょっと昔だと「ターミネーター」や「A.I.」などの映画でも、AIが登場していました。

さすがに、映画の世界のように自我を持ったAIはまだ存在しない(…そう思いたい)ですが、AIはいろんなものに活用されています。そこで今回は、AIのおもしろい活用事例をご紹介します。

おもしろAI活用事例5選

AIという言葉は、2010年代頃からよく耳にするようになりましたが、実はこれは、第3次人工知能ブームなんです。2020年代の状況を第4次ブームと呼ぶ人もいるらしいですが。

AIは1950年代から開発がはじまり、第1次ブームでは探索と推論、第2次ブームでは知識表現がメインテーマでした。ただ、第2次ブームまでは社会が期待するほどのものはできなくて、ブーム→終焉を繰り返していたんです。それが、第3次ブームで一気に急成長!

このような経緯があって、進化したAIは数多くのものに活用されるようになったんですが「そんなものに使われているの!? 」と驚くような活用法もあるんです。

それでは早速、AIのおもしろい活用事例5選をご紹介していきます!

違和感なし! 「AIアナウンサー」

最初にご紹介するAI活用事例はAIアナウンサーです。バーチャル・アナウンサーの荒木ゆいが、ニュース原稿を自動で読み上げてくれるんです。このAIアナウンサーは、株式会社Spectee(スペクティ)が開発・運営をしています。

同社が開発した人工知能エンジン「Spectee AI」で、実際に人間のアナウンサーがニュースを読んだ約10万件の音声を学習させています。そのため、「発音」「アクセント」「イントネーション」などがとても自然で、人間が読んでいるのとほとんど変わらないんです。

しかも、原稿があればたった数分で音声ファイルの生成が可能。話すスピードを調整したり読み方を修正したりもできます。なので、同じ漢字で読み方が違う言葉があっても安心!

このAIアナウンサー荒木ゆいは、設定もおもしろい! 簡単に紹介すると、荒木ゆいは栃木県出身の27歳で、東京の私立大学を卒業。その後、東京キー局のアナウンサーとして就職し、フリーアナウンサーに。47ヶ国語を話せるマルチリンガルなんです。

なぜ栃木出身なのかは不明ですが、めちゃくちゃ細かい設定ですよね。でも、こういう設定というか、プロフィールがあると親近感がわきますね。

スゴイけどちょっと複雑な気分…「LEGO組立」

続いては「そんなのアリ!? 」と思ってしまう活用事例で「LEGO組立」をできるAIです。LEGOって、自分で考えながら組み立てるのが楽しみの1つのような気がするんですが…。

このLEGO組立AIを開発したのは「Autodesk AI Lab」「スタンフォード大学」「マサチューセッツ工科大学」の研究チームです。LEGOの組み立て説明書をもとに、AIがLEGOを組み立ててくれるとか。

「まぁ、AIなら簡単じゃない? 」と思っている人もいるはず。何かを学習したり、AIを活用してロボットで組み立てたりすることはできますもんね。でも、それぞれ単体での作業はできても、説明書を読んで何かを組み立てるのは、AIでも難しいんです。

取扱説明書って紙やPDFで見れますが、基本的に2次元ですよね。一方で組み立てとなると、3次元になります。AIは2次元の情報をもとに、3次元にすることができません。そもそも、人間用の2次元の説明書を理解できないんです。

そのため、この研究チームは組立説明書の画像をロボット向けに変換するシステムを開発。そうすることで、組立説明書を読んで組み立てる作業が可能になったとか。これを応用すれば、家具の組み立ても可能になるようです。

ペットのためにぜひ利用してみたい「ペットの疾患予測」

次にご紹介するのは、アニコムホールディングス株式会社が開発したペットの疾患予測をできるAIです。実は、このAIを開発した会社は、ペット保険のシェアNo.1のアニコム損害保険株式会社の親会社なんです。

このシステムではペットの顔写真をもとに、一定期間内に耳や眼、皮膚などの疾患を発症するか、しないかを予測できるとか。と言われても、本当にそんなことができるのでしょうか…?

実際に、トイプードルの顔写真を使って「1年以内に眼の疾患の発症有無」の予測をしてみたら、正しく回答できたのはなんと約70%という結果だったそうです。70%って、なかなか精度がいいですよね。

では、なぜこんなシステムを開発できたかというと、子会社であるアニコム損害保険株式会社の請求データがあったから。実はアニコムでは、このシステムを開発する前にペット保険の請求データをもとに、ペットの品種や性別、年齢などによって発症しやすい疾患を公表していたんです。

そして、発症予防のために飼い主にその知識を伝えたり、啓発をしたりしていたとか。つまり、これらのデータをAIに学習させて、今回のように疾患を予測できるシステムを作り上げたわけです。

このシステムが普及すれば、痛い時もつらい時も言葉を発することができないペットたちを救うことができるかもしれませんね。

偽物に出会わなくて済む「ブランド品鑑定AI」

AIは、ブランド品の売買時に活躍してくれるアプリEntrupy(エントルピー)にも活用されています。このアプリは「ブランド品鑑定AI」で、アメリカで開発されました。

使い方は商品に専用端末を直接あてて、Entrupyのアプリを起動して撮影。その写真をAIが分析して、本物か偽物かを教えてくれます。本物と鑑定されたものには、証明書も発行してくれるんです。

このシステムを構築するために、数百万枚の表面マイクロ画像のデータベース10万点以上もの本物・偽物のデータを学習させ、AIによって本物かどうかを判別できるようにしたそう。

ちなみに、精度は約98%! 鑑定をすればするほど、データが蓄積していくので、精度は向上していくそうです。 PRADAやCHANELなどのブランドバッグのほかに、スニーカーの鑑定もできます。

主なユーザーは中古ブランド品業者で、発行された証明書を提示しているお店もあるとか。中古のブランド品を購入する時の参考にできそう!

絵を描くのが苦手な人必見! 「自動画像生成AI」

最後にご紹介するAI活用事例は「自動画像生成AI」。実は、自動で画像を生成してくれるAIツールはたくさんあります。ChatGPTを利用して、対話形式で画像を作ったり、文章や写真をもとに画像を生成してくれたりなど、生成方法はさまざま

そもそも、自動画像生成AIが注目を集めるきっかけとなったのが、イギリスのStability AIというAI開発企業が、画像生成AI「Stable Diffusion」を一般向けに公開したこと。

誰でも無料で使えるとなったら、みんな飛びつきますよ! おもしろそうだし、商用利用もできるし。特に、絵を描くのが苦手という人には、嬉しいツールですよね。

それにしても、写真や文章だけで、なぜ自動で画像を生成することができるのか不思議ですよね。この画像生成AIで使われているのは、ディープラーニング(深層学習)という技術で、AI自身が大量のデータ・情報を解析して、特徴を探し出します

つまり、文章や写真から特徴を見つけて、その特徴をもとに画像を作っている感じです。これを数秒でやってくれるツールもあるから、やっぱりAIってスゴイですね!

まとめ

AIって、本当にいろんなところで利用されていて、スゴイですよね。今後もどんどん進化して、もっと活躍の場を広げていくと思います。

これから、どんなことにAIが活用されるのか楽しみにしていましょう!

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