「生産管理の仕事に興味があるけど、自分は未経験だ。履歴書に志望動機をどう書けばいいのか?」

と悩んでいる人はいませんか?

生産管理は、工場の仕事の中でも大切な役割を持ちます。その仕事に未経験で応募するときは、意欲だけではなく「なぜ生産管理を志望するのか?」「なぜ自分は生産管理に向いていると思うのか?」をわかりやすく表現することがポイントです。

今回は、生産管理の仕事を希望する人のために、履歴書の志望動機の書き方をご紹介します。

未経験者が魅力ある志望動機を書くためには

「余計な思い込みがない未経験者を一から育てたい」と考えている会社はたくさんあります。しかし、未経験だからといって履歴書にただ「頑張ります」「やる気と体力は負けません」とだけ書くのは不十分。では、どう書けばいいのでしょうか?

志望理由を正確に

志望動機の中で重要なのは、数ある職種の中で「なぜこの仕事を選んだのか?」という明確な理由です。具体的な内容が正確に書かれているほど、伝わるものが大きくなります。未経験の人の場合、まずは生産管理に興味を持ったきっかけから書きましょう。たとえば、「生産管理に関する本を読んで、興味を持った」「関連資格の勉強をしている」など学ぼうとしている姿勢を示すことが好印象につながります。「この人なら成長が早いかもしれない」と感じてもらえることが大事です。

「なぜこの会社を選んだのか?」も大切な要素です。未経験の場合は業界の分析をしても、会社の特徴が見えてこないことがあります。そんなときには背伸びをせず、「工場業務の核となる生産管理という仕事を、未経験でも受け入れてくれる貴社の教育体制に魅力を感じました」など、包み隠さず書くことが一つの方法です。「なぜ自分がこの会社に応募しているのか?」が十分に伝わるかどうかを判断基準にしましょう。

社会人スキル

社会人の経験がある人は、それが大きなアピールポイントでありスキルになります。まったく関係のない職種であっても、活かせる点はあるでしょう。

人事担当者が見ているのは「社風に合っているのか?」「長く働き、活躍してくれるのか?」「潜在的な能力があるのか?」の三点です。そのためこれまでの職場において「どのような働き方をしてきたのか?」「何を学んだのか?」などの実績をさりげなくアピールしながら、相手が欲しい情報を伝えることが大切です。

自分の能力がどのように活かせるか

これまでの経験を、生産管理という仕事にどう活かしていけるのかを、人事担当者にイメージしてもらえるよう書き方を工夫します。そのためには自己分析と仕事内容の把握ができていれば大丈夫でしょう。たとえば、営業経験がある人であれば、生産管理に欠かせない「判断能力」と「交渉能力」に大きな力を発揮できます。

もともとの適性や能力、これまでの経験から、自分にはどのような能力があり、強みなのかを書き出しておきましょう。そして生産管理の仕事に重なる部分をピックアップし、ピンポイントで必要な情報を打ち出します。それがその人の「伸びしろ」として採用側に伝わります。

生産管理に向いている人とは?

自分は生産管理に向いているのか?そもそも生産管理に向いている人の共通点は何か?そんな自己分析の手助けになる、生産管理職向きの人の特徴をご紹介します。

状況説明がうまくできる

生産管理という仕事に欠かせないのが、的確な判断能力です。発注する部品は少なすぎても、多すぎてもいけません。「適切な量」を進行状況から見極め、その状況を生産ラインで働く人たちにきちんと説明する仕事です。

まじめにコツコツした作業が好き

部品発注から製品出荷までのいろいろな工程を管理するお仕事です。納期管理や部品発注、外部業者との交渉、出荷管理など、業務内容はたくさんあります。日々の業務に大きな変化はなくても、小さな改善や努力の積み重ねが品質の安定という信頼を生みます。ひたむきに業務に取り組める「まじめさ」があると、向いていると言えるでしょう。

柔軟性・対応力がある

生産ラインを管理している以上、手違いが発生することが出てきます。そんなとき、いかに問題を最小限に抑えて、柔軟に乗り越えられるのかが大切です。原因から対応、改善策を考え実行します。

志望動機を書いてみよう!

では、実際に志望動機をご紹介します。見本に続いてポイントを解説します。

興味のあった仕事に一から挑戦したい

《例》昔からプラモデルなどのモノづくりが大好きでした。形は違いますが、自分の手でつくり上げることができる喜びを、管理の面から味わえる生産管理というお仕事に以前から興味を抱いておりました。未経験ではございますが、コツコツと一から勉強させていただき、一日も早く戦力になれるよう努力して参ります。地に足を着け、貴社で末永く頑張っていきたいと思います。

生産管理は、モノづくりに一貫して携わることができる仕事と言えます。そのためモノづくりに興味がある人であれば、このような切り口で「以前から興味があった」「仕事の中に喜びや楽しさを見いだせる」というアピールが良いでしょう。

大変な仕事だと理解した上で飛びこむ姿勢

《例》前職における営業経験の中で、どんな困難な場面でも、前向きに進み続ける姿勢を学びました。大小問わずさまざまなトラブルが起きる中で、不良品を出さず生産効率を上げることは大変困難な仕事だと思います。しかし、だからこそ責任感を持って勤めていくことに、真のやりがいがあると考えます。未経験ではありますが、几帳面で粘り強い性格を活かし取り組む所存です。

生産管理には、状況判断やトラブル対応が欠かせません。そんな状況こそ「逆手にとって成長する」「責任感ある仕事こそやりがい」――そんな前向きな姿勢を全面的に打ち出すことで強い気持ちが伝わります。

未経験ならではのポイントをアピールしよう!

同じ業界内での経験は、確かに即戦力という意味ではメリットです。しかしこれまでに違う業界を見ていることで、新たな視点を提供できることがあります。そこが未経験者のポイントです。いきなり志望動機を書き始めるのではなく、まずは自分の性格や経験を洗い出し、それらのどこが魅力的なアピールポイントになるのかを考えましょう。そして仕上がった志望動機を読んだときに「なぜその会社を志望したのか?」「どのように活躍できる人材なのか?」「長期目線で成長が期待できる人材なのか?」が伝わる文章かどうかを確認します。言いたいことだけではなく、人事担当者が欲しい情報を打ち出すことが大切です。

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