小学生の必須アイテムといえば、ランドセル。1年生のときは、お兄さん・お姉さんになったような気がして嬉しかったけど、高学年になるとかっこ悪い…って思っていた記憶ありませんか?
しかも重くて大きいし、傷だらけになるし、みんな同じ色だから自分のランドセルがどれかわからない! なんてことも。
でも実は最近のランドセルって、昔のランドセルに比べるとかなり違いがあるんです。そこで今回は、今のランドセルと昔のランドセルの違いについて紹介します!
「ランドセル=通学カバン」ではない?
今のランドセルの特徴といえば、やっぱり色の種類が豊富なこと。黒と赤が主流だった20年前はもちろん、色の種類が増えだした10年前から比べても多い! メーカーによっては、赤だけで5〜10種類あるところも。
最近のランドセルは、色だけではなく羽やハート、音符などが刺繡されているかわいいランドセルなど、個性的なデザインのランドセルも増えているんだとか。
ほかにも「DIESEL」のランドセルは、スタジアムジャンパーのデザインやゴールドカラーのランドセルなどかなり個性的なものが多いです。
「ランドセル=通学カバン」というより、ファッションアイテムの1つとして考えられているようですね。
ランドセルカラーのトレンドは?
女の子に人気なのはパープル系や赤系、男の子に人気なのは圧倒的に黒系のようです。
女の子は、ピンクやサックスなど、結構意見が分かれるみたいですが、男の子は半数以上が黒系なんです。
次に人気の色がネイビー系なので、基本的にダークカラーを好むのは変わっていないみたいですね。
今はA4サイズ対応のランドセルが主流!
今のランドセルは、昔のランドセルより大きくなっているのも特徴。
大きくなった理由としては、教科書やプリントのサイズが「A4」が主流になったから。昔の教科書はB5サイズが主流でした。(覚えてないけど…)
ただ、約10年前頃から「脱ゆとり教育」への流れで、授業時間が増加したことで、教科書に掲載する内容を増やすために、サイズを大きくしたということらしいです。
ほかにも、A4サイズに統一することで、コストカットできるという目的もあるようですね。
昔のランドセルは、B5の教科書に合わせたサイズだったので、教科書の大きさが変われば、当然ランドセルの大きさも変わりますよね。
軽いけど重くなった?
ランドセルが大きくなった=重くなったと思っていませんか?
実は、ランドセルの重さ自体は、人工革や軽量な本革、プラスチック製のものを使うことで軽量化されているんです。
昔は1.4kg以上のランドセルは普通だったのですが、今は1.2kg前後のランドセルが主流。
ただ、英語やプログラミングなどの科目が増えて、教科書も大きくなって、タブレットが1人1台配布されていることを考えると、ランドセルを使うときは昔よりもかなり重くなっているんだとか。
教科書を全部タブレット化できれば、ランドセルそのものは軽くなっているのだから、だいぶ楽そうなのだけれども…。ファイトだ、小学生!
かなり便利! 今のランドセルは機能性も充実
今のランドセルは、昔のランドセルにはなかった機能がたくさんついているのも特徴です。たとえば、防犯ブザーや家の鍵を取り付けるフックや、成長に合わせて肩ベルトを調整できる機能とか。
そういえば、冬場に厚着したときはランドセルを背負いにくかった気がするから、調整できるのは羨ましい!
ほかにも便利な機能がたくさんあるので、いくつか紹介しますね。
閉め忘れの心配がない! オートロック機能
今のランドセルは、留め具にオートロック機能が標準装備されたものが多数。
昔、ロックし忘れていて、前かがみになったときにランドセルに入れていた教科書やノートがバサァーッと全部出てきてしまったこと、ありませんか?
ランドセルあるある堂々の1位と言っても過言ではないくらいのあの現象。とっても恥ずかしいです(笑)。
しかし、御心配は無用!今時のランドセルはなんとオートロック機能付き。昨今の小学生はあの恥ずかしい経験をしなくても済むのです!
収納容量を増やせる
メーカーによっては、ランドセルの収納容量を増やすこともできます。ランドセルのサブポケットの部分って、普通は教科書1~2冊入る程度の厚みですよね。でも、荷物が多いときに、その厚みを広げられるランドセルが増えました!
給食袋や体操服をメインポケットに入れて、サブポケットに教科書を入れれば、手ぶらで登校できるというメリットも。
最近ではタブレット端末を使った授業が増えていることもあって、タブレット用ポケットがついているランドセルもあります。
将来的には、モバイルバッテリー用のポケットもついて、ランドセルで充電できる時代が来るかもしれませんね。
ナスカンが外れる
ランドセルのサイド部分に、給食袋やキーホルダーとかをつけられるあの金具、「ナスカン」って言うんですよ。覚えていますか?
今のランドセルは、一定の負荷がかかると、なんとナスカンが外れるようです!
ナスカンにつけたものが車や遊具に引っかかって転倒したり、怪我をしたりするのを防ぐための機能のようですね。小学生の安全を守るためのきめ細やかな配慮…素晴らしい企業努力に感動必至でございます。
安価なものから超高級ランドセルまで価格帯もさまざま
今と昔のランドセルで変わったことといえば、価格もしかり。
自分が買ったわけではないので、自分が使っていたランドセルの価格は覚えていないですが…。10年、20年前は、30,000円前後のランドセルが主流だったようです。
今のランドセルの平均価格は40,000円ほどなので、少し値上がりしていますね。ランドセルが大きくなって、材料費も高騰しているので仕方ないのかも。
ただ、大手メーカーだと、大量生産できるので10,000円前後で購入できるランドセルもあるらしいですよ。
25万円以上のランドセルも!
安い価格のランドセルがある一方で、超高級なランドセルもあります。
老舗ランドセルメーカーの「カザマランドセル」は着物生地を使った世界に1つだけの25万円のランドセル、「ミキハウス」には天然皮革で作られた33万円のランドセルなどなど…。ブランドバッグか!
おしゃれだし、世界に1つだけっていうのも魅力的だけど、私が小学生だったら怖くて背負える度胸はありません…。たぶん、飾っておきます(笑)
まとめ
昔のランドセルと今のランドセル。形はほとんど変化はありませんが、色や機能は結構変わっていて、選択肢が多くなりました。
羨ましい一方で、小学生に戻って今のランドセルを使えるとしても、自分だけ違うのは少し勇気がいるかも…。
そんなことも「今時の小学生は気にしないのかもしれない」と思うと、価値観の変化とともに、ランドセルも進化しているってことですね。
数年後には、今とはまた変わったランドセルが登場しそうで楽しみです!
制作:工場タイムズ編集部