工場で1日7〜8時間働く場合、最低でも1回は1時間前後の休憩があります。この休憩時間は、日勤の人にとっては昼ご飯、夜勤の人は晩ご飯を食べる時間に使う人も多くいます。では、食事は何をどこでどのように食べているのでしょうか。今回は、工場で働く人たちの「食」事情について、くわしく紹介します。
休憩のとりかたは様々
工場で働く人たちの休憩のとり方は、社員食堂や休憩室、自分の車などで過ごしています。そのなかでも、社員食堂を利用する人が最も多いようです。社員食堂では、顔馴染みの人と一緒に昼食をとったり、音楽を聴いたりして自由に過ごしています。普段一緒に仕事をしない人とのコミュニケーションもとれるため、社員食堂で過ごす休憩時間を楽しみにしている人もいるようです。
手作り弁当やコンビニで買ったものを食べる人のなかには、社員食堂で食べる人もいますが、ほとんどは休憩室で過ごしています。工場によっては休憩室に電子レンジやポットもあるため、温かいお弁当やインスタントラーメン・味噌汁も食べられます。
社員食堂や休憩室は、常に人がいてゆっくり過ごせないこともあります。マイカー通勤で、休憩時間は1人でゆっくり過ごしたいと考える人は、車内で過ごしているようです。
工場で働く人の食事環境
工場で働く人の多くは、社員食堂を利用しています。多くの工場は郊外にあり、その特有の立地条件から近隣に飲食店やコンビニはほとんどありません。工場の規模が大きい場合は敷地が広く、外出するまでに時間がかかって休憩時間が短くなる可能性もあります。
ライン作業を行っている多くの工場では、バラバラに休憩をとると作業が止まってしまうため、従業員が一斉に休憩に入る「一斉付与」を導入しています。多くの従業員が一斉に休憩をとると、近隣にコンビニや飲食店があったとしても、すぐに売り切れたり、満員になったりして、昼食を食べられなくなります。企業によっては、勤務時間内は工場から出られない規定もあり、社員食堂を設置している工場が多いのです。
勤務体系によっては、始業から終業までに1日2〜3食を食べることもあり、いかに健康的な食事をとるのかは悩みの種です。しかし、社員食堂はメニューが豊富で、栄養バランスを考えて作られたメニューもあります。社員食堂を利用すれば、飽きずに、健康的で美味しい昼食を食べられるのです。
制作:工場タイムズ編集部